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【No.15 小学生100名くらいに"地震"をテーマに授業してきた】
先月、小学1年生~小学4年生の各回30~40名×4回の計100名以上に『地震』をテーマに授業してきました!
このテーマを話すのは果たして自分で良いのかと感じつつ、いただいた有難い機会を最大限のパフォーマンスでお返しできるよう、私なりにできることを考え授業してきました
当日から少し時間は経ってしまいましたが、発見と驚きの多い1日だったので、noteに落とし込んでいきます💪
*最近、Xの方が運用しやすいことに気づき、今回からXを中心に発信しながら、コメントをいただきたいと思ってます!
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発信続けていきます!
1. 私は"地震"を通して、小学生に何を伝えられるのか
テーマや実験内容は決まっている一方、詳細や進め方は私が決めて良いという形でお仕事をご依頼いただきました
地震学者でも、地震を学んでいるわけでもないただの大学生の私が小学生に何を伝えられるのか、何を伝えたいのか。そんな問いから始まりました
私にとっての地震。それは東日本大震災でした
参加する小学生と同じ小学2年生の時の淡い記憶の中に、地震の恐怖は鮮明に残っており、今でも少し揺れが起こると身体がゾワーとする自分がいます
そんな恐怖の正体を今となって自分なりに分解してみると
・"知っていても感じる恐怖"
・"知らないから感じる恐怖"
の2つがあるのではないかと思いました
そして小学2年生の時に感じていた恐怖のほとんどは"知らないから感じる恐怖"であったことに気づきました
そのため私が今回やるべきことは、地震の恐怖を伝えることではなく、
・"知らないから感じる恐怖"に気づいてもらうこと
・逆に"わかる"ことが生む人生の豊かさを伝えること
だと思い、講座を設計、授業してきました
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2. 学び① "共通言語"のない相手に伝える難しさ
自己と他者でこれまでの経験の違いによって、価値観(ある出来事に対する感情の動き方)や言葉の使い方には大きな違いが生まれます
特に今回は全く違う人生を歩んでいる小学生が相手です
同じ日本語という言葉を扱えど、
・どんなタイミングで
・どういう言い方で
・何を伝えるのか
は伝えたいことをそのまま伝えるために本当に重要だなと身に染みて感じさせられました
いかに相手目線で話せるか
いかに共通言語で話せるか
考えるときりがない問題ですが、今後も最適なコミュニケーションを目指して自分なりに研究していきます🔥
3. 学び② 知らなくて済むなら、知らない方が幸福なこともある
毎回地震の話に入る前にある1つの質問を参加者のみんなに投げました
「みんな"地震"って怖い?どのくらい怖いか教えて!」
1. とても怖い
2. まあまあ怖い
3.どちらでもない
4. そんなに怖くない
5. 全然怖くない
聞いた結果、「1. とても怖い」と「2. まあまあ怖い」と答えたのは半分程度でした。つまり、半数のみんなは"怖い"と思っていませんでした
想定を上まる結果に驚きながら、何より印象的だったのは、ある小学4年生の女の子が
"地震なんて余裕。むしろ来て欲しい!"
と話していたことでした
このことは今でも鮮明に覚えており、誇張は一切していません
結果的に私は彼女のこの言葉にたじたじになり、うまく反応することができませんでした
それも2で書いた通り、彼女目線で考えてみた時に、リアルな経験のない彼女は恐怖など感じるわけがないよなと納得する自分がいたからです
そして何より"地震"のような恐怖体験は、経験せずその恐怖を知らなくて済むなら、その方が幸せだよなと思ってしまったからです
一方で日本に住み続ける限り、ほぼ確実に彼女彼らは1度は大地震を経験することになってしまうでしょう
葛藤です
今でも自分に問い続けています
あの時私はどう反応するべきだったのでしょうか
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4. さいごに
自分もまだ若いと思っていましたが、そんなこと言えないレベルで小学生の素朴さと好奇心に圧倒され、沢山の学びをいただきました。笑
また帰り際、何人かの生徒が私の教室に戻ってきてくれて、「モーリーバイバイ!またね」と言ってくれたのは純粋に嬉しい瞬間でした
きっと約1カ月たった今、90%以上のみんなは地震のことも私のことも覚えていないでしょう
でもたった1人でも私の発した言葉に揺らがされ、何らかの良い影響を与えることができていたのなら、それだけでも十分な価値なのかなと思っています
良いも悪いも小さな1つ1つの積み重ねがヒトを徐々に形作り、その積み重ねを作り出すのが"教育"なのかなと思う今日この頃です📚
今回集まってくれたみんなが少しでも楽しい毎日を歩めるよう、ちょっと先輩の私も若い気持ちでもっと頑張りたいと思います!
【No.15 小学生100名くらいに"地震"をテーマに授業してきた】
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