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落語鑑賞メモ3

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いぶし銀の会

いぶし銀の会

2024年8月5日 いぶし銀の会 (らくごカフェ)

 蜃気楼龍玉独演会の第40回です。
 演目は「ざる屋」、「死神」、仲入り、「猫定」でした。
 「猫定」はこれまでテレビで雲助師匠を観たのと生では青森さんで2回聴いたことがあるだけでした。
 龍玉師匠は緊張感のある展開の中でも後半は随所に笑いも起きる楽しい「猫定」でした。

弁財亭和泉の”新”新作びゅーびゅー

弁財亭和泉の”新”新作びゅーびゅー

2024年8月3日 弁財亭和泉の”新”新作びゅーびゅー (らくごカフェ)

 隔月で開催される和泉師匠の会です。
 演目は「女の鞄」、「夏の顔色」、仲入り、「コンビニ参観」、「夏の昼食」でした。
 最初のまくらではこの日10時から発売開始で5分で指定席が完売した池袋演芸場10月余一会『新作ストロング』について触れ、この会の評判が伝わってさらに新作の会が増えることを期待しているそうです。
 「夏の顔

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小助六・貞寿 二人会

小助六・貞寿 二人会

2024年7月29日 小助六・貞寿 二人会 (らくごカフェ)

一龍斎貞寿 「乳房榎 序開き」
雷門小助六 「ねずみ」
 仲入り
雷門小助六 「猫退治」
一龍斎貞寿 「乳房榎 落合の蛍狩り」

 ほぼ隔月で開催される二人会です。
 「崇徳院」の娘版のような始まり方の「猫退治」は小助六師匠でしか聴いたことがなく、過去2回も道楽亭とらくごカフェの貞寿先生との二人会でした。
 「乳房榎」は前日にたけ平師

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むかし家今松『掏摸と八卦』

むかし家今松『掏摸と八卦』

2024年7月28日 むかし家今松『掏摸と八卦』 (深川江戸資料館小劇場)

開口一番 柳家ひろ馬 「手紙無筆」
三遊亭萬都 「元犬」
むかし家今松 「一文笛」
 仲入り
柳家小菊 粋曲
むかし家今松 「ちきり伊勢屋」

 会の名称の元になった今松師匠の演目は派手な演出は無いが味わい深い二席でした。
 チラシによると「一文笛」は米朝師匠直伝だそうです。
 一時間弱にまとめた「ちきり伊勢屋」は、傅次

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蜃気楼龍玉の会

蜃気楼龍玉の会

2024年7月26日 蜃気楼龍玉の会 (道楽亭)

 シン・道楽亭プレオープン公演の第2回です。
 演目は「ぞろぞろ」、「死神」、仲入り、「牡丹燈籠 栗橋宿」でした。
 最初のまくらでは、二ツ目のときからお世話になり圓朝噺をやるように勧めてくれたのも旧・道楽亭の橋本席亭だったこと、落語をやる場所はとても貴重でシン・道楽亭も永く続いてもらいたいがそのためにはお客さんにきていただくことが大事なこと、な

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隅田川馬石独演会

隅田川馬石独演会

2024年7月24日 隅田川馬石独演会 (ばばん場)

隅田川わたし 「狸札~狸賽」
隅田川馬石 「鰻屋」
 仲入り
隅田川馬石 「怪談乳房榎 重信殺し」

 馬石師匠の一席目は土用の丑の日なのでと「鰻屋」です。たっぷり笑いました。
 二席目は、重信が天井画を描いた高田の南蔵院が近いのでいつかこの会場で演ろうと思っていたという「重信殺し」をじっくりと聴かせました。

市童のらくご

市童のらくご

2024年7月19日 市童のらくご (門前仲町 陽岳寺)

 毎月行われる柳亭市童さんの勉強会です。
 演目は「青菜」、仲入り、「阿武松」でした。
 今シーズン初めて演ったという「青菜」も楽しかったですが、仲入り後に丁寧に演じられたネタ下ろしの「阿武松」がすばらしかったです。
 会の初めには真打昇進時に四代目松柳亭鶴枝(しょうりゅうていかくし)を襲名することの発表と、陽岳寺の文菊師匠似のご住職から

