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2020/6/22 紀元前のコンサルタント? 哲学者たちの理念

【紀元前のコンサルタント? 哲学者たちの理念】

不確実性の時代、変化に対応していくために必要だと言われている「リベラルアーツ(一般教養)」とは、ビジネスだけでなく、科学や心理学、社会学など、様々な知識を元に、思考の土台を養うことです。

現在のビジネスでもよく活用されている三段論法(演繹法や帰納法)といった思考法は、遡れば古代ギリシャの哲学者が提唱したことに端を発しています。


哲学者ソクラテスは、古代ギリシャに「話し方ばかりうまいが、その内容は本質がなく空っぽ」な人が増えたことを憂いて、「人が人としての知見を深め、器を広げるためには、無知であることを知る必要があり、そのためには『対話』が必要だ」と唱えました。

その弟子であるプラトンは、「対話の全てを記録することはできないが、一節だけでもメモに書き残すことで、後世の人々がその対話を想像するトリガーとなるはずだ」と、見えない世界(イデア=アイデアの語源)の存在と、想像力の重要性を唱えました。

その弟子のアリストテレスは、「見えない世界でも、説明するための根拠は必要だ」と、根拠を科学的に説明し、説得力を持たせることの重要性を唱えました。
アイデアだけでは説得力がなく、ロジックだけでも中身がなければ意味がない。

思考法を知識として身につけることは簡単ですが、実際に思考の土台を築いていくのは、自ら思考を積み重ね、ディスカッションを繰り返していくことでしか成し得ません。世の中に存在しているニュースやものごと、または自分で組み立てたことなどを、何度も疑い、または見直して高めていくことは、AIやロボットにはない、人にしかできない思考法なのです。


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