怖い物語⑦
ソウダさんとご飯に行った後、しばらくは何も変化がなく過ごしていました。
ただ、彼氏はまた長期で出張に出ることが決まり、わたしの中では「寂しい」という気持ちと、いつものこと、という思いで葛藤していました。
そんなわたし自身も仕事に慣れるのに精一杯。
2ヶ月目を迎え、仕事の内容自体はだいぶ把握できた頃、今度は同僚の働き方が気になるように(良い意味では仕事に慣れてきて余裕が出てきたということだと思うのですが)。
そんな気持ちを抱えて少し悶々としていたタイミングでまたわたしの心の中を見透かしたように、ソウダさんが声を掛けてきました。
どうしようかと思いながら、休憩時間に2人だけになったタイミングで正直に相談しました。
「それは俺も以前から気になってたし、店長も実は少しそのことで悩んでてい・・・」
と正直に店舗内のこれまでの様子を話ししてくれました。
「花さんが働きにくさを感じていることは分かった。少し時間が欲しい。以前から気になっていたこともあるし、少し店長と相談してみたい」
新人のわたしが出しゃばったことを言っているような気もあったけれど、業界での経験は長い分、どうしても気になってしまう部分があり、思い切ってソウダさんに言ってみたけど、これは良かったのかな?と少しまだ悩みながらその日は退勤しました。
その夜、ソウダさんから連絡が来ました。
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