きみといたい、朽ち果てるまで/坊木椎哉

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読了日2019/9/8

ここから抜け出す方法を教えてくれた君を連れて行く。
海に行きたいと言ったね。
じゃあ、行こうか。


イタギリの街ででゴミと死体を運ぶハルは絵描きをする娼婦シズクに恋をする。彼女のおかげで命を取り留め、心温まるひとときを過ごすハル。

だが平穏な日々は続かない。
ゴミ運び班長のチンさんは死んだ。
街では娼婦が殺されていく。

幸せがわからない純真無垢な子どもたちがまず、世界の犠牲になっていく。
ハルとシズクはそうだった。
けれどハルはようやく幸せを見つけたのだろう。
だから彼は海へと旅だった。
それがハルが恋したシズクの幸せだったから。

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