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フリースタイルピアニストけいちゃん作詞作曲シンフォニア(映画「美男ペコパンと悪魔」主題歌)の世界を紐解く…しれない個人的考察と感想文Vol.6

【Vol.6 悪魔のボヤキそのワケは】


〈シンフォニアMVはコチラ↓〉


〈映画「美男ペコパンと悪魔」公式HPコチラ〉


〈はじめに〉

この文章は私が映画「美男ペコパンと悪魔」と主題歌シンフォニアのMVを見て感じた事と主観的なイマジネーションで自分の頭の中を整理する為にまとめた個人的な考察と感想文である。

〈3つの世界を描いた主題歌〉

けいちゃんご本人がインタビューで3つの世界を描いていると語っていたこの曲。考察をしていく上で大前提となるその3つの世界を記しておく。

【3つの世界とは】

1.映画の中 現代世界(隼人と亜美)

2.映画の中 さらに物語の中 中世世界(ペコパンとボールドゥール)

3.映画の外 MVに描かれている世界・私達の居る現実の世界(けいちゃん自身も含む)

インタビューでけいちゃんが答えていた事に加え私の主観を含み独自の解釈となっている。
今後の考察では上記の番号を振る事にする。

〈前回Vol.5コチラ↓〉


【悪魔さん愚痴ですか】


シンフォニアは映画「美男ペコパンと悪魔」の主題歌。前回でやっと悪魔が登場して何やら踊らされていた。

続く歌詞はこうである。

「痛みさえも 順風満帆 嫌々よ」

メロディとリズムに合わせた語呂合わせと言い切ってしまえばそれまでだがそれでは考察の意味がない。

痛み→心の痛みだろうか。
順風満帆→船が風を受け帆をいっぱいに張って調調に進んでいく様子、そのように人生などが順調に進むこと
それなのに嫌々よ?

う〜ん

ん?
突然悪魔さんが出てきて何かブツクサ愚痴っているので聞いてみよう。

悪魔「悪魔悪魔って悪者扱いされてますがね
コチラにも事情があるし魂集める私の仕事
ものすごい重労働なんですわ。
肩も腰も痛いんですよ
いきなり踊れやとか無茶ぶりですよね。
それでも要求の圧がスゴいし
俳優さん達や主題歌の方も順風満帆だし
この空気で断りきれませんよね。
嫌々よ?そうですその通りです(泣)
ハイ仕方なくです渋々ですわ

観衆「イヤ!そんなのイヤ!ちゃんとやって!」
(嫌々よ)

悪魔「へいへい承知しました(吐息)
(嫌々よ)


【え?まだ足りないの?】

悪魔と観衆のやり取りで次の歌詞も出て来た。

観衆「歌えや悪魔 まだ足りないな」

悪魔 (ちょっと何言ってるか…ブツブツ)

悪魔といえども観衆相手では多勢に無勢。
尽きる事のない要求。

ここからは感じたのは3つの世界を越えた一般論としての話だ。
表現者としてのクリエイター達(映画、音楽、その他にも様々な世界で何かを創造する人達)とそれを受け取る観衆との関係性として捉えてみた。

クリエイターは必死にもがき時に痛みを伴いながら0から何かを作り出す。
とてつもない労力と工程を経て創り出したモノを世に出しこれで順風満帆と安心したのも束の間、観衆は賞賛あるいは批判とともに口々にまた新たなモノを要求し始める。

「踊れや悪魔 見境なくな」
(何か面白いモノ手当たり次第見せてくれ)
「歌えや悪魔」
(他の事もやってみろ)
「まだ足りないな」
(まだ物足りないんだわ もっと何かヤレ)

表現者と観衆の飽くなき闘いはつづく…

【Vol.6おわり】


【Vol.6後記】


矛盾だらけ?どういう意味?
と思っていたこの部分の歌詞を深ヨミしたら
悪魔さんは愚痴るし観衆はどんだけだし
映画のストーリー超えてとてつもなく規模の大きな話になってきました。
次回は超難解パートのサビへ!

【つづく】



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