普通や常識とは何かを思考するワークショップ


今回は7月10日(月)に開催された、リベコの代表理事・森田昇さんによる『普通や常識とは何かを思考するワークショップ』についてご紹介します。

森田さんのプロフィールである転職10回は普通か? 常識か? という問いかけから始まりました。40代の平均転職回数は3.7回(転職未経験者を含めると2.0回)だそうです。45~49歳の方の転職6回以上は20.6%で、森田さんの10回もそれほど珍しいことではないかも知れません。

「普通や常識」はその人のフィルター(価値観)になり、思い込みが発生します。従って、私達は自分自身の価値観を知った上で、フラットな状態でいる必要があるのです。

時代と共に常識も変化しています。鎌倉幕府の成立年は1192年(いいくに)から1185年(いいはこ)に変わりました。聖徳太子は存在していたかどうかはっきりしておらず、十七条憲法を作ったのは厩戸王に変わりました。

昭和の時代には、親から「普通の生活を送って欲しい。いい高校、いい大学、いい会社に入って欲しい」と言われたかも知れません。高校、大学を卒業し、会社に3年以上勤めるという普通の生活を送っている人は16.3%です。このように生活することは、「普通」といいながら「理想」なのです。

将来が不安な人は70%ですが、キャリアプランが描けている人は30%に過ぎません。

子育ての常識も時代と共に変化しています。以前は、赤ちゃんが泣いたときに抱っこすると抱き癖が付くと考えられていましたが、今では沢山抱いてあげると、将来人を信用できる人になるということが分かっています。

大卒3年目の離職率は30%と言われますが、1年目は11.8%で、従業員1000人以上の会社に限ると7.9%です。

残業、休日出勤はいや? という質問に対して、やりたい仕事なら残業、休日出勤も厭わないという回答が20%あります。

会社を辞めたい、転職したい理由は? に対する回答は、以下の通りです。
1位:昇給の見込みがない、2位:休みが取り辛い、3位:成長・昇進の見込みがない、4位:成長につながる仕事を任せてもらえない、5位:人間関係がうまく行かない
これがどういうアンケートなのか確認する必要があります。これを引用した人の声が大きいと、この結果が常識になる可能性があります。

就活で企業のSNSはチェックするか? という問いに対して、インスタが73%、TikTokが35%という結果です。映像によって社内の雰囲気を知りたいためだそうです。就活の新しい常識が作られつつあります。企業も就活生のSNSをチェックしますが、就活性も、企業に見られても良いアカウントと、裏アカウントを使い分けています。

就活に関する常識は時代と共に変わって行きます。そのことを知って、そしてそれを就活支援、採用支援に活かして頂きたいと思います。

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(仲井圭二))

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