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回顧手記「郵便局を歩く」 2007.11.13

 郵便局が民営化して、初めての年賀状シーズンを迎えた。十月に「小樽中の郵便局を回ろう!」と決意し、実行した。小樽市内には簡易郵便局を除き三十三の郵便局がある。その郵便局を回り、窓口で貯金をし、スタンプをもらう。それも徒歩で動き、二日間で完全制覇する。まさに過酷な?スタンプラリーだった。
 一日目。電車で銭函に行き、 銭函郵便局へ。でも、初めてだったので、迷ってしまった。開店と同時に入り、窓口で貯金。ATM(現金自動預払機) 以外で貯金をしたのは何年ぶりだろうか? 少し戸惑うが、新鮮な感動。スタンプは押してくれなかったので、「すみません、スタンプください」と催促する。そこから銭函西、 張碓、朝里と郵便局を徒歩で回り、堺町郵便局で一日目は十八局で終える。
 二日目は蘭島郵便局からスタート。西部の郵便局十五局を回り、小樽郵便局で終えた。 歩いた距離は二日合わせて約 五十五キロになった。
 趣のある忍路郵便局やアオ バトのはく製のある張碓郵便 局、通りになじんでいた若竹郵便局、壁が緑色の緑二郵便 ス局、いろいろ話しかけてくれた長橋四郵便局。歩きながら 見た海や山や路地や街。見慣 れた街の別な表情に触れるこ とができ、足が痛くても満足 できる旅のひとつだった。貯 金もたまった。
 でも、数年後、この中の郵便局のいくつかは淘汰されて いるかもしれない。そう思う と少々寂しい気がする。

北海道新聞 夕刊 えぞふじ 2007年11月30日(金) 掲載
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