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Kヒロとハラオカコロナ禍を論考

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2020年1月からコロナ禍を記録し続けているコロナ禍カレンダーとともに、調査や取材を通してコロナ禍ゆえの問題を考察します。
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#陰謀論

ワクチン忌避者・陰謀論者 彼らが戻れなくなった理由とリセットへの道筋

ワクチン忌避者や陰謀論者との関係に平穏を取り戻したい。これから紹介するメソッドでコロナ禍以前の状態までリセットされた人や、ひとまず平穏さを取り戻した家庭があります。 調査・構成・図版/写真 加藤文 協力 ハラオカヒサ 序/2年間50人の動向 2020年の半ばから現在まで、コロナ禍に登場したマスク拒否者、ワクチン忌避者、陰謀論者のほか彼らの周辺を取材してきた。消息が途絶えた者も多いが、長い例では1年半以上にわたって変化を追った。  たとえば神真都Qが逮捕者を出した直後は1

コロナ禍を騒がせた彼らはさっそく忘れられてなにも解決されないままひとつの時代が終わるのか

コロナ禍が“原因”で反ワクチンや陰謀論の騒動が“結果”なら、この結果が原因になって新たな問題が登場しても不思議ではない。あの奇妙な人々の騒動が賞味期限切れの話題になっても、彼らは消えていなくなったわけではないのだ。 彼らは消えていなくなったわけではない2020年1月に国内で新型コロナ肺炎の感染者が見つかってから、私たちは今まで経験したことのないできごとに翻弄され続けてきた。こうしたできごとには変異株が登場したように人智の領域を超えたものもあったが、多くは人間が右往左往したた

ワクチン忌避を煽った医師が神真都Qや多数の陰謀論者を生み出した実態

ワクチン害悪論を煽る医師や研究者が生み出したものはワクチン忌避者だけではありません。そして彼らは何ひとつ後片付けをしないまま承認欲求やビジネスを追求しています。 著者/ケイヒロ 聞き取り/Kヒロ+ハラオカヒサ:プロジェクト もうひとつの神真都Qストーリー陰謀論集団である神真都Qの構成員を妻に持つ方からメールが届いた。 「真面目な妻が神真都Qに至るキッカケを作ったのは、大阪市立大学井上正康名誉教授、神戸のナカムラクリニックの中村篤史先生そして鹿先生(筆者注:北海道の開業医

デマと陰謀とビシネス/期待通りの結論を求めて単語を切り貼りする人たち

誤った情報を信じて本人のみならず家庭や社会を混乱させる人たちがいます。こうした人たちを食い物にするビジネスがあります。陰謀論の本質から、人の心のもろさと、もろさを弄ぶビジネスについて考えます。これは陰謀論に限らない明日は我が身の問題です。 著者/ケイヒロ 聞き取り・調査・まとめ/Kヒロ+ハラオカヒサ:プロジェクト それはジクソーパズルを組み立てるようにはじまったプロジェクトとして反ワクチン派や陰謀論者、神真都Qといった層や、彼らを家族にもつ人々から直接聞き取りをしたり、協

緊急更新 陰謀論や神真都Qによる家庭内被害の現状と対応

著者/ケイヒロ (Kヒロ+ハラオカヒサ:プロジェクト) 変更・追加/2022.4.17 23:23 対応の基本に追記 いま何が起こっているのか2022年3月から4月にかけてワクチン接種会場やクリニックへのカルト的な陰謀論集団『神真都Q(ヤマトキュー)』の実力行使が頻発し、その後逮捕および警視庁公安部による家宅捜索にまで発展した。 こうしたできごとの直後から筆者(およびプロジェクト)に神真都Q構成員や陰謀論者の家族から相談や報告が相次いでいる。ことに4月16日から17日に

神真都Qな父は娘を悪魔と罵った/終わりなき家族の修羅

[緊急掲載]神真都Q(ヤマトキュー)構成員はどのように変容して家族を苦しめたのか。家族の責任にしてよいのか。家族に救いはあるのか。 著者/ケイヒロ 記事の前に神真都Qをやめたい場合はまずどうすべきか。次の記事で方法を具体的に説明している。 神真都Qに個人情報を握られていることを危惧するなら警察や弁護士への相談を勧めたい。もし個人情報を使った嫌がらせが発生したら迷わず110番通報を。そのときあなたが元神真都Qだったとしても、警察があなたを逮捕したり叱ったりはしない。 そ

期待通りの物語がほしい反ワクチン派80%が陥ったウクライナ・ネオナチデマ

ウクライナ侵攻問題でロシアの主張を鵜呑みにする反ワクチン派を知るための調査と仮説。考え、論じるための材料です。 著者/加藤文宏 調査/Kヒロ+ハラオカヒサ:プロジェクト この記事の結論 ウクライナをネオナチ国と信じたのは誰だ2022年2月24日、ウラジミール・プーチン大統領がウクライナに軍事侵攻する目的をウクライナの非軍事化と非ナチ化であると説明した。 ウクライナにはナチス・ドイツに加担したウクライナ民族主義者バンデーラを英雄視する風潮があるほか、極右政党スヴォボーダ

