今晩くらい、悲劇のヒロイン

時計の針は11時を少し過ぎました。 2年間癌で闘病生活を送った父を夏に亡くしました。まだ若いじゃん。なんでや。そんな気持ちでしばらく探したけれど、周りの人に恵まれまくってなんとか今も元気で私は生きてます。 秋が過ぎ、冬が来て、新しい年が来ました。ここに来てようやく自分のことを振り返ることができるようになりました。 父が癌だとわかってから2年間、働きづめの母、引きこもりの姉、寮生でなかなか家に帰ってこれない弟、闘病中の父、この家族の中から笑顔を絶やさないよう、楽しい話題を

19歳

生理が周期まっぽしにきて 病んで 泣いて 彼氏には私とじゃなくていいから幸せになってほしいと思って 愛じゃん(笑)って気づいて 腰が痛くて 泣いた

君に愛してるとわかってもらえなかった夜だ

「諦める」って、なんだろう。

大学に入って「キャリア形成」の授業を受けた。自分の就職について考えたり、現在社会人として働いている先輩方の講話を聞いたりする授業である。その授業を受けていくなかで私はただ漠然と、「スーツを着たくない。」と思った。 元々絵を描いたり文章を書くことが好きな子供だった。だがしかし、それで食べていけるのは素敵な素敵な才能を持ったごくごく一部の人間だけだと親に教えられ、デザイナーや小説家の道はとうの昔に諦めた。今いる大学の学部も全く関係のない農学部である。 それでも、中学高校で書い

或る阿呆の一生

『神々に愛せらるる者は夭折す、という言葉思い出す』 私は実家をその年の春に離れており、父の危篤を知り飛行機や新幹線を乗り継いで3ヶ月ぶりに故郷の土を踏み、最後にあった父はまぶたを閉じることもできず白濁した瞳に痩せこけた頬をして苦しそうに時折「あー」と声を上げるだけであった。 私は父の最後には間に合った。「季歩だよ。」と私が言うと「あー」と大きく声を上げる父親の姿に涙が出て溢れた。一晩中話かけ続けた。その次の日の朝、父は帰らぬ人となった。 亡くなってからしばらく、母や兄弟

大嫌いだけど大好きよ

19になって初めてできた「彼氏」という存在。「だって別れたら『元カレ』になるんですよ？一緒に遊べなくなるじゃないですか。結婚するわけでもないのに付き合うことに意味なんてありますか？」なんて言うめんどくさいあたしを丸め込んだ四つ上の彼。先輩。アル中。社畜。 「命を削って」って言葉が本当にしっくりくるくらいいつも忙しくしてるから連絡が取れないと思ったら倒れたりしてて、死んじゃうんじゃないかって妄想して1人泣いたりする。絶対言ってやらないけど。 年下がタイプだったのに。健康的な

ゴンドアの谷

「ゴンドアの谷の詩にもあるもの。」 このセリフで名前の由来を語りたいといつも思う。あたしのまわりにこのネタが通じそうな「初めましてさん」がやってこないのは悲しいが痛い思いをせず救われているのかもしれない。 「めぐる季節を楽しく歩く子になって欲しい」ってのがあたしの名前の由来だ。両親はあたしがお腹にいる頃よく2人で季節のお花を見ながら散歩してたらしい。なんとも可愛らしい由来であるし、周りに同じ名前の子がいないのであたしはこの名前をめちゃくちゃに気に入ってる。一生背負ってく名

ふゆのたんぽぽ

ピンぼけした上等なたんぽぽコーヒー ミルクを入れて広がる様をスローモーションで撮ったの。スティックシュガーじゃない角砂糖にときめいていつもはブラックなんだけどかわいこぶって二個入れて、慣れないことして混ぜ忘れたけど幸せしかない景色だって誰かにわかってほしい。 #404美術館