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まだまだ少ないからこそ助け合いたい。女性経営者同士の定期的な対話が私を強くした

こんにちは。Morning Laboの中村です。

MorningLaboは、沢山の「信頼できる他人」によって支えられています。

以前、会社の10周年パーティを開催したときも、社員数が10にも満たない小さな会社でありながら、会社の前身「撮影女子会」スタッフから、現在のクライアントのみなさま、業務委託パートナー、日頃から弊社を応援いただいているたくさんの方々にお集まりいただきました。

手前味噌ながら、会社の外に心から信頼できる「モニラボの応援団」がいることが、モニラボの強みであり財産でもあると自負しています。

以前のnoteでは、夫婦コーチングから経営アドバイザリーまで相談しているあきらさんとの関わりについてご紹介しました。

今回のnoteでは、中村とのセッションを定期的にお願いしているアイランド株式会社代表取締役社長・粟飯原理咲さんと、Morning Labo代表・中村の対談をお送りします。


粟飯原理咲
アイランド株式会社代表取締役社長。
NTTコミュニケーションズ株式会社先端ビジネス開発センタ、株式会社リクルート次世代事業開発室・事業統括マネジメント室勤務、総合情報サイト「All About」マーケティングプランナーを経て、2003年7月よりアイランド株式会社代表取締役。日経ウーマン誌選出「ウーマン・オブ・ザ・イヤー」2000年度ネット部門第1位、2003年度同賞キャリアクリエイト部門第6位受賞。
「朝」にまつわる事業として、朝時間.jpというメディアを運営。LINEの友だち数190万人、月間1,000万インプレッションを突破。
https://asajikan.jp/
美味しいものに目がない食いしん坊&行くとついつい長居してしまう本屋好き。

多様なスタイルがある中で「私が目指したい経営」で輝いている先輩と出会えた

中村:定期的にりささんにお時間をいただいて、「メンバーにどういう話をするべきか」「目標はどう立てるべきか」「経営の数字はどう立てるべきか」「どれくらい事業は成長させるべきか」「どうメンバーをフィードバックすべきか」といったことを相談させていただいてます。自分にとって悩んでいることを1伝えたら、りささんが100のエピソードをくれる感じで。

りささん:もにさんは違和感を言語化するのが上手。普通の人は、モヤモヤしてもそれに気づかない。でも、もにさんはそのモヤモヤをすくい上げて、真剣に対峙しているのがすごいと思いますね。そのモヤモヤの中には、自分がかつて感じていたものもあるから、どう乗り越えたかというのを1つの事例としてお話している感じ。

中村:ただ悩みを聞いてもらうくらいなら、友だちに話すこともできるんですけど、こうやって前向きに聞いてくれて自分の経験をもとに助言をくれる人って探してもなかなか出会えない。出会えたことが本当に貴重なことだなと思ってます。

りささん:とはいえ、固くなりすぎずに、いつも楽しく話しています。「やばいよー!」とか言ってね(笑)私にとっては、上下関係と言うよりは、経営者同士として、対等に話しているイメージです。

中村:そうやって明るく話してくださるので、勇気が湧くし、「やっぱり突破口はここなんだ」と教えてもらうこともあるし。

りささん:もにさんとは、長い間、定期的に朝ごはんを一緒に食べる仲だったんですよね。だけど何かのきっかけで事業の相談をしていただいたときに、会社での経験をお話したら、とってもヒットしたようで、「もっと定期的にお話したい」と声をかけてもらって。

中村:経営の話をした時に、的確なアドバイスをもらって。こんなにポジティブなエネルギーいっぱいのりささんも、色々な苦労や困難を乗り越えてきたんだなと驚いたんです。

当時、モーニングラボは自分たちの知識や経験では太刀打ちできない困難にぶち当たっていたので、りささんに、経営だけにとどまらないテーマで幅広くアドバイザリー、というか、伴走してもらいたいとお願いしました。

りささんにアドバイザリーをお願いしたのには他にも理由があって。りささんと出会って、私よりもずっと大きな会社を長く経営されてきた中で、優しさや愛情、柔和な雰囲気など、私が大事にしていきたいものを大事にしながら経営を続けている人がいらっしゃることにすごく感動して。

経営って一言で言っても、色々あるじゃないですか。上場を目指す経営、とにかくお金を稼ぐ経営——。その中でりささんの経営スタイルやお人柄が自分の目指す将来像や理想とすごく近かったんです。

自分が好きなものや「あったらいいな」と思うものに対する情熱やワクワクから、事業やサービスも作られていて、モニラボがまさに、「あったらいいな」をつくることを大事にしているので、その点でも憧れています。

