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2020/11/14 2020年版、“最近の若者”とは?

【2020年版、“最近の若者”とは?】

「最近の若者はなっとらん」

これは、いつの時代もよく耳にするお決まりの文句です。いつの時代も、とは一体どれほど前から始まっているのかといえば、インドの古い石板に書かれている文字を解読したところ「最近の若者はなっとらん」と書いてあったそうです。それほど“最近の若者”は、何千年も続く人類のキーワードになっています。

コロナ後は特に「最近の若い人の感覚がわからない」という相談が増えています。

若者が“なっていない”とされる分野にも変遷があります。少し前までは礼儀や態度、優先順位や行動規範といった分野だったのが、近頃は、マニュアルにない仕事に対応できない、コンプライアンス意識が低い、という問題認識を持つ企業が多いようです。「臨機応変な対応」をしてほしいのに「コンプラ意識が低いので勝手に動かないでほしい」という、なんとも相反した要望でもありますが、これは大手企業・中小企業ともに共通している声でもあります。

もちろん困ったことばかりではなく、若手社員のおかげでICT化やオンライン化が捗って助かっているという報告も多く受けています。
こうした中で、コンサルタントには「私の世代はこうだった」「最近の若者はこうだと感じる」といった主観ばかりでなく、科学的根拠や法則を用いることで“世代間ギャップをメタ認知”することが必要です。

では、脳科学の観点から若者の思考回路を読み解いてみましょう。

脳の感情を働かせる領域「大脳辺縁系」は、早い段階で発達し、思春期から青年期に最も活発になります。それに対して、理性を司る領域「前頭前野」はゆっくりと発達し、26歳くらいで成熟を迎えます。

つまり、人は「感情」がまず発達し、追って「理性」が追いついていくことがわかります。

感情が活発で理性が未成熟だと、「やらなければいけないとわかっているのに、嫌だからやらない」とか「ムカついたから切れる」といった行動に現れがちです。皆さんも思春期の頃を思い出せば、少しは覚えのある感覚だと思います。

そう、思春期は26歳まで続く! のです。

「前頭前野」が成熟していない時期は、感情が暴走しやすくなります。起業には向きませんが、26歳以前に起業しているマーク・ザッカーバーグ氏やスティーブ・ジョブズ氏のような成功者も確かに存在しています。

若者には「打ち破る力」が存在するのです。理性的な大人だからこそできないことこそ、若者の力を借りることで切り開いていけることもあります。
このように、科学的な理論や根拠を知ることで、面白いほど人への理解が深まることもあるのです。


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