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2020/9/17 “コミュ力”は才能じゃない

【“コミュ力”は才能じゃない】
※9月14日開催「コンサルタントに必要なコミュニケーションスキル(矢萩 邦彦)」のレポートです。

コンサルタントは、「味方になってくれる存在」でなくてはなりません。

100%の味方になってくれる存在がいることで、これまでうまくいかなかったことも、うまくいくようになりやすい、というデータもあります。

では、相手に安心してもらう、味方だと信頼してもらうためのコミュニケーションとは、どんなコミュニケーションでしょう?
「コミュニケーション能力」に生まれ持ったセンスや才能は必要ありません。法則を知ってトレーニングを積み重ねれば、スキルとして自然と身に付いていくものです。

ここでは、コミュニケーションの前に身につけておきたい「土台」についてお伝えしたいと思います。


その1、自分の自己肯定感を高めておいてください。

クライアントは、自己肯定感を高めたい、高めてほしいと思っています。自己肯定感の低い大人が子どもの自己肯定感を上げることができないのと同じように、自己肯定感の低い人が他人の自己肯定感を上げることは、構造的に不可能です。


その2、自信満々になってはいけません。根拠のある自信を持ってください。

つまり、“謙虚さを伴う自信”です。これは、コミュニケーションの前に「しっかりと事前準備をしておく」ことで身につきます。
丁寧な仕事への向き合い方は、周囲やクライアントにも伝搬していくものです。


その3、等身大を目指してはいけません。

この考え方は、コーチングをコンサルティングに流用する場合は、置きどころが非常に難しいかもしれません。「わからないところから一緒に考えていく」ことは、コーチングの一つのスタイルでもあるからです。

しかし、コンサルティングにおいて「わからない」と言うことはプロではありません。あなたも相手も、全く異なる人生経験をしているわけですから、自分が知っているプロとしての情報はどんどん出していってください。

お互いの経験・知識、プロフェッショナリズム、スペシャリズムを、フラットな目線で語り合うことができる関係性は、「対話」をする上でも非常に大切なことです。


その4、身だしなみに気をつけましょう。

コンサルタントの身だしなみに「マナー」とか「スーツの着方」なんかは一切必要ありません。
「相手の目線に立って身だしなみに気をつけています」というマインドがあれば大丈夫です。
僕なんかはいつもベストを着ていますが、それがかえって「矢萩さんらしさ」として信頼されているみたいです。あとはそこに腕まくりをすると「やるぞ!」と前向きな気持ちになります。

近頃、「経験・知識がなくてもコーチになれる」仕組みが蔓延していますが、問題に対峙する時にはそれぞれの経験とプロフェッショナリズムは必要不可欠なもの。フラットに対話ができる関係性においても、お互いの経験・知識を持ち寄ることは、大切なことです。

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