感受性豊かなまま、経営者として強くなる秘訣

りささん:もにさんは、経営者でありクリエイターだなっていつも感じるんです。もにさんの強みは、感受性がとても豊かで、その感受性豊かなまま走り切ろうとしているところ。それはすごい武器だと思うんですよね。経営者って、そういう感受性に途中で蓋をして鈍感になろうと努力する人も多いのかなって、自分も含めて思うんです。

だけど、もにさんは、カラフルな毎日の中で、色んな人と丸裸になりながら、真剣にぶつかって対峙して、いっぱい喜んだり傷ついたりしながら進んでいる。

中村:その言葉は、大事にすることを書いておくノートに印刷して貼っています。

りささん:生まれたての会社だからっていうのもあると思うんですけど、モニラボほど、プライベートな夢や数年後の目標についても、メンバー同士で全部共有していて、仕事以外の部分でもお互い開示しあっているチームもないなと。人と向き合うことに手を抜かない会社で素晴らしいなと思います。

中村:まさに、経営者って、ドラスティックな意思決定をしなければならない瞬間も多くて。そういうときに、繊細さや感受性の強さが邪魔をするって思ってたんですけど、「人の心に響く事業は繊細さがないと作れないから、それは弱みではなく強みだよ」と言ってくださったのがものすごく心に残っています。

りささん:セッションをしている間に変化を感じているのは、どんどん質問の視座も高くなっているところ。始めの頃は、自分だけじゃ抱えきれなくなった感情を打ち明けられることも多かった。でも最近は、「モニラボがこうなるためにはどうしたらいいか」「次のモニラボに必要なのはこういうことじゃないか」といった、経営者同士の話ができているような気がします。

中村:私、子どものまま経営者になっちゃったんじゃないか、って今になっては思うんです。感受性が豊かっていうのは、その分、感情に支配されてしまうということ。だけど、最近は、自分の感じたことを否定しないまま、相手の視点にも立てるようになりました。自分の強みや事業として大事な軸を守りながら、問題を解決していく術がわかってきたというか。自分の手なづけ方をアドバイスを貰いながら学んでいるというか。

りささん:私だけではなく、自分の経験にも頼って、解決するまでの道のりが短くなったのかなってすごく思います。問題にぶち当たっては解決して次に進む、その繰り返しが自信につながっているのかなって。

中村:問題を乗り越えるたびに、「会社として何を大事にしたいんだろう」「事業のコアはこれだ」と向き合うことになるので、意思決定する度に、会社の軸が太くなっていくのは感じますね。

りささん:そうだよね、私もそう思います。

中村:りささんと話すことで、そういった経験を客観視できるのもすごく嬉しいこと。経営者をしていると、問題を解決する頃には次の問題が起きている。だから、りささんとのセッションが振り返るきっかけにもなっていて、自分の中では1ミリの進歩だと思っても「それってすごいことだよ」「前にちゃんと進んでるよ」と言われると励まれる。「確かに数ヶ月前と比べたら前に進めたかな」って、経験を味わうきっかけにもなっていて、終わるたびにパワーを貰ってますね。


経営者同士話すことで「今は誰もが経験する厳しい時」と客観視できる

中村:りささんと話すようになって、課題との距離感も適切に保てるようになったかなと思っています。以前は小さな問題にも、すごく思い悩んでしまったり「もう終わりだ」「限界だ」と思ってしまっていたけど、今は、それを乗り越えて、事業もメンバーの数も大きくしている、輝くりささんの存在がある!と希望を持てる。りささんと話すと、大自然の中でリフレッシュしたみたいに「こんなのちっぽけなことだ」って思えるんです。

深刻な問題に悩んでいても、「このフェーズに来たんだね」とおおらかに言ってもらえると、視点が前にも後ろにも広がって「なんだ、中腹地点のここってみんなきつくなるんだ、あるあるなんだ」と思えて安心する。同じく大変な思いをした人が苦難を乗り越えて輝いていることがものすごく希望になるんですよね。

りささん:数年お話をしていて感じるのは「もにさん、パワーアップして再登場!」っていうこと。起業した当初はビジョンを持って何の迷いもなく突っ走れていたところから、次のステージに上って、自分でもどうしたらいいかわからない時期があって。今はそこを抜けて、また明確なビジョンを持って経営ができ始めている気がするんですけど、どうですか。

