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線で捉える成長(配信#5)

オトコの子育てpodcast配信#5では、「ワイちゃんとはなまる 2024冬」と題して、子どもの近況を語り合っている。このシリーズは四半期に一回ずつ定例でやっていきたいと思っているが、その頻度だととても追い切れないくらい、子どもは日々成長する。

上記配信を収録してから今日で3週間経つのだが、その時は歩きそうで歩かなかったワイちゃんはヨロヨロと歩くようになった。3週間で、移動の主な手段がハイハイから歩行に変化しつつある印象。ずいぶんスピーディに移行するものだなあと思う。
先週のある平日に、妻が出勤前にワイちゃんと遊んでから家を出た。その時ワイちゃんは2〜3歩しか歩かなかったのだが、日中、目覚めたように歩くようになった。おそらく何かの拍子に、ハイハイより歩く方が身体的にラクであることに本人が気づいたのだと思う。夕方妻が帰ってくる頃には10歩以上歩くようになっていて、彼女は朝と全然違う様子に驚いていた。

子どもと一緒に過ごすということは、成長に立ち会うことだ。その成長にはもちろん感動するのだが、私にとってそれは、事前にイメージしていたような劇的な感動ではなかった。もっと静かで淡々とした感動だった。ハイハイも歩くのも、その予兆のような動きがあり、少しずつ行動ができあがっていく。予兆は結構長く続くことが多いので、こちらも「そろそろ歩くだろうな」といった予想ができ、結果として予想通りのことが起きるからあまりドラマティックな印象ではなくなる…ということなんだと思う。点ではなく線で捉えることができるのが行動の成長、とも言えそう。
一方で、体や容姿の成長については、ずっと一緒にいると逆に捉えづらくなる感覚がある。だから数ヶ月前のワイちゃんの写真を家族用SNSの「みてね」が提示してきた時には、「あれーこんなに成長してる」といつもエモい感情になる。身体の成長は、今のところ点で捉えるイメージ。

なんにせよ、子どもの成長に立ち会えることは喜びとしか言えない。少し前に新聞を読んでいたら、テニスの全豪オープンに出場する大坂なおみのインタビューが掲載されていて、今回は娘を現地に連れてこなかったのだけど「帰ったらハイハイしてないといいな」と語っていた。「してないといいな」は通常とは逆方向の親の望みで、それぐらい成長に立ち合いたいという気持ちが素直に出ている。きっと、彼女もハイハイの予兆を見ていたんだと思う。その後、結局初戦でストレート負けしてしまったようだが、「初めてのハイハイに間に合う」とSNSで発信していたらしい。それが今の彼女の価値観なんだろう。

私の話に戻ると、4月入園の保育園が無事に決定したので、育休もあと2ヶ月を切ってしまった。育休が終わって日中ワイちゃんと一緒にいられなくなると、これまでは線で捉えられていた行動の成長も、点になっていくんだと思う。知らない間に保育園でどんどんできることが増えていくのだろう。長い目で見るとそれは子離れの始まりでもあり歓迎すべきことなのだろうが、その時のことを想像すると寂しさしかない。

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