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『心の中がグチャグチャで捨てられないあなたへ』グッバイ!ガラクタという名の重荷たち

今回はブルックス・パーマーさんの『心の中がグチャグチャで捨てられないあなたへ』をご紹介します。

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この本は大げさではなく、私の片づけ本でNo.1に刺さりました。
人生を変える本の一冊に加えたいと思います。

今まで、ミニマリストさんの本や、こんまりさんの本、断捨離本とありとあらゆる本を読んできました。

実際に読んで行動に移しては、気持ち的にモヤモヤしてイマイチ成果をあげられませんでした。

私にとってモノに対する気持ちは「ときめき」という1つの感情だけの理由で持っているのではなかったとわかって、合わないと思ってしまったこともありました。

もちろん、このやり方が合う方もたくさんいらっしゃると思います!

私の場合は、ときめきの基準で捨ててしまうと、手放したあとにそれ以外のたくさんの感情がぶわーっと込み上げて喪失の痛みに苛まれることもあったんです。

その後悔によって、大きなリバインドが起きることも。

この数年は、「あの気持ちを味わうなら持っておきたい」とより強固に手放せなくなってしまっていました。

捨てられない、無限ループの世界へ突入するのです・・・。

「メルカリ」出品をきっかけに、少しずつ手放せるように

一方で思考は散らかる一方です。
常にざわざわと集中できなくなりました。

とくに大好きな「本」を貯めがちでした。

さらに読書アカウントを運営していると、ものすごい勢いで本が溜まっていきます。

昨年からメルカリで出品するようになって、やっと気持ちに変化ができて、「あ、持たなくても大丈夫なんだ」と思えるようになったんですね。

売れなければ本は溜まります。
そもそも本を所有していたい私は売れなくてもホッとしたり。

これは、「捨てられない」ことに安心感を見出す思考の悪いクセだと思います。

本以外にも頭が痛くなるような、思い入れの強いモノたちがありました!

捨てられない「思考停止」に陥る理由

お琴、ダイビングのギア一式。

私はこれらを見ていると気持ちが暗くなりました。
だから、見ないようにしていました。

いや、存在感がすごいんですが、見ないフリをするから疲れるんですよね。

でも、無視を決め込んでいました。

お琴の免状やダイビングのライセンス。
それらすべての道具にはお金を注ぎ込み、一時期めちゃくちゃ一生懸命打ち込んだんです。

人が捨てられない思考回路に陥るのはこういうケースではないでしょうか?
自分なりに自己分析をしてみました。

・思い入れ、思い出、念、お金、時間をかけたモノは、人は罪悪感から捨てられない。
・捨て方のわからないモノや大きなモノを、人は捨てられない。
・今は使わないけど、いつか使うと思っているモノを、人は捨てられない。

前述のモノに至っては、現在全く興味が湧きません。
出るのはため息だけという体たらくです。

そんなときに、この本をおすすめしている方が3人いて、驚くべき行動に出ていてびっくりしました。

何もかも「ガラクタ」だと言わんばかりに、唖然とするような行動に出たのだから!

そう、この本はもっとズバッと切り込んでいるのです。

藁をもすがる思いで、私はこの本を購入して読み始めました。

この本のテーマは、「ガラクタ処分」

そう、私にとってモノを所有する判断基準は「ときめく」か「ときめかないか」ではなかったのです。

「ガラクタ」か「ガラクタ」でないか。

この4文字のイメージがとても明確に刺さりました。

とことん自分の過去と決別する。
心を乱すガラクタとは今すぐ、「グッバイ!」しなければ。

お金をかけたからこそ、使わない罪悪感にため息をつくだけであって、今は使う気も起きないモノたち。

今のライフスタイルに合わなければガラクタ!

やっと気持ちが楽になりました。
曇りなき目で家の中を見ていくと、もうガラクタにしか見えないモノたちで溢れかえっているではありませんか!

過去に意味のあったモノでも、気持ちが過去に引っ張られたまま今を生きる邪魔になっているのなら、全てガラクタなのです。

厳しい言葉ですが、真理です。
背中を勢いよくドンッと押されました。

断捨離した「ガラクタ」リスト

・お琴(13弦)

昔、母が積み立てて買ってくれたので、長い間手放せずにいました。
(→母娘の呪縛)

高校時代は全国大会へも行きました。
(→思い出が重い)

お琴の免状をとるのも大変でしたし、誰かに教えようと思ったりもしたのですが。
(→お稽古や免状にかけたお金、プライスレス)

お琴のお店も軒並み潰れていて、今や持っていてもメンテナンスもできません。習う人も見込めなそうです。

先日、母に電話して、「お琴を手放してもいいかな?」とおずおずと切り出すと、きっぱり「捨てなよ!」と。

積み立てて買った話など「記憶にない」と言われ、愕然としました。
しかし、一方で「なんだ、そんなもんなんだ。気にしているのは私だけだったんだ!」と気がラクにもなったのです。

しかし、終焉は私なりに律儀に手を尽くしました。

古美術買取業者に問い合わせるも「需要なし」とにべもないお返事を頂きました。

メルカリで需要を調べるも、値段設定が安くても高くても関係なく、売れていない模様。

他の買取業者2社(楽器買取などを扱っていたり、「何でも買取ります!」とうたった業者)も「琴の引き取りはできない」というお返事でした。

あらゆる手を尽くした結果、残念ですが粗大ごみへ。(泣)

・ダイビング機材一式

「いつか潜るかも」と思って、物置にしまいっぱなしに。
機材の入ったメッシュバッグは黴(カビ)だらけ。

「こんな機材を使うなら、海に入る前に病気になりそう」
粗大ごみへ・・・。

昔海外で潜ることになったときは、すべてレンタルできましたしね。
もしも、また潜ることがあれば、レンタル一択。

・木刀

剣道の昇段審査のときの形(打太刀、仕太刀)で使用。

ひとり暮らしのときに、不審者対策のためにずっと持っていましたが。
結局、使う機会はありませんでした・・・。

・90リットルのポリ袋×5袋分の洋服を断捨離!

思い入れのある服、流行、体型、ご時世などを鑑みて、ごっそり捨てました。

それ以降も、今まで捨てられなかったモノたちに気持ちの蹴りをつけて、毎日断捨離しています。

私にとって、この本はアドラーの『嫌われる勇気』に匹敵するほどの、人生を変える本となったことは間違いありません。

だまされたと思って、一度ぜひ読んでみてください。
あなたの人生も変わるきっかけになれたら嬉しいです。









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