野心を叶えるための"研究所”。ラボ事業で挑戦する2つの未来
こんにちは。Morning Labo代表の中村(@monichild )です。
6月が始まりましたね。梅雨は憂鬱ですが、だからこそ他の季節の良さに気付けたり、晴れの日がラッキーに思えたりすることもあります。
私たちは2歳の娘を育てながらモニラボを経営しているのですが、娘との時間と仕事の時間、オフィスで集中する時間と家でゆっくりとくつろぐ時間。そのどちらもあるから毎日が充実しているように思います。
こうしたバランスは、会社をデザインする中でもとても大切だと考えていて、実はモニラボには、全く考え方の違う2つの事業が存在しています。
前回の記事ではコミュニケーションプランニング事業についてご紹介しましたが、今日はもう1つの事業「ラボ事業」についてご紹介します。
まだ見ぬ可能性を実験する「ラボ事業」
Morning Laboでは、事業を大きく2つに分けています。
1つが、企業の女性向けマーケティング・ブランディングを支援するクライアントワークの「コミュニケーションプランニング事業(以降CP事業)」。
そしてもう1つが、市場調査やリサーチから生まれた合理的な発想ではなく、一人の「あったらいいな」から生まれる自社事業「ラボ事業」です。
このラボ事業は、会社が7期の頃、常にアウトプットを求められるクライアントワークの傍ら、新しい可能性や未来を切り拓くための仕組みとして生まれました。
CP事業が自社の強みを生かしながら事業成長を目指していく一方、ラボ事業は「あったらいいな」「もったいない!」といった個人の強い熱意を起点に、サービスや商品を生み出していく、アート活動のような事業としています。
たとえば自社事業である早寝早起き研究所「朝渋」は、その最たる例です。
▼朝渋
代表である5時こーじ(@kojijico)は、幼少期から早寝早起きを続けています。夜型生活を抜け出せずに悩む社会人に対し、早起きから自分時間を確保し、ごきげんな毎日を過ごしていくことを提唱しています。
「ビジネス」を見込めたから始めたのではなく、やらずにはいられない感覚に突き動かされていく ー 。自分の使命感が原動力となってサービスが生まれ、その共感の輪が広がっていくことでビジネス的にも成長してきました。
「朝渋」のほかにも、この春にローンチしたソーイングラボラトリー「nui nui」も、ラボ事業発のブランドです。
▼nuinui
1stプロダクトとしてローンチしたのは、命名ボード。大切なお子さまの名前を、誕生日や出生時の身長体重なども合わせて、個性が際立つ配色で縫いあげたアートボードを販売しています。
事業の本質がブレることを防ぐルール
朝渋、nui nuiといった実際の事例をご紹介しましたが、このラボ事業には継続にあたる大切なルールがあります。
それは、「リソースの20%までを使って、前年比で成長する」という約束です。
まず、リソースの80%はコア事業であるCP事業に充てることで事業基盤を守ります。そして「前年比成長」は、売上目標やKPIに囚われて無理な成長を目指した結果、事業の本質を見失うことを避けるために定義しました。
もちろん、多くの人に共感や価値を届けていきたい思いはありますから、「成長しなくて良い」ということではありません。
ただ、無理な成長を強いたり、数の奴隷になってしまうと本質からそれた施策やアウトプットが実行されがちなので、事業のアート性・本質を貫ける環境を大切にしています。
会社の中に2つの事業があることは、思わぬメリットを生み出すこともあります。
自社事業に向き合うからこそ、事業主の悩みを実感しクライアントワークに活かすことができたり、朝渋から得られたコミュニティづくりの知見が、支援先のブランドのファン施策に役立ったりと、両事業があるからこそのシナジーを感じる場面も少なくありません。
このようにモニラボでは、「基幹事業」と「ラボ事業」について、そのあり方や目指すゴールをしっかりと棲み分けることで、小さな会社でありながらも常に挑戦や実験ができる土壌を作ろうとしています。
まだ見ぬ新しい可能性を生み出す"研究所"
Morning Laboの「Labo」は、Laboratory(ラボラトリー)からきています。実験室や研究所を意味する、Laboratoryです。
社名に、コーポレーションでもカンパニーでもなく「ラボ」を選んだのは、売上や拡大といった数字を追い求めるだけの組織ではなく、好奇心や想像力を強みに、新しい何かを世に生み出す実験のような場にしたいという願いからでした。
世の中の「もったいない」を見過ごさないこと。「こうだったらいいのに」を想像で終わらせずに自らの手で叶えていくこと。
そうした原点を忘れずに、これからもユニーク&本質的な会社を目指していきたいと思います。
その先に、「あったらいいな」は、きっと叶う。というビジョンが実現していくはずなのです。
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