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GoogleMapで考える就活〜就活の全体像を知ろう〜

はじめまして。
ビズリーチの森田です。人事としてこの丸2年ほどの期間で1700名ほどの学生さんと面談や面接でお話をしてきました。

僕が今回このnoteを書こうと思ったのはある危機感を感じたからです。
それは「就活を頑張っている人は本当に多い。一方で何を頑張ったら良いかわかっていない人が多すぎる」というもの。

前に進んでいるかわからず不安になったり、なかなか企業を決めることができなかったりで悩んでしまう。結果的に就活=よくわからなくて辛いもの、になってしまっているのではないかなと。

一方、自分自身は就活を通して「自分の人生」について本気で向き合うことができた人間でした。
だからこそ今ものすごく楽しく生きているし、日々に充実感も感じている。
就活を「よくわからないもの」ではなくしてもっと真剣に自分に向き合う人を増やしたい。

個別の面談でお会いする方にはよくお話している内容なのですが、もう少し広く就活生の皆さんに届けられないかな、、と思い今回noteに書いてみます。
今日は僕が個人的に「就活」というもののルールをどう捉えていて、「就活においては何をすれば良いのか」の大枠の部分を整理を兼ねてまとめます。

面接で不合格になる理由はたった2つだけ

大前提の部分です。
面接において不合格になる理由というのは大きく分けると2つしかないと考えています。

1つは「合わない」です。
雰囲気が会社のカルチャーと合わない。志向性が合わない。新卒に何を求めるのか次第ですが、会社さんによっては必要な思考スキルや専門能力が足りないというのも広義で見た「合わない」かもしれないです。

※カルチャーが合わない人をとってしまうのがなんで良くないのかということをすごくわかりやすくまとめた記事があったのでこちらも紹介しておきます👇

もう1つのほうが実は重要。
それは「わからない」です。

この人は会社のカルチャーにあっているのかわからない。
何をしたいのかわからないから、採用してお互いに幸せになるのかわからない。
などなど。

前者の「合わない」で不合格になっている方は気にする必要はありません。
むしろ自分には合わなかった会社が見つかったことで、合う企業を探すヒントが得られたのかもしれません。

一方の「わからない」で不合格になっている人はもったいない。。
本当は合っていたかもしれないのに整理がされていないから、伝え方が上手くないから不合格になってしまっているかもしれない。

もし自分が不合格になる理由が「わからない」の可能性がある人は対策しましょう。

STEP1.GoogleMap(就活の構造を知ろう)

では「わからない」を無くそうという話なのですが、そもそも何がわからないのかが分かっていない学生さんは非常に多いのかなと思っています。
なのでまずは考えるべきことの全体像を整理しましょう。そんな時に僕が話しているのがGoogle Mapの話です。

Google Mapというのは構造的には以下の3つの要素で成り立っているものだと考えています。
目的地を決めて検索する
現在地がGPSで捕捉される
③現在地と目的地を結ぶルートがいくつか表示される

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これが就活の全体観に近いなと思っています。
就活に当てはめたのが下の図です。

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1番最初に理解するべきなのは①目的地が就活において「企業」ではないということです。
あなたの人生は企業に入社するためのものではない。あくまで企業はあなたの理想の人生を実現するために通る道でしかないのです。
なので目的地=Will(やりたいこと・ありたい姿)として社会に出た後に自分の人生をどうしたいのかというところに置いて考えることをオススメしています。
注意点としては必ずしも「やりたいこと」である必要はないということです。ありたい姿など理想の状態も含めてWillとなっています。

現在地というのが就活スタートによくやる狭義の「自己分析」と言うやつです。
これまでの自分の人生、これまでの人生で形成された価値観、強み弱みなどを自分で知るということ。

あとはシンプルで目的地が明確で現在地も明確になればそこをつなぐルートは自然に幾つかに絞れるというのがGoogleMap構造で見た就活の全体像です。

STEP2.  GoogleMap構造を知らないと陥る2大ミス

この構造を知らないと陥るミスが大きく2パターン有るなと考えています。

Ⅰ. 先に企業(ルート)を決めてしまう。
例えば最初に商社などと決めるパターン。僕が就活生のときも最初はこのパターンで就活をしていました。
そうすると企業に志望理由を聞かれた時に「志望理由」を設定しないといけなくなるので無理やり作った目的地を設定してしまうことになります。
僕は先に「商社」というルートを決めてしまっていたので、志望動機も「エネルギー問題を解決したい」と無理やり作って言うようになっていきました。
大学時代の友人には「お前部活しながらエネルギーのこと考えてたのw」と笑われました。
でも僕と同じように先に道を決めてしまう人があまりにも多いことを感じます。

また、道の条件だけを見てしまうパターンも多いかなと思います。
◯◯という制度があるから。給料が◯◯円だから。若手の裁量権があるから。
GoogleMapで言えば「こっちの道は街灯あって夜が明るい」「こっちの道は花壇があってきれい」「この道はスーパーが有るから途中で買い物ができる」…という状況。
もちろん道の条件は大事なのですが街灯があって明るい道が通れたとしても、行きたくもない目的地についたら意味がないですよね。。
だからこそ最初に目的地を決めてほしいなと思います。

Ⅱ. 現在地だけを考えてしまう。
今までの自分、にとらわれて純粋に「やりたいこと・ありたい姿」ことから考えられないというパターンです。

現在地を知ることはとても重要です。自分がどこにいるか分からないとどこへも向かえません。
でも現在地が詳しくわかっているだけでは駄目ですよね。

目的地について考えていない状態で面接に臨むと、面接官が「今、渋谷駅のハチ公前広場にいることは非常によくわかった。それで、どこに行きたいの?」(わからない)という状態になってしまいます。
現在地だけでなく一緒に目的地も持ちましょうという話ですね。

STEP3. 目的地を狭めよう

ここまで書いたことを考えてもらった時に、
「目的地も現在地も考えたのに、全然道(企業)が決まらないぞ、、」と思う方もいるかもしれません。

その場合多いのは目的地の広さ(解像度)に問題があることが多いです。
GoogleMapに当てはめると「日本」と検索している状態。
日本に行きたいって決めてどのルートを通りますか?、、決まらないですよね。。
しかし目的地が「日本→関東」に狭くなればもう少し道が絞られるし、関東→東京→渋谷区→渋谷駅と狭くなっていけば行くほどルートは限られてくる。道を少なくできないときは目的地の広さ(解像度)を気にしてみてください。

具体例を出すと、
「人のために何かしたい」というやりたい事を持っている人がいるとします。それ自体とても素敵です。
ただそれでその人はどこの企業に行きたいか考えられないですよね…?

「人のため」という言葉が非常に抽象的な言葉なので、より解像度を上げる必要があります。「どんな人なのか」「どこに住んでる人なのか」「何に困っている人なのか」「何を求めている人なのか」などによって解像度は上がっていくかもしれません。

なので「そう思ったのってなんでだっけ?」とか「具体的にはどういう場面を想像して人のためって言ってるの?」などという質問によって日本をより鮮明な目的地にしていく。これが就活のいわゆる自己分析で一番大事なんじゃないかなと思っています。

※目的地や現在地を深めるための質問としては前田裕二さんのメモの魔力の巻末付録になっている「自己分析1000問」などが参考になります。


とりあえず今日はここまで
・目的地の見つけ方
・企業を見る時にどんなとこ見たらいいの?
などもまた書いてみようかなと思っています。

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