2/18 下北に来た

2日連続で演劇を観るために下北沢に来ている。
100分の公演→90分の空き→30分の公演→90分の空き→100分の公演
2日ともこんな感じで絶妙に空き時間があるので、とりあえず座れるところに入って日記書いたり読書したりしている。

下北が「遊びに行くところ」の人と「日常の一部」の人がいる。
都市部の土日はどこもそんな感じだろうけど。
学生の頃、下北沢に実家があるけど演劇は観たことがないという人がいた。
下北に実家があるなんて超絶羨ましかったし、演劇観たことないことについては何でだよと思った。芸大だったので。
でも今考えると、ここがそこら辺の近所だとしたら疲れるだろうなと思ったりする。
部屋着で駅前まで来ることはできないし、カフェはどこも混んでいる。
来るたびにイベントやってる。
あとたまにヘイトスピーチみたいなこともやってる。
マイクを通して「あなた服ダサいですね〜」と言う人がいるので怖い。
遭遇したのは1回だけど。
私が指さされなくて良かった。
指されかねないファッションセンスなので。

あ、別にこの話、オチとかないです。

昨日ファーストキッチンに行ったら、隣の男性2人組がお金のない男子大学生らしい会話をしていて良かった。
大学の課題かサークルの議題か分からないけど、パワポで人間の承認欲求を紐解く何らかの資料を作りながらあーだこーだ話し合っていた。
かと思ったら急に片方の男の子が「俺このポーチさえあれば泊まれる」と言い出した。
チラッと見ると、中高生が学校に持ってくる「ペンケースにしては相当大きいけど邪魔じゃないのかな」という感じのポーチだった。
つまり泊まりの装備としては相当小さい。
うん、今のは私の例えが悪かった。
つまり泊まりの装備としては相当小さい。
歯ブラシも入ってるし、小さいハサミも入ってると言ってとても誇らしげだった。
小さいハサミは何に使うんだろうか。
私も何かのためにと思って荷物を多くしがちな人間だけど、ハサミを使いたくなる場面はついに訪れず、持ち歩くのを辞めた身だ。
彼の「泊まり」は何を想定してるのだろうか。
ちなみにそれを受けてもう1人の男の子は「へー、俺は現地調達派だから手ぶらだわ」と返していた。
それはそれで何を想定した泊まりなのだろうか。
それ以外は、人間の承認欲求の話と、金がないいう話をしていた。

昨日2回目の空き時間には、トロワシャンブルという喫茶店に行った。

ファーストキッチンは演劇か音楽か大学生をやっているらしい人たちばかりだったけど、こちらは雰囲気のある単価高めのカフェであるためか、久々に落ち合ったらしいグループや、1人で本を読みに来た感じの人が多かった。
カウンターに座ったら、後から隣に金髪ボブの女性1人客がやってきた。
席についてすぐブレンドを頼み、セブンスターを二箱置き、タバコに火をつけたと思ったらうたた寝し始めた。
二徹でもしたのだろうか。
出先で寝タバコする人を初めて見た。
いやよく考えたら寝タバコする人自体初めて見た。
何度も額をカウンターにぶつけそうになりながらも、灰はちゃんと灰皿に収めていた。すごいスキルだ。
顔は見てないけど、タバコを挟んだ指先の力強さと、ハゲかけた真っ黒なネイルだけを見ても、ギリギリで生きてる下北の人という感じだった。

さて昨日今日で短編の演劇を14本観たのでお腹いっぱいである。
もう寝たい。
これからセミナーを受けるので、今日は早めの投稿。

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