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2021/8/23 キャリア系コンサルタントが知っておきたい、労務の話

【キャリア系コンサルタントが知っておきたい、労務の話】

日本の労働人口は、これから減少の一途をたどります。
どのくらい減少する見込みなのかというと、「30年後、2000万人の人手が不足する」と言われています。

減るのなら、増やすための採用方法を、または現在の人員で生産性を上げる方法を考えるのが、労務系のコンサルタントに求められる仕事であり、採用系コンサルタントにも一部関わりがあります。


採用の成功と生産性アップ、両方に効果的なのは、「職場環境」の整備です。


皆さんは、クライエントや勤務先の会社情報をどのようにして収集しますか?

……多くの方が、インターネットやSNSと答えるはずです。
そして程度の差はあれど、コーポレートサイトや公式SNSには会社の思いであったり、この会社は何を目指しているのかが書いてあると思います。

そういった社外の人の目に触れるツールで、仕事内容や待遇、給与といった「職場環境」をどのようにしてアピールするのか、外から会社がどのように見られているのかを把握し、より良い方針を提案するのも、労務系コンサルタントの仕事の一つです。


では、会社の「職場環境」を把握するために効果的な方法とはなんでしょう?

従業員をはじめ、階層別のアンケートやヒアリングを行う方法をとることもありますが、一番は「なぜ、その職場環境で満たされなかったのか」という退職者の声を集めておくことです。

退職理由とは、イコール転職理由。

転職サイトのアンケート調査によれば、転職理由は「給与・福利厚生(48.7%)」「労働環境(43.7%)」「社風・カルチャー(43.1%)」の順に多く、これらは全て「職場環境」。つまり、働く人が勤務先に対して求めるものは「職場環境」であり、そこに不満を感じると退職し、より満足できる「職場環境」を整えている会社、またはそのことがアピールできている会社へ転職者が集まっていく……と言えるのです。

ちなみに、独立前は誰よりも転職回数が多かったと自負している私が、会社を辞めた理由で最も多かったのは「労働環境」でした。労働環境とは人間環境でもあります。そして将来性、給与や評価、拘束時間。これら「職場環境」を会社のミッション・ビジョンと結びつけ、整えていくことが必要なのです。


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