中村:そうですね。2020年が転機だったと思います。起業して5年くらいは自分の思いの純度100%で突き進んできたなと。だけどコロナや出産で、世の中や自分自身も変化した。それによって、パワーの根源がどこにあるのか、会社がどこに向かうのかわからなくなっていました。りささんとの対話は回復のプロセスだったと思います。自分の軸をもう一度取り戻して、前に進むという点でも、りささんのような先輩に憧れるパワーが力を貸してくれましたね。

りささん:もうね、先にめっちゃ失敗してるので、できる励まし話も沢山あるし(笑)

中村:それも、前を走っている人の失敗談や経験を聞くと「みんな擦り傷作りながら乗り越えているんだ、乗り越えられるんだ」「踏むべきステップを踏んでるんだ」「前に進んでいるから困難にぶち当たるんだ」と思えますし。

りささん:自分の失敗話がこんなに人を勇気づけられるんだ、っていう発見はありましたね。「傷だらけになりながらも生きてるぞ!」みたいな。

中村:そういう話とともに、悩みを笑い飛ばしてくれることが、どれだけ勇気になることか。事業や組織形態は違っても、起きる問題の共通点はあったりして、「ああ、そういうパターンね」と言ってもらえることの心強さ。

りささん:もにさんが落ち込んでいたときも、「ああ、そういう問題あるよね…!」という感じだったのですが、それをもにさんは人の倍以上の真摯さで受け止めているイメージ。だから、失敗話をしつつ、「乗り越えるためのこういうフォーマットがあるよ」というのも紹介したり。

中村:キックオフを提案してもらって、さらにその資料の内容もアドバイスいただいたんですけど、「なんで今までやっていなかったんだろう!」って思いました(笑)キックオフとしてやるべき内容構成を聞いて、それを基に作ったプログラムや資料にさらにフィードバックをもらって実施しました。メンバーからも「ものすごくモチベーションにつながる」って言ってもらえて。

りささん:もにさんは、そういう提案を柔軟に取り入れて、だけど軸はぶらさず、モニラボ流にアレンジするのが上手だよね。

中村:上手にパクるのはうまいかもしれません(笑)キックオフを通して、「リーダーの本当の役割ってこうなんだ」ってわかったんですよね。個人プレイヤーから学生起業で社長になったからこそ、壁打ちさせてもらいながら経営者の仕事を学んでいる気がします。

独自の王国を耕す者同士、刺激を与え合っていきたい

りささん:だけど私の方もすごく気づきをもらっています。もにさんの100%で生きている感じが素敵だと思うし、初心を思い出させてもらっています。私も、もにさんに対して「新しい経営スタイルだ」と感じて、私よりも全然前を進んでいると感じることもある。刺激と尊敬両方もらっていますね。

中村:ありがたい…まだまだ試行錯誤中です。

りささん:例えば、時に、もにさんやこーじさんが、「儲かることよりもワクワクする方を選ぶ」という判断を躊躇なくするときもあって、それって普通は簡単にできるものじゃないし、ついつい気持ちに蓋をしちゃうこともある。だから、そういった判断を二人がしていると、新しい時代の経営だなと感じるし、続きの物語がすごく楽しみになるんですよね。

中村:自分ではそのスタイルが正解なのかもわからないし、それで苦労することもある。だけど、別人になれるわけでもないし。せっかく時間を使うなら、自分が本当に「あったらいいな」って情熱を燃やせる事業をやりたいと思っているんです。

りささん:うんうん、わかる。

中村:その点でも、世の中に出ている本や無料の記事では「こうすべきだ」「経営者たるべきは」「感情を押し殺してロジカルに」っていう言葉で溢れていて、そのまま真似てしまうと、モニラボの大事な軸は失われていってしまう。そういう意味でも、りささんとクローズドな場で直接お話できるのはすごく自分にとって価値があると思います。

りささん:私も定期的にではないにせよ、迷ったときには、周りの先輩に話を聞いてもらうようにしています。もにさんとも、妹分というよりは、同じ経営者としてお話しています。

中村:女性経営者という数少ない人種だからこそ、助け合っていきたいし、自分もりささんからもらったものを次の世代に還元していく役割があるなと感じています。

これからも色々な問題や壁にぶつかると思うんですけど、そういう時に頼れる先があること、心から憧れる人と定期的に話せることが凄くラッキーで感謝しきれないですし、りささんの背中を追いかけていきたいと思います。

りささん:追いかける追いかけないというよりは、お互い独自の王国を耕している感じですよね。だからこそ、私も、もにさんが耕している豊かな世界に刺激をもらえることがたくさんあるし。刺激を与え合える関係でいられるように、私も頑張りたいなと思っています。


撮影:めめいちご(@memeichigo

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