わたしの日記　「月と太陽」

あの子の日記　特別編

ハープとピアノが奏でるメロディーが頭のなかに流れ込む。月明かりのように淡く穏やかな曲調で、軽やかな音の粒がやわらかく連なっていく。

この音楽をなにかに閉じ込められるなら、コットンパールのネックレスに代えて大切な夜に身に着けよう。

この曲を聴くのはだいたい夜。音楽をかけて目をつむると、真っ暗なはずの視界に星がきらきら輝きだして綺麗なんだ。

毎日こうして心休まる夜を過ごせたらいいんだけど、そう上手くはいかないのよね。

布団にダイブして1日を終えて、肌寒い朝にバタバタと準備をして仕事へ向かうのがここのところのルーティーン。

要するに真っ暗な視界に星をきらめかせて過ごすのは心に余裕のある日だけ。

でもね、仕事を早く終えた今日はこの特別な1日になる予定なの。

ゆっくりと湯船に浸かり、不安定な未来へ思いをめぐらせながら体を温める1日の終わり。

今夜、私を包みこむのはこの1曲。「Moonlight Sunshine」

いつも読んでくれてありがとう。本日の主人公はもりみでお送りしました。