森まりも

大和書房より『仕事の壁にぶつかった僕に、たとえば宇宙人なら何を教えてくれるだろう?』が発売中。 http://www.amazon.co.jp/dp/4479772022/ 京都在住。

おじさん、みたいなもの。

だいどころのながしのした、ぼくはちょっとにがて。 だって、ちょっとくさくて、おじさんみたいなんだもん。 そうじをするときのぞうきん、ぼくはちょっとにがて。 だっ…

番外編2 宇宙人は、愚痴をグチグチ言わなかった

「ねぇ、タカシ! タカシはなんで文句ばっかり言ってるわけ?」  サラは珍しく声を荒げていた。少し上から目線のサラであっても、僕はこれまで怒っている姿を見たことが…

迷人伝 その11(完結)

紀昌がヒマラヤに旅立ってから九年の年月が経過した。その間、地球が太陽の周りを九回もまわり、地球自らも三二八七回転した。移りゆく季節は再び訪れるが、人にとって同じ…

迷人伝 その10

暖かい春の空気が東からやってきた頃、一人の奇態な青年が西から大都会にやってきた。  東京にはじめて降り立った紀昌は、あまりものビルの多さに面食らった。紀昌の目に…

番外編1 宇宙人は、健康を一番大切にしていた

僕は、毎晩遅くまで仕事をし、家に帰ってもロボット工学の勉強に明け暮れた。  受験のときにもしたことがないくらい、寝る間も惜しんで猛勉強をした。最初は意味不明だっ…

迷人伝 その9

平穏な時間が緩やかに流れていき、早くも三年近い年月が流れ去っていった。  三年という時間には、何かしらの魔力が備わっている。三年あればどんなこともできそうに思え…