僕たちは地球人? それとも宇宙人?
僕たちは地球に住んでいる。だから地球人である。
でも、地球は宇宙の中にある。ならば、宇宙人でもある。
残念ながら今のところ、地球人以外の宇宙人は見つかっていない。ということは、
地球人=宇宙人
ということになる。でも、地球人以外に宇宙人が存在することも否定できない。いや、きっといるのではないか。僕はそう信じている。ただ地球から遠く離れているだけで、出会うチャンスがないだけだ、と。
宇宙には1000億個もの銀河が存在するという。そして、その1つの銀河には1000億個の星が存在するらしい。
つまり、1000億×1000億個もの星(太陽のような恒星)が存在しているのだ。ちょっと数字を並べてみよう。
10000000000000000000000個
これだけある星のまわりには惑星が存在する。太陽系であれば、水星、金星、地球、火星、木星、土星、天王星、海王星の8個も惑星がある。ただ、水が液体として存在するゾーン(ハビタブルゾーンと言う)でしか生命が誕生しない(これも僕たちの幻想かもしれないが)と仮定すると、ひとつの星に知的生命体が誕生する可能性を持った惑星は1つということになるだろう。
ざっくりと考えてみても、宇宙に地球人以外の知的生命体が存在する可能性は極めて高いと、僕は思っている。
ということは、先の式はやはり間違っているだろう。
地球人<宇宙人
そう。地球人は宇宙人の中に含まれるのが正しい、はずだ。
これは、鎖国をしていた時代の日本人と似ているかもしれない。もちろん長崎の出島にはポルトガル人やオランダ人らが来ていたので、この世界には日本人しかいないとすべての人が思っていたわけではないだろうが、黒船がやってきたときの日本人の驚きようから見ても、極めて「日本人=地球人」に近かったと思う。
自分たちとは違う人種がいる――。そう思う心は、不安を刺激する。不安を感じたら、選択肢は2つしかない。1つは逃げること。そして、もう1つは戦うこと。当時の日本は戦うことを選んだわけだね。
実は、もう1つ選択肢がある。
それは強調すること。つまり、仲よくすることであるが、それは不安が大きすぎると、なかなか勇気がいることかもしれない。
ということは、不安を減らすことが重要になってくる。要するに、「日本人=地球人」ではなく、「日本人<地球人」と考えることではないだろうか。
話が長くなってきたが、言いたいのは、今こそ僕たち地球人は宇宙人としての視点を持つことなのではないか、ということである。
言い換えると、次元を1つ上げるということかもしれないし、高い抽象度で世界を見るということかもしれない。
宇宙の視点を持てば、地球での争いもなくなるだろうし、個人で言えば、小さなことで悩まないようになる。もっと大きな時間の流れ、空間の広がりを意識するだけで、日々平和に暮らせるような気がする。
そんなメッセージが込められた小説『仕事の壁にぶつかった僕に、たとえば宇宙人なら何を教えるだろう?』(大和書房)が発売中なので、是非読んでみてください。
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