ヘヴィメタルで人は健康になれる
2021~2022にかけて、ヘヴィメタルと健康に関する研究報告が頻繁にされていたことを、皆さんご存知でしょうか。
ヘヴィメタルとは音楽ジャンルの1つで、激しいギターサウンドとシャウトが特徴です。
日本の有名どころでいえばX JAPANがそのジャンルに各当します。
今回改めて情報に触れて、特に有意義だと感じた情報を共有したいと思います。
血圧を下げ、ストレスを減少させる
トルコにあるVera Clinicが2021年2月に発表した研究結果によると
『ヘヴィメタルは血圧と心拍数を下げ、ストレスを減少させる』
ということが報告されています。
18歳から65歳までの1,540人の成人を対象とし、様々なジャンルのSpotifyプレイリストを対象者に聴いてもらい、
その中でヘヴィメタルは
参加者89%の血圧を下げ、参加者18%の心拍数を下げたということがが確認されたとのこと。
研究のリーダーであるオマー・アヴランミス氏によると、
「ヘヴィメタルの怒りの音楽は聞いている人が自分の感情を処理するのに役立ち、その結果幸福に繋がる」と述べています。
不安定な感情のコントロールできる
ヘヴィメタルと健康に関する情報が頻繁にネットにアップされ始めたのは2021年頃とされていますが、有益な結果は過去にもいくつも発表されており、
2019年、NickPerham博士の研究によると、
「ヘヴィメタルは暴力的な内容が含まれているものの、ファンは暴力的にならない」
「怒りをテーマとした曲を聴いても怒ることがなく、前向きな感情が増進している」
という報告もされています。
つまり怒りの感情をコントロール出来ているということですね。
これによって血圧など、健康面にプラスになっているようです。
また、クイーンズランド大学が、ヘヴィメタル、デスメタル、パンク、ハードコアなど、いわゆるハードな曲が人間にどんな影響を与えるかを研究した結果によると、
ストレスが減少したことに加えて、ネガティブな感情を減少させ、ポジティブな感情が増幅したという報告もあります。
一般的には、攻撃性を感じさせる音楽は、リスナーの攻撃性も高めてしまうと思われがちですが、
「怒りの感情」がある時に「怒り」をイメージさせる激しい曲を聴くことによって、客観的にその状況に向き合い、感情をコントロールできるというわけです。
交感神経を亢進させる
“交感神経を高ぶらせる”と聞くと、ネガティブな印象を持つ人もいるかもしれませんが、交感神経は悪の根源ではありません。
大前提として、自律神経が整うということは“交感神経と副交感神経のバランスが整う”ということであり、それぞれ生活リズムにおいて優位になるべきタイミングがあります。
交感神経が亢進するべきタイミングは朝、目覚めるタイミングです。
夜間の副交感神経優位の状態から切り替わるこのタイミングは、特に自律神経が乱れやすいといわれており、ダラダラと起床するよりも、シャキッと起床することが推奨されています。
ヘヴィメタルはその手段としても有意義だとされているため、充実した1日をスタートさせるための1曲を用意しておくのもいいのではないでしょうか。
“幸せの国”とヘヴィメタル
幸福満足度の高い国として知られているフィンランドは、実はヘヴィメタル大国として有名です。
フィンランド人は、
“内気なフィンランド人は人の靴を見て話をするが、陽気なフィンランド人もやはり人の靴を見て話をする”
という古いジョークがあるほど、つつましく控えめで、感情をあまり表に出さないといわれています。
“幸せ”と一口に言っても様々な形があると思いますが、普段感情を表に出さない傾向というのは、やはりどこか暗いイメージを抱きます。
フィンランド人にとってヘヴィメタルとは、感情を豊かにし、精神を開放する音楽であり、幸福感を得るための有効な手段なようです。
ヘヴィメタルには“負の感情”をテーマにした曲も多く存在するため、先にも書いたように、自身の感情とリンクした音楽はそれを緩和(発散)させ、感情をコントロールする役割を果たしています。
最後に
私も、ヘヴィメタルをはじめとする激しい音楽が大好きで、昔からよく聴いています。
確かに心が落ち着くんですよね。
個人的な感覚だろうと思っていましたが、実際にこのような研究が報告されていて、全て腑に落ちたし、単純に嬉しかったですね。
最後に、純粋なヘヴィメタルかといわれると物議を醸しますが、ヘヴィメタル初心者でもとても聴きやすい『babymetal』の楽曲をご紹介。
日本の“カワイイ文化”も相まって、ヨーロッパで特に人気です。
私の娘も絶賛ドハマり中です(笑)
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