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2020/6/20 人材版伊藤レポート2.0のコンサルティング活用術


今回は、2022年6月20日に行われたリベコ代表理事の森田昇さんによる「人材版伊藤レポート2.0のコンサルティング活用術」のご紹介です。

人材版伊藤レポート1.0は2020年に、2.0は2022年5月に公開され、人事業界を賑わせています。何故賑わせているのか? 私達がどうやって絡むことができるのか? キャリコンはこのレポートとどんな関連性があるのか? についての話がされました。

人材版伊藤レポート2.0(以後、レポート)が公開された歴史的背景は、2013年の日本再興戦略で雇用を流動化しようとしたことに始まります。労働人口減少の対策として考えられたものですが、必ずしもうまく行かず、その後、女性活躍推進、1億総活躍社会、働き方改革、人生100年時代構想会議と続きますが、ここまでやっても、なかなか生産性、GDPは上がりません。

そこで登場した一番新しい考え方が2020年の人的資本経営で、企業の生産性をどうやって上げるかを人の面から考えたものです。人を管理対象ではなく、資本と考えるのです。資本である人材は目減りすることもある、だから人材に投資し、その結果を資本市場で公開するというものです。

 レポートが発表された理由として、デジタル化の推進、脱炭素社会によって産業構造が変化してなくなる仕事が出て来ること、コロナ禍に伴うリモートワークへの対応、社員や取締役の多様化、コーポレートガバナンス・コードが挙げられます。

レポートの超概要は以下の3点です。
① 人材に関する変革の方向性を理解していない旧態依然の企業が多い
② 経営層は、投資家の圧力を受けて、責任を持て
③ 人材戦略に求められる3つの視点、5つの共通要素がある

また、レポートの結論は、経営理念が社員一人ひとりに理解され、個人個人のキャリア自律につなげるため、経営理念からキャリア自律の各項目のうち、十分ではないところを埋め、可視化・開示する必要があるということです。

私達がコンサルティングする際に、レポートを役立てるための8項目(3つの視点、5つの共通要素)が最後に紹介されました。それぞれの項目毎に小項目が示され、私達がどのような場面でどのように関わることができるのかのヒントが提示されました。

(仲井圭二)

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