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フリースタイルピアニストけいちゃん作詞作曲シンフォニア(映画「美男ペコパンと悪魔」主題歌)の世界を紐解く…かもしれない個人的考察と感想文Vol.5

【Vol.5 踊れや悪魔と言ったのは?】



〈シンフォニアMVはコチラ↓〉


〈映画「美男ペコパンと悪魔」公式HPコチラ〉


〈はじめに〉

この文章は私が映画「美男ペコパンと悪魔」と主題歌シンフォニアのMVを見て感じた事と主観的なイマジネーションで自分の頭の中を整理する為にまとめた個人的な考察と感想文である。

〈3つの世界を描いた主題歌〉

けいちゃんご本人がインタビューで3つの世界を描いていると語っていたこの曲。
考察をしていく上で大前提となるその3つの世界を記しておく。

【3つの世界とは】

  1. 映画の中 現代世界(隼人と亜美)

  2. 映画の中 さらに物語の中 中世世界(ペコパンとボールドゥール)

  3. 映画の外 MVに描かれている世界・私達の居る現実の世界(けいちゃん自身も含む)

インタビューでけいちゃんが答えていた事に加え私の主観を含み独自の解釈となっている。
また前回までは1〜3まで気付いた順番で数字を振っていたが今後の考察では上記の番号を振る事にする。


〈前回のVol.4はコチラ↓〉


【満を持して悪魔さんご登場】

 前回の終わりで考察した歌詞は

「響きあって 認め合って」

解釈については改めて述べないので気になるようであれば遡って読んでいただけると嬉しい。

この一見普通に理解できる日本語で響きあうのね、認め合うのね、そうだよねそうだよね…
と安心していてはいけない。
次には意外すぎる展開を迎える。


「踊れや悪魔」


…誰?お、踊る?


シンフォニアのジャケットが発表された時から既に存在感バリバリだった悪魔さん。
映画でも異彩を放っている悪魔さん。

あなたはだぁれ?悪魔って言うのね🎶

とある国民的アニメとなりの〇〇〇が大好きなので思わずパロディしてしまった。
分かる人だけあの声で脳内再生して欲しい。

そんな事を連想してしまうくらい、さん付けしてしまうくらい映画やMVに描かれている悪魔さんは恐怖の存在ではなくどことなく愛嬌のある愛着がわくような存在と私は受け取っている。

しかし突然のベランメェ口調で悪魔さんに命令している者がいる。

「踊れや」と。


【新宿歌舞伎町の裏路地で】

想像して欲しい。
もし真夜中の歌舞伎町の路地で「踊れや」と命令されたとしたら?

悪魔のような状況である。

そしてよりによって悪魔に向かってこんな命令を下せる者こそ悪魔的とは言えないか。

そんな私の心配もよそにMVでは悪魔さんは素直に踊っておられる。
尊ささえ感じ始めた。
そしてどう踊るかの注文まで付いている。

「見境なくな」

ヒィ〜!アニキ!どうかご勘弁を(号泣)

漫画のような展開が頭の中でで繰り広げられてしまいこのままではファンタジーの世界にもう帰れないくらいなので戻ろう。


【言葉そのものの意味】

〈踊る〉
①舞踊(ダンス)
②人に操られて動く(例:すっかり踊らされた)
など。
漢字違いの"躍る"
①勢いよく跳ね上がる(魚がピチピチ躍る)
②心踊る・胸躍る(喜びや期待で心臓が跳ねてドキドキワクワク)
などの意味がある。

〈見境なく〉
①手当たり次第
②無分別に区別せずに
③辺り構わず誰彼構わず
などの意味がある。
(他にも意味や類義語はあるが歌詞の意味合いに関係ありそうなものだけ抜粋した)


【どういう状況?】

「踊れや悪魔 見境なくな」

を先ほどの歌舞伎町の裏路地のシチュエーションで考えてみると

“なんも考えず操られろや
で、辺り構わず踊っとけ"

ア、アニキぃ〜(泣)

一体全体どういう状況なんだ。
けいちゃんのベランメェ口調のカッコ良さに引きずられて新たな世界を展開してしまった。
すまないがファンタジーの世界に戻ってくれ。
(またか)


【(見)境い(なく)】


"見境なく"には無分別に、つまり区別をせずにという意味があった。
境…境い…境界…

そうか!3つの世界の境界なく!

そして思い出して欲しい。
この感想文のVol.2でMVに描かれた舞台上の悪魔を私は
"スクリーンの中の登場人物や物語や演者までも含めた映画そのもの全ての象徴“
と結論付けている。

〈Vol.2コチラ↓〉

すっかり踊らされアニキと手下としての悪魔さんの物語を展開してしまった私だが悪魔さんは映画そのものの象徴だった!
そうだったそうだった!

ではアニキは?

映画(悪魔)を踊らせて(操って)いるのは映画の外の世界の観客つまり私達ではないのか?

え!アニキ…達?(もういいから)

【踊る と 躍る】

悪魔を踊らせているのは観客
そう考えた時"踊る"の漢字違いの"躍る"の意味がパズルのピースのように頭の中でハマった。
ワクワク期待して"心躍らせて"映画館のスクリーンに向かう観客達。
映画を"胸躍らせて"ハラハラドキドキ見ている観客の私達。
そうか「踊れや」と表現者に向かって命令(要求)しているのは観衆ということか。

歌舞伎町の裏路地で…(もうヤメロ)

「踊れや悪魔 見境なくな」の解釈が難しすぎて14文字の歌詞に対して見境なく2000字を費やして踊らされている私。(違う自ら踊ってる)
しかし踊れと悪魔に要求していたのは観衆であると定義付けてみた事でまだ続く難解な歌詞考察への道すじが少し見えたような気がする。

というわけで次回Vol.6へ!

【Vol.5おわり】


【Vol.5後記】


悪魔さんを踊らせていたさらに悪魔的存在は私達自身であったという驚愕の結論となりました。
信じるか信じないか…それはあなた次第です!
(都市伝説みたいに言うな)

【つづく】


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