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2023年、超個人的おすすめ美術展(浮世絵ver.)

先日、今年行きたい美術展の記事を書きました。

こちらの記事では西洋美術を中心に紹介したのですが、実は私、浮世絵も大好きでして・・・。

今回は番外編として、気になっている浮世絵の展覧会を紹介します。

広重おじさん図譜【太田記念美術館】:2/3〜3/26

太田記念美術館は、ラフォーレ原宿の裏手にある浮世絵に特化した美術館です。
小さな美術館ですが、毎回ユニークな企画で楽しませてくれます。

今回は歌川広重の絵に出てくる「おじさん」に注目するという。
「人物」ではなく「おじさん」とするあたりにセンスを感じずにはいられません。

4月以降の展示も魅力的で、正直全部行きたいくらいです。

芳幾・芳年―国芳門下の2大ライバル【三菱一号館美術館】:2/25〜4/9

歌川国芳の門下、落合芳幾と月岡芳年。
芳幾は新聞錦絵に転身し、芳年は浮世絵にこだわり新たな浮世絵の表現を開拓していく。
幕末から明治、「最後の浮世絵師」と呼ばれる世代。
激動の時代を生きた二人それぞれの道を振り返る展覧会です。

前回のnoteでも大好きな美術館として紹介した三菱一号館美術館。
長期休業前の最後の展示なので、こちらも行きたいなと思っています。

浮世絵と印象派

浮世絵がヨーロッパで注目され、「ジャポニズム」と呼ばれるムーヴメントとなったきっかけは、1867年にパリで開催された万国博覧会に浮世絵が出品されたことでした。
大河ドラマ『青天を衝け』で主人公の渋沢栄一が使節団の一員となった、あのパリ万博!

ゴッホやモネといった印象派の画家たちも熱心に浮世絵を収集し、その手法を自らの作品にも取り入れていました。

ゴッホ美術館には、ゴッホが収集した500点近い浮世絵が収蔵されているそうです。
また、ジヴェルニーにあるモネが晩年を過ごした家には200点以上の浮世絵コレクションが残されています。

ジヴェルニーにあるモネの邸宅
睡蓮の連作を描いた庭も、竹、柳、藤の花、太鼓橋など日本庭園を意識している

私はたまたま印象派絵画と浮世絵が好きなのですが、それは、無意識ながらも共通するものを感じたからなのかもしれません。


浮世絵に興味がある方にはこちらの小説もおすすめ。
ベロ藍と呼ばれる海外からきた顔料と出会い、名所絵というジャンルを切り開いた広重の魅力が詰まった一冊です。
最後の方にちらっと芳幾と芳年の名前も出てきます。


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