神真都Qは信者にとって会いに行けるアイドルなのかもしれない

神真都Qと従来型陰謀論との決定的な違い。アイドルとしてのイチベイ。活動に参加することで完成する、陰謀論のエンターテインメント化。前例なき陰謀論の構造について。 著者:加藤文(ケイヒロ) 従来型の陰謀論とあきらかに違う神真都Q筆者は1週間前に以下の論考で神真都Q(ヤマトキュー)とは何か、その危険性はどのような性質のものか説明した。 上掲の記事では、神真都Qを知るための第一歩を複雑にしないよう、いくつか説明を省いている。そのひとつが、従来型の陰謀論と決定的に違う点についてだ

組織と人 【神真都Q】の暴走を幹部さえ止められなくなる日

陰謀論者を奇妙な人たちとばかり言っていられなくなった。神真都Qを名乗る集団がデモなど街宣活動をするだけでなくワクチン接種会場に乱入したほか、ワクチン接種阻止の犯行予告を出すまでになった。このカルト団体の危険性について考えたいと思う。 著者:ケイヒロ 取材:ハラオカヒサ 奇妙な人たちは危険な人たちになった過日、第3回ワクチン接種会場で陰謀論を唱える活動家が暴れる事件が発生した。暴れたのは神真都Q(ヤマトキュー)と称する団体の構成員だった。 次のような犯行予告もある。 神

反ワクチン派の正体とこれから彼らが社会にかける大迷惑をあきらかにしよう

著者:ケイヒロ、ハラオカヒサ それを理解できない隣人たち新型コロナ肺炎ワクチンの接種を拒否する人にはさまざまなタイプがある。単なる注射嫌いや医者嫌いで拒否し続けている人もいれば、他人から強制されるのを嫌う人やワクチン接種は陰謀だと信じ込んでいる人もいる。 これらのうちワクチン害悪論や陰謀論を信じる人は、接種率が80%程度に達しているにもかかわらず未だに他人の接種に口出しをしてやめさせようとするし、自分の思い通りにならない人を甚だしく小馬鹿にしたり激怒する。 いま重篤な症

親が反ワクチンなどカルト的な集団に取り込まれた方へ

著者:ケイヒロ、ハラオカヒサ 訂正:2021年1月19日14:00/「24時間子供SOSダイヤル」の電話番号の誤りを訂正しました。 はじめに今回は未成年者や若年層の親が反ワクチンなど陰謀論に取り込まれ、その子供たちが悩んでいる現状と対処についてまとめます。筆者からのアドバイスは対象を高校生以上と想定しましたが、幼児から小中学生の子の親がカルト的な集団や陰謀論に傾倒しているのをご存知の方にも役立つように心がけました。 若い人たちの親の問題は、これまでに取り上げてきた高齢者

高齢者が求めたネットの危うい居場所

著者:ケイヒロ コーディネート:ハラオカヒサ 高齢者と陰謀論もうひとつの問題前回、『高齢者とYouTubeの危うい関係』と題した記事で、YouTubeを視聴することによって高齢者が陰謀論に引き摺り込まれている現状を考察しました。また対策についても具体的に説明しました。 この記事を公開すると「うちも同じです」と報告が相次ぎ、そのうち1名の方から「父は若い人のなかに入って一緒に話を聞いてうれしくなり──」と意見が寄せられました。たしかに陰謀論者主催のデモに参加している高齢者は

高齢者とYouTubeの危うい関係

著者:ケイヒロ、ハラオカヒサ いま起きていること新型コロナ肺炎にまつわるさまざまなトラブルを紹介し、偏った考え方や行動を推奨する集団から離脱する方法についても記事を書いてきました。こうした記事を書くたび当人だけでなく困り果てたご家族から筆者あてにメールが届きます。 相談や問い合わせで最近とくに気になるのは、高齢者とYouTubeの関係です。60代半ばから70代が陰謀論や偏った医療情報に触れるきっかけがYouTubeで、こじらせるのもまたYouTubeだというのです。 筆

しばしの休憩/怒涛の半年を軽くつぶやく

ケイヒロ、ハラオカヒサ 2週間のご無沙汰でした2021年の初夏から書き進めてきた『コロナ禍カレンダー考察』は1週間に記事を2本公開するペースが続き、準備を含めると数本分を同時進行させるスケジュールがあたりまえになっていました。 ネット上にある情報や報道だけを追うなら別ですが、記事を書くにあたってインタビューと調査を行っていたため文字通りの自転車操業です。 そこまでやらなくても、と身近な人々に言われたのは一度や二度ではありません。しかしコロナ禍は状況が刻々と変化したうえに