表参道のセレブ犬とカバーニャ要塞の野良犬

10月7日に新しく発売されたオードリーの若林正恭さんの作品です。

2017年にキューバ旅行の紀行文として発売されたものに、「モンゴル」「アイスランド」「コロナ後の東京」の3編が新たに追加され、文庫版として新たに出版されました。

ただ単に、それぞれの国の有名な観光名所を見て回り、そのいいところを伝えるという本ではなく、若林さん独特の視点で一つ一つの事象を捉えていきます。

その全てに共感できるというわけではないのですが、「確かにそういう考え方もある」と納得したり、「そういう見方をするんだ」と驚いたりと、人それぞれ様々な見方が出来るのではないでしょうか。

また、側からみれば成功を収めている様に見える有名人でも、そんなことで悩んだり落ち込んだりしているのかと思うと、なんだか親近感を覚えます。

良くも悪くも人は変わってしまいますし、人に望まれた姿でいつづけることはとても難しいです。

ですが、若林さんの本やラジオでのトーク通じて、「変わる」ということは全然問題のないことではないかということを感じさせてくれます。

そして、そういった部分も含めて、応援したり好きでいたりする人のことが「ファン」と呼ばれる存在なのかなと思いました。

表参道のセレブ犬とカバーニャ要塞の野良犬 (文春文庫 わ 25-1)

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