フルタイム共働きで3人育児する夫婦の家事分担、細かく説明してみた
私ばっかり家のことをやっている気がする。「言ってくれたらやる」ってなに? なんで私が業務を洗い出して指示する側なの? 私ばっかり。
そんな想いを募らせている、かつての私のような人。パートナーから、そんな苛立ちを向けられている気がする人に宛てて、この記事を書いています。
家族がニコニコで過ごすためには、毎日かならず向き合わざるをえない家事や育児の運用方法を決めたり、効率化を図ったりすることが大切!
わが家(9歳娘、3歳息子、0歳息子を抱えつつ、フルタイム共働きを続けている。なお、現在の私は育休中)では、私が2人目の育休から復帰するタイミングで、夫婦の役割分担を整理しなおしてリスト化した。
正直、そのリストを見返すことはほとんどないけれど、一度決めるとタスクの担当者が明確になってモヤモヤすることが激減した。
ちなみに、リストはこんな感じになっている。
家事育児分担表を作る時のポイント
タスクを細分化して洗い出す
時系列で、日々やっていることを思い出しながら書いてみる。
細かな動作ごとに洗い出す。たとえば「子どもたちの朝の準備」も「着替えさせる」「荷物を準備する」「連絡帳を書く」などいろんな業務があるので、分けておく。
洗い出したら、パートナーに見せて追加してもらう。私が気づいていないだけで、夫がやってくれているタスクも色々ある。
担当業務はストレスの少ないものをお互いに選ぶ
わたしは「ひたすらしまう」作業や「料理」が苦にならない。Podcastや動画を視聴しながらこなしていく。
夫は子どもたちと遊ぶのが上手。私よりは根気強く、うまく盛り上げることができる。
それぞれの分担量に偏りがないか、可視化する
担当するタスクを集計して、なんとなく私のほうが色々やってんのね? を可視化しておく。そうすると「両方」と書かれている、特に担当が決まっていないタスクは夫が率先してやってくれることが多い。ありがたや。
もしも、あまりにタスクがどちらかに偏っている場合は「相手にもっと担当してもらえるものはないか?」を確認する。
合意形成するのが大変問題
この分担表の話を、まもなく育休から復帰する後輩にしたところ
「これをやった方がいいのは分かるんですが、それ以前の問題なんです」
と言われて、びっくりした。聞けば「気づいたほうがやればいいじゃん」「きっちり決める必要ある?」とパートナーから言われてしまう第一関門があるらしい。
すでに遠い記憶の彼方に行っていたが、わが家でもそんな会話がなされた時があったみたい。夫が覚えていた。「たしかに、俺も最初そう思ってたなぁ」と。
では、なぜ彼は分担をきっちり決めることに同意したのか。
その後、私から不機嫌なオーラが放出されまくっていて、ケンカも増え、こりゃまずいと思ったみたい。え? それは解決策なのか? と我ながら笑った。
彼から見えていないタスクもたくさんあるし、なにかと先に動いてしまう自分に、不平等感をつのらせていたのだ。
ということは。みんな、我慢しすぎなのでは?
もっと堂々と対等な権利を主張していこうよ。うちみたいに、何度かぶつかるかもしれないけど。
これは、なにも共働き夫婦の話に限らない。
現在の私は育児休業中だけど、平日のコアタイム(朝9-18時くらい)だけが自分の家庭における業務時間だと思っている。だから、もちろん時間外(早朝、夜、休日)は夫と半々で業務分担をしたいのだ。
元も子もない、多少強引な話ではあるが「私は今のやり方に不満である」と正当に主張して、きちんと夫婦で対話したらいいんじゃないかな。「気づいたほうがやる」って美しい響きだけど、大体どちらかに負担が偏るんだよー。気づく度合いは、人によって違うから。
ここからは、じゃあどう分担を決める? 問題について。
固定概念を捨てる
「やっぱりお母さんが一番ね」は本当か?
息子は自他共に認める、超パパっ子だ。母としての自尊心がズタズタになるくらい(涙)
トイレへ行くときも、転んで泣いたときも、寝るときも「ぱぱがいーー」の嵐。ママも、けっこう頑張れるタイプだよ? 私のことも、もっと愛して。
自分のために言うが、娘は、超ママっ子、です!
