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落語鑑賞メモ3

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立川談幸独演会

立川談幸独演会

2024年5月4日 立川談幸独演会 (道楽亭)

立川幸弥 「お見立て」
立川談幸 「高砂や」
 仲入り
立川談幸 「らくだ」

 道楽亭での談幸独演会 第21回です。
 談幸師匠の「らくだ」は軽妙で楽しく、酔った屑屋の語りとその後の展開が初めて聴く独自の演出でした。

雲古塾

雲古塾

2024年5月2日 雲古塾 (日本橋社会教育会館ホール)

桃月庵ぼんぼり 「手紙無筆」
桃月庵こはく 「電話の遊び」
五街道雲助 「汲み立て」
 仲入り
三遊亭青森 「もう半分」
雲助塾長、塾生:こはく・青森 噺のうん蓄

 雲助師匠が持ちえたる噺の見識を後世に伝承しようと開講した雲助による古塾『雲古塾』(うん・こじゅく)の第1回です。今回のテーマは鳴り物入り(電話の遊び)と芝居がかり(もう半分

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すがも巣ごもり寄席

すがも巣ごもり寄席

2024年5月1日 すがも巣ごもり寄席 (スタジオフォー)

柳家小太郎 「家見舞」
一龍齋貞奈 「細川茶碗屋敷由来」
笑福亭希光 「貧乏神」

 若手の三席を楽しみました。
 先日テレビで観た枝雀師匠の爆笑版「貧乏神」とは味わいが違いますが、希光さんの落ち着いた語り口も魅力的です。

雲助・龍玉 親子会

雲助・龍玉 親子会

2024年4月30日 雲助・龍玉 親子会 (日本橋社会教育会館ホール)

隅田川わたし 「堀之内」
蜃気楼龍玉 「親子酒」
五街道雲助 「町内の若い衆」
 仲入り
五街道雲助 「真景累ヶ淵 豊志賀」
蜃気楼龍玉 「真景累ヶ淵 お久殺し」

 オフィス10の8周年記念公演の一つとして仲入り後は「真景累ヶ淵」のリレーです。
 「宗悦殺し」と「豊志賀」は何回か聴いていますが、「お久殺し」は初めて聴くこと

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一天四海

一天四海

2024年4月29日 一天四海 (あうるすぽっと)

入船亭扇ぱい 「かぼちゃ屋」
立川龍志 「猫久」
林家正蔵 「藁人形」
 仲入り
瀧川鯉昇 「提灯や」
入船亭扇遊 「ねずみ」

 年3回開催される龍志・扇遊・鯉昇・正蔵の会の第22回です。
 今回も円熟の4席を楽しみました。
 いつからかこの会では龍志師匠が高座に上がると毎回「龍志師匠、大好き」と声をかける女性がいるのですが、今回もそうでした

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談吉百席

談吉百席

2024年4月27日 談吉百席 (としま区民センター 和室)

 隔月で開催される立川談吉さんの独演会 第58回です。
 演目は「置き泥」、「ゲル状のもの」、仲入り、「花見の仇討」でした。
 「ゲル状のもの」は、どこからこの発想が出てくるのかが毎回不思議な談吉ワールドの噺で、かつほろりとさせられます。ナツノカモさんが談吉さんの「太郎お伊勢」をイリュージョン人情噺と呼んでいたが、この噺もイリュージョ

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弁財亭和泉の”新”新作びゅーびゅー

弁財亭和泉の”新”新作びゅーびゅー

2024年4月22日 弁財亭和泉の”新”新作びゅーびゅー (らくごカフェ)

 隔月で行われる和泉師匠の勉強会 第18回です。
 演目は「最悪結婚式」、「オヤカク」、仲入り、「謎の親戚」でした。
 「最悪結婚式」は落語協会新作台本募集の2019年入賞作品(土屋崇之さん作)で、映画『卒業』のラストの後に残された結婚式場のような設定です。
 「オヤカク」は(親確)で、企業の採用担当が内定を出した学生が

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市童のらくご

市童のらくご

2024年4月19日 市童のらくご (門前仲町 陽岳寺)

 毎月開催される柳亭市童さんの勉強会です。
 演目は「武助馬」、「甲府ぃ」、仲入り、「天災」でした。
 今回ネタ下ろしはありませんでしたが、正調の三席を楽しみました。

立川寸志独演会

立川寸志独演会

2024年4月18日 立川寸志独演会 (道楽亭)

寸志・半四楼 トーク
立川寸志 「くしゃみ講釈」
立川半四楼 「厩火事」
立川寸志 「小林」
 仲入り
立川寸志 「三方一両損」

 寸志さんが二ツ目に昇進した弟弟子の半四楼さんをゲストに迎えた独演会です。
 今回の寸志さんの演目は今年度の賞レースへの投入候補だそうです。

隅田川馬石独演会

隅田川馬石独演会

2024年4月17日 隅田川馬石独演会 (ばばん場)

隅田川わたし 「強情灸」
隅田川馬石 「粗忽の使者」
 仲入り
隅田川馬石 「宿屋の富」

 馬石師匠はまくらの最初に、この会場ではいつも声を張り上げ過ぎてしまいますが今日もそうなります、と断わってからの熱演二席で爆笑の連続でした。

寸志ねたおろし!

寸志ねたおろし!

2024年4月13日 寸志ねたおろし! (koenji HACO)

 立川寸志さんのネタ下ろしの会 第48回です。
 演目は「佐野山」、仲入り、「付き馬」でした。
 「佐野山」は文字助師匠に教わったそうで、まくらで文字助師匠についてたっぷりと語りました。
 「付き馬」がネタ下ろしです。登場人物の饒舌さが寸志さんにぴったりで、得意演目の一つになりそうです。
 5月から始まる真打昇進カウントダウンシ

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擬古典落語の夕べ

擬古典落語の夕べ

2024年4月11日 擬古典落語の夕べ (日本橋社会教育会館ホール)

入船亭辰ぢろ 「手紙無筆」
柳亭こみち 「絵道楽女房」
立川談笑 「妾幽霊」
 仲入り
三笑亭夢丸 「明晰夢」
入船亭扇辰 「梅香の犬」

 ナツノカモさん作の擬古典落語を四人の真打が披露する会です。
 起承転結のように並んだ趣の異なる四席を生んだナツノカモさんの創作力は見事で、恐らくネタ下ろしであろう噺にもかかわらずそれぞれ

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三遊亭青森単独公演

三遊亭青森単独公演

2024年4月6日 三遊亭青森単独公演 (なかの芸能小劇場)

 今回の演目は圓朝・作「松と藤芸妓の替紋」でしたが青森さんによると、令和でこの噺を演るのは自分だけでもしかすると平成でも演った人はいないかもしれない、そうです。
 7時開演で仲入りを挟んで語り終わったのは8時半でした。ここまでで圓朝の本の四分の三位で、その後の展開についての解説もありました。
 噺に引き込まれ、改めて青森さんの落語の凄

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四の日昼席

四の日昼席

2024年4月4日 四の日昼席 (スタジオフォー)

初音家左橋 「金明竹」
桂やまと 「花見の仇討」
古今亭駒治 「地下鉄戦国絵巻」
 仲入り
隅田川馬石 「家見舞」
古今亭文菊 「転宅」

 『四の日昼席』の第198回です。
 この会に参加するのは3回目ですが毎回はずれのない楽しい五席です。ただ一人新作派の駒治師匠の噺は全体の流れの中でとてもいいアクセントになっています。
 5月は3日と4日に

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