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初心者でもわかる株式投資術 第7回 とりあえず分散すべし

やぁ、諸君!投資資金の確保はできたかな?いくら必要なのかの目安は前回連載で説明しているのでぜひ参考にしてくれ。

あと、俺は株式投資だけでなく、モテる技術も紹介しているので、興味がある諸君はぜひ読んでみて欲しい(自己紹介も第2回にあるぞ)。

今日はいよいよ、「どんな株式に投資すべきか?」について説明しよう。

結論から入ると、まず分散投資をしよう!になる。

分散投資とは、自己資金を一つの対象に全額投資するのではなく、いくつかの投資先に分けて投資することだ。これは投資の鉄則であり、株式投資のプロで知らない人はいない。投資の世界には「卵(複数)を一つのカゴに入れてはならない」という格言もある。あと難しく言うと「ポートフォリオを組む」なんて言葉もあるぐらい、一般的な話だ。

では、なぜ分散投資をしなければいけないのだろうか?その説明をしよう。
保守的な理由から順番に行くぞ。

まず、1番に思い浮かぶ分散投資の意義は、「投資先会社の倒産による株式の無価値化から守る」だ。世の中何があるかわからない。諸君が自己資金の全額をA社の株式に投資していて、そのA社が倒産もしくは何か不祥事でしばらく立ち直れないとしたら、投資した資金のほとんどは返ってこない。投資先をいくつかに分けていれば、その影響も最小限に抑えることができるということだ。これは分かりやすいはずだ。

2番目の理由は、「株価の成績のばらつきを軽減する」だ。例えばこうだ。諸君がA社の株式を1年前に購入していたとする。A社の株式は購入時より10%上がっている。悪くない。が、B社やC社は同時期の比較で30%以上上がっている。こういうことは良くある。そしてなんとなく損した気分になるよな(例ではA社でもプラスだから良いが、マイナスのこともあるぞ)?

分散投資で業界をまたいで広く買ったり、業界内の会社の株を複数買うなど工夫することで、こうしたばらつきを抑えることができる。逆に、どの会社を買ったら良いかは判断できないが、業界的には確実に将来性がありそうだというような場合にも、その業界全体に分散投資することで対応できる。

3番目の理由は、「分散投資の方が成績が良い」だ。これはにわかには信じられないかもしれないが、かなりの確率で発生するので信じて欲しい。ばらばらに買った株式よりも、日経平均やダウの方が成績が良いということが思いのほか多いのだ。

試しに、日経平均とトヨタ(自動車)の株式を比較してみよう。

日経平均はこの10年で1万5千円から4万円まで上がったので、ざっと2.7倍のパフォーマンスだ。

10年間の日経平均株価推移(Yahooファイナンス)

トヨタの株価は10年間で1,200円から3,200円まで上昇しているので、こちらも約2.7倍で日経平均のパフォーマンスとほぼ同じ水準だ。

10年間のトヨタの株価推移(Yahooファイナンス)

では、トヨタと同業の日産を見てみよう。

10年間の日産の株価推移(Yahooファイナンス)

日産の10年前の株価はおおよそ1,000円だ。それが今は550円ということで、45%減、ざっと言えば半分になってしまっている。

どうだろう?日本が世界に誇る自動車業界の株を買うとして、10年前にトヨタを買い、日産を避ける自信はあるだろうか?トヨタは既に業界1番手だから2番手以下の方が伸びるのでは?と思っていた向きもいたはずだ。念のため言っておくが、同時期の株価比較でホンダは上がってはいるが日経平均以下のパフォーマンスだし、マツダはむしろ下がっている。

しかも、トヨタや日産の株を買えば、確率的には非常に小さいが倒産するリスクもあるし、トラブルで株価が大幅に下がるリスクもある(実際、トヨタは最近いろいろあって株価は下がり気味だ)。一方で日経平均は仮に1社が倒産しても甚大な影響はない(ゼロではない)し、買っているポジションがゼロ円になることも無い。なによりも、銘柄選択の労力が不要だ。

もちろん、日経平均を大きく上回る株価を叩き出す会社や業界もあるだろう(総合商社はそうだな)。それでも、それを10年前に言い当てるのは至難の業だと俺自身は思っている。

もちろん短期売買だったり、定期的にパフォーマンスを見て投資先を入れ替えるんですという話もあるかもしれない。しかし、そういう考えも常に当たるとは言えないというのが俺の経験則だ。どこかで話そうかと思うが、株の情報を提供するプロの株屋でも日経平均など業界平均やインデックスの成績を上回る成績を残せていないサービスはたくさんある。

どうだろうか?分散投資の威力を感じとってもらえただろうか?大事なのは分散投資は守りだけではなく攻めでもある基本中の基本の戦略であるということだ。今日はこのことを覚えて帰って欲しい。

次回は分散投資の方法、つまりどのように分散するのかついて説明しよう。

では、また会おう!

注意:この記事および連載は諸君に具体的な投資銘柄を勧めるものでは
   ないし、将来的な投資パフォーマンスを約束するものでもない。
   投資はあくまでも自己責任で行ってくれ。

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