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読書記録34 やりたいことがたくさんありすぎて息苦しくなる世の中へ

こんにちは、だるまです。年の瀬ですね。

冬休みに読みたい本の『図解 パブリックスペースのつくり方』を読みました。

設計課題で参考になったであろう14の事例が写真や平面図、断面図、ダイアグラムで紹介されていました。

事例ももちろん興味深いのですが、村田周一さんの文章に感銘を受けたのでここに記します。

気がついたら、やりたいことが大量に増えて、やらなければいけないことに変わり、いつの間にかコト消費に振り回されすぎているのかもしれない。
言ってみれば、何を持っているのか「Having」から、何をするのか「Doing」が求められる社会になってきていて、それに応じてキラキラして賑やかで、やることに満ち溢れたパブリックスペースが増えてきている。まあ、それはそれでいいと思うが、空間にやらされすぎてはいないだろうか?重要なのは、いたい自分でいて、ありのままに気持ち良く過ごすこと。つまり「Being」がパブリックスペースでは圧倒的に重要なのではないだろうか?

(「コラム 設計者が思う、居られるパブリックスペース」より引用)

だるまが感じていた違和感の正体が見事に言語化されていて、思わず音読しました。

ハリボテのキラキラや、やりたいことに踊らされ、Doneが投稿され、他者の経験にいいねをつける。珍しいあるいは定番の体験が重視され、振り回される。

「おしゃれ」や「素敵」がある一定の枠組みの中で固定化されている状況に、非常に違和感を感じていました。

多数派である「みんな」にいいねと言われるからやりたい、のではなく、いたい自分でいること、をできたら本望だなと思います。

それはSNSだけでなくパブリックスペースという物理的空間にも及んでいるようです。
都市を学ぶ身として、空間でBeingできるようにするべきか、できるようにするにはどうしたらいいのか、を考えていきたいです。

かしこ

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