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その40〜「決める」を仕組み化することで、負担を減らせる〜

※忙しい人向け、この記事の要約です。

この記事では、日常生活における膨大な意思決定が、疲労や不安をもたらすことについて述べられています。
その解決策として、意思決定を効果的に行うための6つの手順が紹介されています。
問題の分類や目的の明確化、正しい妥協点を探すこと、そして実行とその検証が重要です。
家庭生活でも、これらの手順を取り入れることで、困難な決断を効率的に進められ、ストレス軽減や問題解決に繋がります。



日常生活は、小さな意思決定の連続だと言われています。

ケンブリッジ大学のバーバラ・サハキアン教授の研究によると、人は1日に最大3万5000回の決断をしているということだ。朝起きて、何を食べるか、何を着ていくかに始まり、人と話すときの言葉のチョイス、あるいは座る、立つ、歩くという動作に至るまですべて含めると、その数字になるという。

https://allabout.co.jp/gm/gc/504076/より引用

なんと、3万5000回も…

無意識のうちにこれほどの意思決定をしているんですね。

その中にはかなり重要な意思決定も含まれています。
例えば、

・家や車などの大きな買い物をする
・転職をする
・子供の教育方針を決める

などなど…

これだけ多くのことを選び、決めることで、人は疲労していきます。

そしてその意思決定が正しかったのか、不安になることも…

今日はそんな「選択疲れ」を抱えながらも日々意思決定の不安を持つあなたに、この論文を紹介いたします。

タイトルは、
意思決定の秘訣

守るべき6つの手順

です。

では、早速みてみましょう!


論文の要約

この記事では、意思決定の6つの手順について説明され、各手順に具体例と学びのポイントが含まれています。

①問題の分類:
問題が一般的か例外的かを判断すること。例えば、在庫問題は頻繁に起こる一般的なものとして対処できます。
適切な対処方法を選ぶことが効率化につながります。

②問題の明確化:
問題の核心を理解することが重要。米国自動車業界は、安全設計に目を向けなかったために非難されました。
問題の全体像を把握した上で、本質的な問題を探ることが必要です。

③目的の明確化:
GMのスローンは、分権型組織を構築し、統制と権限委譲を両立させました。
意思決定を行う目的を明確にし、それを実現するための最低条件を設定します。

④妥協策の峻別:
スローンは正しい判断を基にした妥協を重視しました。
何が正しいかを基にした上で妥協を行うことが、効果的な意思決定に重要です。

⑤実行の担保:
責任者を明確にしないと、無駄な作業が生じます。たとえば、生産中止の機械に関する決定が購買部門に伝わらず、不要な部品が購入されたことがあります。意思決定の実行を確実にすることが成果に結びつきます。

⑥有効性の検証:
フィードバックシステムを導入し、定期的に検証すること。
現場で実際の結果を確認し続けることで、決定の有効性が確保されます。

このように、手順を踏むことで効果的な意思決定が可能になります。

https://dhbr.diamond.jp/articles/-/10923より抜粋して改編

実はこの論文、1967年に、かの有名なピーター・F・ドラッカーさんによって書かれたものです。

この本で有名になりましたよね。

マネジメントとは、それこそ苦しい意思決定の連続でもあります。

意思決定をより効果的にするには、この手順を意識すると良い、ということですね。

上の内容を更に言い換えると、

①起こっている問題は、普段起こることなのか、滅多に起こらないものなのかを見極める
(→対処の方法が変わる)

②問題を局所的に見るのではなく、全体を見て根本の原因を探る
(→対症療法にならないようにする)

③この意思決定をした上で何を果たすのか、という目的を決める
(→最低限達成しないといけないことがわかる)

④正しいと思うものを理解した上で、妥協点を決める
(→正解を実現できない時でもそこに近づけるようにする)

⑤意思決定した内容を実行する人を決める
(→実現せずに終わらないようにする)

⑥実行されているかどうかを確認する
(→意思決定した内容を評価する)

というプロセスを踏んでいくことが大事です。

家庭に置き換えて考えると…

結婚生活、育児など、夫婦2人にとって見たことない壁が次から次へと迫ってきて、それを乗り越えていかなければなりません。

その壁にぶつかるたびに意思決定をしていかなければならないのですが、
その際に、この意思決定プロセスを踏まえて決めていくと、一度失敗したとしても振り返り、修正することができます。

特に重要だと思うものとしては、

・問題を全体的に見ること。
・妥協点を決めること。
・実行する人を決めること。


かなと思います。

実はこの辺りが曖昧になって、問題解決につながらない意思決定となってしまうことがあります。

あとは、頻繁に意思決定する人はどうしても疲れるので、
意思決定をたまにはパートナーに任せてしまう、というのもありだと思います。

リーダーは1人だけではない、というのが家庭の良いところです。
意思決定の負担を減らしながら、練習していきましょう!

まとめ

本日は過去からある「意思決定の手順」に関する論文をご紹介しました。

HBRの要約シリーズの記事では、スキルアップやキャリアアップ、出世などに役立つことをテーマとして書いていますが、
立場が上がってくると、重ための意思決定が必要になってくるはずです。

今のうちからこの方法に慣れておくと良いですよね。

慣れないうちは手間ですが、一緒にトライしてみましょう!

それではまた次回。

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