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2023年、超個人的おすすめ美術展12選(西洋絵画を中心に)

2023年も気になる美術展が目白押し!
どれに行こうか迷ってしまいます。

しかし、日々の慌ただしさに気を取られて、昨年は2回しか美術館に行けなかった私・・・。

「気付いたら気になっていた展覧会の会期が終わっていた」なんてことがないように、今年行きたい美術展をまとめてみました。

今年は月に1回は美術館に行くことが目標に、東京で開催される12の展覧会を厳選します。
(※開催日順に紹介。この順番で行けば月に1回行けます!)

ちなみに私は19世紀後半〜20世紀初頭の印象派を中心とした西洋絵画が特に好きです。
似たような趣味の方はきっと参考にしていただけると思います。

1. ヴァロットンー黒と白【三菱一号館美術館】:開催中〜1/29

早速、閉会間近の展覧会に気付いてしまいました。
三菱一号館美術館は大好きな美術館ですが、2023年4月10日〜2024年秋頃まで修繕工事のため長期休業に入ります。
休業前にこの美術館が誇るヴァロットンのコレクションをぜひ見に行きたい!

津田健次郎さんの音声ガイドは事前にアプリからダウンロードする方式です。早速ダウンロードしたので、予習してから行きたいと思います。

2. 佐伯祐三 自画像としての風景【東京ステーションギャラリー】:1/21〜4/2

30歳という若さでこの世を去った佐伯祐三。
本格的に画業に取り組んだのは4年余りだそうです。
そのうち3年くらいはパリに滞在し、パリの風景画を数多く描いています。
短い画家人生の中で、多い時には1日に1,2枚の作品を仕上げていたというから驚きです。

この展覧会では、「大阪」「東京(下落合)」「パリ」の3つの街に焦点を当てて佐伯の足跡を辿ることができるとのことで、とても楽しみです。

3. レオポルド美術館 エゴン・シーレ展 ウィーンが生んだ若き天才【東京都美術館】:1/26~4/9

19世紀末のウィーンの天才、エゴン・シーレ。
前述した佐伯祐三と同じく、シーレも28歳で夭折した画家です。
今回は30年ぶりの大規模展ということで注目されています。

個人的にはあまり好みの画風ではない(女性関係もクズすぎるし)のですが、注目度が高く人気の展覧会になるだろうなと予想されるので、やっぱり気になります。

4. ルーブル美術館展 愛を描く【国立新美術館】:3/1〜6/12

「愛」を切り口にルーヴル美術館のコレクションから74点の絵画を紹介する展覧会。
パリのルーブル美術館は広すぎて駆け足でしか見れなかったので、ゆっくり鑑賞したい。

公式サイトのピンクのデザインがとてもおしゃれですね。
(LOUVREがLOVEになってる!)
案内人が満島ひかりさんというのもピッタリだなぁと思いました。

5. 憧憬の地 ブルターニュ―モネ、ゴーガン、黒田清輝らが見た異郷【国立西洋美術館】:3/18〜6/11

フランスの北西部に位置するブルターニュ地方は、雄大な自然と独特の文化で多くの画家を惹きつけてきました。
モネやゴーガンだけでなく、日本から渡仏した黒田清輝や藤田嗣治の作品も展示するようです。

また、今年は「ブルターニュ」をテーマにした展覧会が同時期にもう1つあります。
SOMPO美術館で開催される『ブルターニュの光と風』は、まだ詳細が不明ながらも、カンペール美術館のコレクションを中心に、ブルターニュに関する45作家による約70点の油彩・版画・素描を紹介するとのことです。

6. マティス展【東京都美術館】:4/27~8/20

日本では約20年ぶりとなる大規模なマティス展。
世界最大規模のマティスコレクションを誇るパリ、ポンピドゥー・センターから約150点もの作品が来日するということで期待が高まります!

