2020/7/27 「フィルターバブル」が招いた生きづらさ
【「フィルターバブル」が招いた生きづらさ】
※7月18日「[Zoom開催]コロナ時代に必要なコンサルタントの新常識」のレポートです。
1986年と2019年の就活風景の写真を見比べてみると、どんなことを感じますか?
「昔の方が服装も自由だし、表情も明るくて働きやすそう」
「今はリクルートスーツのように、個性も働き方も抑圧されている」
そんな印象を持つ人がやはり多いようです。
昔は、それぞれ自分なりの就活像がありました。就活の情報源は親や先輩、大学の教授に聞いたり、紹介を受けたりと、自身のつながりの中で得られる情報が中心です。
現代の就活は、まずインターネットで「就活」という言葉を検索し、就活生向けのナビサイトやマナーサイト、リクルートスーツといった、就活ビジネスサイトにアクセスするところから始まります。
現代は情報が溢れている時代ですが、実際には、私たちは多様な情報にはアクセスできておらず、そのことが視野偏狭を招く時代であるとも言えます。
「フィルターバブル」という現象をご存知でしょうか?
ある人が検索エンジンやSNSなどに慣れ親しむと、それらのサービスはその人のアクセスの傾向から、その人向けの情報を取捨選択して提示するようになります。それを繰り返すうち、その人は「フィルタリングされた情報だけでできた、泡(バブル)ドームのような世界の中で生きる」ようになっていきます。
フィルターバブルの良くない点は、本人は多様な情報にアクセスしているという誤解を持ちやすいところです。
インターネットは世界とつながっているけれど、その世界はインターネット側に規定されているかもしれない。これが原因となってどのようなことが引き起こされていくのか。皆さんがこれからコンサルタントとして実務を積んでいく中で、目の当たりにしていくものと思います。
クライアントの中でも、特に中小規模の企業がフィルターバブルに陥ると大変危険です。視野狭窄から脱するために、外の視点を持つコンサルタントに助けを求めるケースも増えています。
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