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【岐阜時間.jp】第1回 日枝神社:古刹と新世界が交わる神秘の地

飛騨高山の旧市街から少し足を延ばすと、まるで時間が止まったかのような神秘的な場所に出会います。ここは、樹齢1000年を誇る大スギと鮮やかな朱色の鳥居が参拝者を魅了する「日枝神社」です。この神社に足を踏み入れると、異世界に迷い込んだかのような非日常的な空気に包まれ、その特別な雰囲気に圧倒されます。

古刹の歴史を辿る旅

日枝神社は鎌倉時代、平時輔によって創建。創建当初から長い年月を経て、幾度かの移転を重ねながらも、今に至るまで高山市民の信仰の対象として大切に守り継がれてきています。この神社は高山城の鎮護神として重要視され、1692年以降は飛騨郡代の守護神としてもその役割を果たしてきました。神社の歴史を感じるには、まず石段を上がって大スギの印象的な拝殿へと進みます。石段を一歩一歩上るごとに、まるで時が止まったかのような静けさが漂う境内に出ることができます。朱色の鳥居をくぐれば、まさに異界の入り口を潜ったかのような感覚に包まれます。

映画『君の名は』の聖地を巡る
日枝神社は、新海誠監督の映画『君の名は』のロケ地としても広く知られています。映画のファンにとって、日枝神社を訪れることは物語の中に入り込むような体験です。

宮水神社のモデル
映画に登場する「宮水神社」は、日枝神社をモデルにしていると言われています。主人公が訪れるシーンで描かれる朱色の鳥居や拝殿前の大スギは、日枝神社の象徴的な風景と重なります。拝殿前の大スギの前に立つと、映画のワンシーンが目の前に広がるかのような感覚に包まれます。

映画の中の神秘的な要素
『君の名は』では、神社が持つ神秘的な力や時間の流れが重要なテーマとなっています。日枝神社を訪れることで、その神秘的な雰囲気を直接感じ取ることができました。境内の静けさや厳かな空気は、映画で描かれた異世界のような感覚を呼び起こし、非日常の世界へと誘ってくれました。日枝神社を訪れることで『君の名は』の世界をさらに深く楽しむことができます。映画のシーンとリンクする場所を歩きながら、映画の物語や登場人物が感じた感情を追体験することで、映画への愛情を一層深めることができました。あのワンシーンを追体験でき心のトキメキがとまりませんでした。映画ファンにとっては、まさに聖地巡礼の醍醐味がここにあるのではないでしょうか。

高山の魂を感じる祭り
日枝神社では、年間を通して高山の伝統行事が行われています。特に春に開催される「山王祭」は、飛騨高山を代表する祭りです。地元の人々の生活に深く根付いており、訪れる人々にとっても特別な体験となります。「山王祭」では、神輿が街を練り歩き、華やかな山車が披露されます。伝統的な衣装をまとった地元の人々が、太鼓や笛の音に合わせて踊りを披露し、祭りの雰囲気を一層盛り上げます。祭りの期間中、町中が賑わいと祭りムードに包まれ、訪れる人々もその一体感を楽しむことができます。

神々の時間を体感する
歴史ある古刹の佇まいと現代の町並みが融合する日枝神社は、独自の時間と空間を生み出しています。古今東西の魅力が交差するこの地で、「神々の時間」を体感してほしいと思います。日枝神社を含む高山の町は、古い町並みや伝統的な建物が立ち並び、散策するだけでもとても心が癒やされます。日枝神社での参拝から高山の町を散策すれば心も体もリフレッシュできる素晴らしい旅になること間違いありません。特に『君の名は』のファンは、日枝神社で特別な時間を過ごしてほしいと思います。

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