家庭経営戦略その②~戦略を立てる道筋を知る~
この記事は、シリーズにになっております。
先にコチラ↓ご覧になってから読んでただけるとスムーズです!
これまで、
①家庭のMVV(ミッション・ビジョン・バリュー)を決める
②MVVを踏まえて戦略を立てると「やるべきこと、やらないこと」が区別できる
ということを述べてきました。
ところで、戦略って、どうやって立てていくの…?
こんな疑問もあるかと思いますので、本日は、
「戦略を立てるプロセスの全体像」
をお伝えしていきます。
本記事の要約です。
プロセスの全体像
まず、プロセスの全体像を画像でお見せするとこんな感じになります。
この図のスタートは「経営理念」です。ここから、以下の流れで戦略を立てていきます。
経営理念を達成する上での中長期的な目標地点として「ビジョン」を検討していきます。
ここまでは「家庭経営戦略その0」「その①」でお話ししてきました、
ミッション・ビジョン・バリュー
に置き換えてもらえればと思います。
ビジョンの下、戦略を立てる前に、自分たちが生きる「環境」について分析をする必要があります。
・外部環境分析
→自分たちを取り巻く周囲の状況を分析する
外部の環境分析を経て、
「重要成功要因:Key Success Factor(KSF)」
を特定していきます。
この要因を満たす戦略を実行することが、ビジョンの達成に繋がっていきます。
このKSFを踏まえて、次に行うのが
・内部環境分析
→自分たちの家庭(ビジネスで言えば自社)の状況を分析する
です。
この環境分析を通じて、KSFと自分たちの現状のギャップを見つけ、それを埋めるための戦略を練っていきます。
いくつか戦略を立案し、自分たちの家庭で実行可能な戦略を選んでいきます。
実行した結果を振り返り、戦略を修正していきます。
環境に変化が起きたら、その都度環境を分析して、最適な戦略を考えます。
これが戦略を立て、実行するプロセスになります。
各プロセスの要点
・外部分析
外部環境は、自分たちでコントロールできない環境のことです。
自分たちの周辺から、地域、国内、そして世界の範囲まで、時代の潮流を把握して、
それぞれの相互作用、変化の兆しを分析します。
自分たちの生活にとってその環境は、追い風となるか、向かい風となるかを理解することで、理想の生活を実現するための戦略を立てる一つの材料になります。
・重要成功要因の特定(KSF)
ビジネスにおいては、「競争優位性を構築するための重要な要素」でありますが、
家庭においては、「幸福度の高い生活を実現するための重要な要素」とここでは言い換えたいと思います。
この「KSF」はホントに奥が深いので、これだけで一記事作成するレベルです。
具体例を出して説明するとわかりやすくなると思いますので、詳細は後日記事にします。お待ちください。(申し訳ありません!!)
・内部分析
対して内部環境は、自分たちでコントロールできる環境のことです。
自分たちの持つ経営資源(ヒト・モノ・カネ)を把握して、その長所や短所を明らかにします。
理想の生活を実現するためのリソースは揃っているか、足りないのであれば調達できるものなのかを把握することで、戦略を選ぶ判断基準にもなります。
・戦略立案
現状を変え、そして上記のKSFを満たす生活を、
「自分たちの家庭のリソース(外部調達も含む)でどのように達成していくかという方針を言語化する」
と解釈してもらえると良いです。
戦略は大きな方針ですので、家事の細かい分担やお金の使い方などは、個別の項目としてまた別に戦略を立てます(用語としては「機能戦略」と言います)。
・選択・実行
どのように戦略を選ぶか?
という点については、
いくつかの判断基準を設けて検討するとよいでしょう。
自分たちの重視する判断基準を作り、それを元に戦略のオプションを評価していきます。
・レビュー
戦略は、実行して終わりではありません。
実行してみて、求める成果(生活)に近いかを評価します。
思い描いていたビジョンに近づいているか、
実行してみて無理がないか、
などなどを振り返ってみましょう。
戦略がうまくいっていないと感じたら、
自分たちの立てた戦略自体に修正が必要かもしれないし、
環境の変化が起こっているかもしれないので、
改めて環境分析を行なって、
戦略を柔軟に変えていきましょう。
その時にはやはりパートナーと話し合い、すり合わせをしていくことが大事ですね。
まとめ
いかがでしたでしょうか?
今回のラーニングポイントは以下の通りです。
このような流れで戦略を立てていきます。
次回から各項目に分けて、解説していきたいと思います。
その中で、考える型(フレームワーク)として有名なものをいくつか紹介していきます。
本業で使っている人も、初めて聞く方もいらっしゃるかと思います。
ぜひとも楽しんで読んでいただければと思います。(次はできるだけ早く投稿します!)
それではまた次回。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?