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高崎から盛岡届いた「和菓子屋のパウンドケーキ 華乃」

 あっという間に今年も2月。
 テレビでは、北京冬季オリンピックとオミクロン。選手の活躍とコロナの終息を願う日々。
 そんな中、先日、嬉しい贈り物が届いた。テーブルに置いただけで、ワクワクしてしまう。

可愛らしい包装。開けるのが勿体ないと柄にもなく純な心になっていた。

 包み紙を開く。出てくる箱がまたいい感じ。

 蓋を開ける、高まる期待。忘れかけていた感覚だ。

 「菓心 たつや」の「和菓子屋のパウンドケーキ 華乃」

 まず、説明書きを読んだ。 
 群馬の小麦、卵と地産地消。太陽の恵みと愛情をいっぱい注いで育てた梅をジャムにしたとある。甘み、香りと酸味の三拍子をパウンドケーキに閉じ込めたと書いてあった。
 もう一つは、イチゴのパウンドケーキ。味が濃く甘さのある「やよいひめ」の風味をジャムにして焼き上げたとある。
 和菓子屋のパウンドケーキ「華乃」というネーミングもいい。

 珈琲を淹れながら思った。子供の頃は、バリバリと破いてすぐに食べ、叱られたものだ。
 昔は厚い段ボールの箱に入って届いた。「送った」と電話が来て2、3日待ったもの。今は、身体の隅々まで行き渡る毛細血管のように宅急便が全国を走る。翌日に届かないと何かあったかと思う時代。
 夜更けに自動車道を走ると大型トラックが数珠つなぎ。配送のシステムは、よく知らないが、裏通りまでトラックが来ると、階段を駆け上るようにして届けられる。
 雨の日も風の日も。よく考えると凄いことだ。

お湯が湧くまで、そんなことを思っていた。群馬の素材を大切に育む人、それを美味しいお菓子にする人、色々な配送に携わる人と多くの手を経てテーブルにのっている。
 当たり前のことの裏にある多くの手。それを思うと余計に愛おしい。

 黄色が梅で、赤がイチゴ。梅のパウンドケーキは、いい香り。酸味と甘みをしっとりとしたケーキが包んでいた。食べると口の中に爽やかさが広がる。とても美味しい。

 イチゴのパウンドケーキを切ってみた。見ているだけでしっとりとしたケーキの感じが伝わってくる。イチゴの「やよいひめ」と言うネーミングもいい。美味しい。
 梅を食べ、イチゴを食べたら、また次のカップに手が伸びる。楽しみを待てないのは、子どもの頃と変わっていない。

気配がして横を向くと「僕のはないの?」

 代わりのおやつを出して一緒に食べよう。
 2人で一緒に食べられたら、美味しさも喜びも倍になるのに・・・
 何気ないある日の事。


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