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牛肉の特性 揚げる


現状の勉強の進み具合

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【調味料】 ←済
【肉、魚、穀物、野菜、果物】
 ●牛肉 
  
◆焼き  ←済
  ◆煮込   ←済
  ◆蒸す  ←済
  ◆揚げる ←今回はここ
  ◆生
 ●豚肉
 ●鶏肉
 ●魚肉
 ●米
 ●小麦
 ●野菜
 ●果物
【卵、乳製品】
【油脂】
【ダシ】
【飲料】
【調理方法】
【心理、文化、遺伝】

牛肉を油で揚げる調理方法は、あまり日常的には馴染みがないと思われる。
これについて考えてみよう。

揚げるとは

例えば170℃の油の中に食品を入れたら何が起こるか考えてみる

まず、食品の水は蒸発して水蒸気となって食品から抜け出す。
その為、油からは細かい泡が出る。その後、水が抜けたすき間に油が浸み込む。
つまり、揚げるという処理は、食品に含まれる水分を油に置き換える処理ということである。

天ぷらの場合は、コロモに含まれる水分が油に置き換わる。この時、天ぷらのタネ(素材)はコロモを通した伝導熱で加熱され、しかも外部は油を吸ったコロモで密閉されているため、天ぷらのタネはコロモの中で蒸し焼きにされている

勘違いしてはいけないのが、170℃の油で揚げた場合、食品全体が170℃で加熱されるわけではない
あくまでも、外側が加熱され伝導熱によって中心に熱が通る。
その為、食品の中心温度が170℃になっているわけではない。


上記に書いた通り、揚げるとは水分と油を交換する調理法である。
っということは、必然的に調理した食材が油っぽくなる。(ジューシーになる)

通常は白身魚や鶏肉、野菜など、油分が少ない食材を揚げることで、油分を添加し、美味しく仕上げるというものである。
とは言っても、トンカツ(豚)はどうなんだ?っという話になる。
そこで、もう一つの考え方としては、牛肉のおいしさは香りと考えてみる。

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