ところで、マティスがギュスターヴ・モローに師事していたことをつい最近知りました。
全然画風が違いますが、「色彩の魔術師」と呼ばれるマティスの才能に気付き自由に描かせていたのかなとか想像すると、ますますモローが好きになりました。

7. ABSTRACTION 抽象絵画の覚醒と展開 セザンヌ、フォーヴィスム、キュビスムから現代へ【アーティゾン美術館】:6/3〜8/20

20世紀初頭に抽象絵画が出現するまでの布石、印象派、象徴主義、フォーヴィスム、キュビズムから現代までの作品を紹介。
抽象絵画の歩みを一気に見られる展覧会です。

個人的にはキュビズムや抽象絵画はよく分からなくて苦手意識があります。
でも、「なんか面白い絵だな〜」と気軽に見続けることで、いつかお気に入りの作品に出会えるかもしれません。
よく分からなくてもあまり気にせず、気軽に見に行こうと思います。

8. ガウディとサグラダ・ファミリア展【東京国立近代美術館】:6/13〜9/10

絵画以外で気になった展覧会がこちら。
いよいよ完成が近づいているというサグラダ・ファミリア。図面、模型、写真、資料、映像などからガウディ建築の魅力に迫ります。

いつか完成したサグラダ・ファミリアも見に行きたいな。

※2023.5.7追記 公式サイトがオープンしていました。
https://gaudi2023-24.jp/

9. テート美術館展 光― ターナー、印象派から現代へ【国立新美術館】:7/12~10/2

テート美術館(ロンドン)のコレクションのうち、18世紀末〜現代までの「光」をテーマにした作品を紹介。
ロマン主義から現代美術までと範囲が広いので、どのような展覧会になるのでしょうか。
詳細情報が出てきたらチェックしたいと思います。

10. デイヴィット・ホックニー展【東京都現代美術館】:7/15〜11/5

1960年〜70年頃にはイギリスのポップアートを牽引する画家として、すでにその地位を確立していたホックニー。
85歳の現在も精力的に活動しています。

2010年からはiPadを使って作品を描き始め、再び評価が高まっているそうです。
この展覧会にはiPadで描いた90m超え(!)の大作『ノルマンディーの12か月 2020-2021』も来日。

いくつになっても新しいツールや表現に挑戦する姿に、とても感銘を覚えます。

11. ゴッホと静物画【SOMPO美術館】:10/17〜1/21

2020年に開催予定でしたが、新型コロナウイルスの影響で作品を輸送できず一度中止になっていた展覧会。
実は、2020年の私の手帳には「今年行きたい展覧会」としてメモしてあったのでした。
3年越しに開催されると知り、とても嬉しいです。

『ひまわり』をはじめとした花の絵を中心にゴッホの静物画20点と他作家の作品約50点が展示されるそうです。

12. モネ 連作の情景【上野の森美術館】:10/20〜1/28

モネは睡蓮やルーアン大聖堂などの連作で知られるように、同じような構図で時間や季節の移り変わりを表現しようとしました。

この展覧会では、連作を中心に国内外のモネの代表作60点が展示されるそうです。

メトロポリタン美術館が所蔵する『マンヌポルト(エトルタ)』が初来日するので楽しみにしています。

さいごに:超個人的に6つに絞るならコレ!

私が個人的に気になっている2023年開催の美術展を紹介しました。
今年は万人受けしそうな大規模な展覧会は少ないのかな?
そのぶん、好みが分かれそうだけど魅力的な展覧会が多い印象です。

去年2回しか行っていないのに、今年12も行けるんだろか・・・と早くも不安なので、「これだけは絶対行きたい!」という美術展を6つに絞っておきましょう。ええ、念のためです。

①ヴァロットンー黒と白【三菱一号館美術館】
②佐伯祐三 自画像としての風景【東京ステーションギャラリー】
③憧憬の地 ブルターニュ―モネ、ゴーガン、黒田清輝らが見た異郷【国立西洋美術館】
④マティス展【東京都美術館】
⑤ゴッホと静物画【SOMPO美術館】
⑥モネ 連作の情景【上野の森美術館】

注目度とかに関わらず、100%主観で選んだら好みが分かりやすいラインナップになりました。

2023年は、こんな感じで大好きな美術に触れる時間をもっと意識的に作りたいと思います。


ちなみに計画を立てる際には、こちらの雑誌を参考にしました!

今回紹介した西洋絵画だけでなく、日本美術や現代アートもたくさん紹介されているので、読み応えがあります。
付録のハンドブックでは、80の展覧会が一目で分かるカレンダーがついており、スケジュールを立てる際にとても役立ちました!

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