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立川寸志トリ噺五十席

立川寸志トリ噺五十席

2024年7月17日 立川寸志トリ噺五十席 (アートスペース兜座)

 隔月で開催される寸志さんが真打昇進に向けてトリ噺を磨く会です。
 演目は「化け物使い」、仲入り、「井戸の茶碗」で、今回も充実した二席を楽しみました。
 「化け物使い」は昼に龍志師匠に上げの稽古をしていただいたばかりというネタ下ろしです。引っ越した家の場面から始まり、使用人がやめる理由が化け物がいやだからではなく3年間続くかとい

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柳家三三・隅田川馬石 二人会

柳家三三・隅田川馬石 二人会

2024年7月16日 柳家三三・隅田川馬石 二人会 (日本橋社会教育会館ホール)

隅田川わたし 「強情灸」
柳家三三 「茄子娘」
隅田川馬石 「船徳」
 仲入り
三三・馬石 トーク
隅田川馬石 「鮑のし」
柳家三三 「笠碁」

 同年に入門(18歳の三三師匠が23歳の馬石師匠よりも7か月先)し、ともに7月生まれで今年50歳と55歳の節目を迎えた二人の会です。
 トークコーナーでは通常トークの後に

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立川寸志 真打昇進カウントダウン企画

立川寸志 真打昇進カウントダウン企画

2024年7月13日 立川寸志 真打昇進カウントダウン企画 (深川江戸資料館小劇場)

立川寸志 オープニングトーク・趣旨説明
立川談声 「初天神」
立川寸志 「死神」
 仲入り
立川寸志 「妾馬」
こしら・寸志 トーク
 (認定証記入・投票・集計)
こしら・寸志・のの一 集計結果発表

 『立川寸志 通算1000人様のお認めで真打になります』の第2回です。
 寸志さんの落語は、独自の工夫が際立つ

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シェアする落語

シェアする落語

2024年7月7日 シェアする落語 (深川東京モダン館)

三遊亭ぽん太 「笑い茸」
三遊亭ぽん太 「お菊の皿」
 仲入り
シェアタイム(写真撮影可)
 三遊亭ぽん太・四家正紀 対談
三遊亭ぽん太 「牡丹燈籠(栗橋宿)」

 参加した皆で落語の楽しさをシェアし、終演後は参加者がその楽しさをSNS等で世間にシェアしようという『シェアする落語』の第36回です。
 今回の演者は圓朝の愛弟子の名を継いだぽ

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噺ノ目線

噺ノ目線

2024年7月6日 噺ノ目線 夜の部 (なかの芸能小劇場)

和泉・文りん 前説
弁財亭和泉 「わんわーん」
三遊亭白鳥 「3年B組はん治先生」
 仲入り
昼夜の全出演者 トーク
林家きく麿 「スナックヒヤシンス6」
神田茜 「あちらかしら」

 和泉師匠が企画する新作落語の会です。
 トークでは和泉師匠の司会で昼の部に出た若手(桜子・きよ彦・美馬・文りん)の、古典の間に挟まったときの新作演目選び

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青森一万席

青森一万席

2024年7月5日 青森一万席 (スタジオフォー)

 毎月開催される三遊亭青森さんの独演会です。
 演目は「お藤松五郎」、仲入り、「猫定」でした。
 「お藤松五郎」は初めて聴きました。
 重めの二席をじっくりと楽しみました。

四の日昼席

四の日昼席

2024年7月4日 四の日昼席 (スタジオフォー)

初音家左橋 「壺算」
桂やまと 「たがや」
古今亭駒治 「小鳥ちゃん」
 仲入り
隅田川馬石 「鰻屋」
古今亭文菊 「千両みかん」

 今回も楽しい五席でした。
 皆がまくらで他の演者について触れるのも仲の良さが感じられていいです。