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ボヘミアン・ラプソディ 音楽映画の傑作

クイーンの演奏シーンの素晴らしさ

オープニングのフレディがライブエイドの舞台に上がるシーンで、なぜだかわからないが涙が滲んでくる。
多分、ライブエイドのシーンの素晴らしさを想像してしまったからだと思う。
この映画の素晴らしいシーンはやはりクイーンの演奏シーンに尽きる。

ラミ・マレックのフレディ・マーキュリー


逆を言うと、ドラマのシーンは想像していた通り、人間フレディの人生を深くえぐり出す訳ではなく、通り一辺倒のものである。

一応、彼の出自の苦悩やスターの孤独さゆえの暴走などが描かれるが、それが映画のメインではない。

ライブエイドを完全再現

あくまでもこの映画で描きたいところはライブシーンの再現であり、もっと言うと、最後のライブエイドのシーンを寸分の狂いなく、今の技術で再現することにあったのだと思う。
完全に再現することにより、今の時代にクイーンというバンドの存在意義、フレディが一体何を問うたのかをあぶりだしたのだ。
その意味で、この映画は音楽映画として一つの到達点であるのかもしれない。

ライブエイドのシーンのためにこの映画はあるといってもいい


ラミ・マレックのフレディ・マーキュリーは顔は似ていないが、雰囲気や動作を完コピしており、素晴らしく、アカデミー主演男優賞を受賞。
第91回アカデミー賞では作品賞を含む5部門にノミネートされ、主演男優賞ほか4部門を受賞した。

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