娘と息子、育て方でどこに違いがあるのか。息子の場合は「夜泣き、保育園の送迎」をパパに完全に寄せたことにある。
私が第二子の育休復帰をしたとき、息子の夜泣き対応は夫の担当になった。
子育て夫婦界隈の通説として「夫が夜泣きに気づかない」があると思うが「私の担当じゃない」と思った途端、私はまったく目覚めなくなった。
夫が一生懸命に対応してくれていても、翌朝の私は覚えていない。
「え、そんなに起きたんだ?大変だったねぇ」
と完全に他人事である。夜中に起きれるかどうかは、男女の特性ではなく、役割分担によるものだったんだなぁと実感している。
何回も同じこと言ってる。けど「夜泣き対応は夫がやる」は、かなり画期的かつ意味深いので、ものすごくオススメしたい。
なお、初期のころは悪戦苦闘していた模様。
このデメリットを挙げるとすれば「やっぱりママがいいよね」と、私が優越感に浸れないことくらいである。
保育園の送り迎え、すべてパパでもいい
夜泣き担当を夫が買ってでたことでも分かるように、夫の主体者意識はとても高い。驚かれるし、褒められるけど、私は「え? 当たり前では? 」と思っている。圧強め。
今年第三子の育休から復帰するので、またオペレーションは変わる予定だが、第二子までは、娘と息子のお世話はメイン担当を夫婦で分けることで回していた。「娘(小学生)と私」「息子(保育園児)と夫」の2ペアだ。
子供たちの歳の差が離れていることもあり、対応する内容がけっこう違ったのだ。
たとえば、こんな感じ。
私:小学校のお便りチェック&適宜対応、宿題や準備物の確認、学童のお迎え(これは小2まで)
夫:保育園の連絡帳記入、お着替えセット準備、保育園の送迎
おかげで、私は保育園のお友だちの名前や先生たちの名前を、まったく覚えられなくなった(苦笑)
ただ……保育園の保護者LINEグループは、母たちが中心となって会話がなされているので、もっと父たちも出てきてほしい。男性の保育園社会進出、はよ。
子どもを戦力化する
子どもも家庭の一員なので、もちろん手伝ってもらう。
卵を割ることからはじめて、野菜を切らせたり、食卓の準備をお願いしたり。うちは一番上がもう9歳なので、弟たちのお風呂前後の準備やグズったときの抱っこなど、よく助けられている。
彼女の得意料理は「ケチャップライス」と「だし巻き卵」。
ポイントは、どれだけ連続で披露されても、ほめ続けること。
生産性向上の考え方を家庭運営にもあてはめる
分担するだけでなく、仕事とおなじで「自分たちがやらなくてもいいタスクとは?」を考えてみる。
自動化する
洗濯:ドラム式洗濯乾燥機
もう君がいない人生には戻れない。
高い投資のように思えるが、一瞬で取り返せる。昔、縦型の洗濯機を使っていたときの「乾燥」はしわくちゃになるし、繊維が固くなる印象があった。でも、いまの乾燥機はフワッフワになるから、普通に干すのが嫌になる。
食器洗い:食洗機
正直、なくてもいいのでは? と思っていた。あの頃の自分、ばか。早く買ってほしい。もう戻れない。
子どもがどれだけ食器を出してきても、イラッとしない。
常備食材:食材通販
野菜、牛乳、卵、豆腐、納豆、ヨーグルト……毎週かならず消費するものはネット購入に切り替えた。同じものが毎週カートへ自動的にセットされる。若干割高感はあるが、数十円の差だから、許容範囲。買い出しにいく回数が激減した。
排除する
1:そもそもやらない
洗濯が終わるたび、溜まる洗濯物の山。見るのも嫌。できるだけ畳むものを減らしたくて、わが家の洗濯フローは以下のようになった。
畳むのと収納する回数が激減した。
▽ 洗濯機を回す
▽乾燥機にかけられないものは、途中で出してハンガーに吊るす → 乾いたらそのままハンガーラックに戻す
▽ 乾燥が終わる
▽ バスタオルとタオル:その場で畳んで、洗面所の棚に収納
▽ パジャマと下着:洗面所にある家族別のボックスに投げ込む
▽ 残りすべて:無印のソフトボックスに放り込む
子どもたちが着替えるときは、大体ここから引っ張り出している。さすがに溜まりすぎたときは、週末にまとめて畳んで収納する。
2:アウトソーシングする
水回り掃除は、隔週でお願いしている家事代行へ、すべて任せることにした。洗面所やシンクの水しぶきを拭きとるくらいはしているが、それ以外は本当に何もしていない。神。
このことは、オススメすぎて以下のnoteにまとめている。
期待は言語化して伝える
これは、つい最近も夫婦で話し合った。何をやってほしいのか、期待せずに明確に伝えること。
「言ってくれたらやる」と言われて、イラーーーっとしたことも多々あるけど、そこは諦めた。
やっておいてくれるだろう、と思っていて、やっていなかったとき。私はガッカリして、途端に不機嫌になってしまう。不機嫌な私を見て、不機嫌になる夫。なんだこの悪循環は。
それなら、最初から明確に期待を洗い出しておいて、認識のズレをなくした方がいいと気がついた。
あとは、お互いが不満に感じやすいことも共有した。たとえば、私の場合はこんな感じ。
ご飯は、家族でそろって食べたい
食材を腐らせたくないので、計画的に使いたい
ひとり風呂は邪魔されたくない(よく子どもが話しかけにくる)
ひとり時間をもらった人は、家の最低限の掃除(洗濯機の中身を出す、掃除機かける、おもちゃをしまう)をやっていてほしい
相手のイライラするポイントや期待を知っておくことで、不毛な争いは避けられる。はず! ただし、ここは課題が山積みなので、進化させていきたい。
まだまだ試行錯誤していることばかりだし、もっといい方法もあると思う。
今のところ、あまたの失敗を繰り返しながらたどり着いた現時点の正解はこんな感じ。うちの屍を越えていって! と思いながら、この記事を書いた。
これから仕事と育児と家事のトリプルワークになる家庭の参考になれば、本望です!
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