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読書記録39 ざ えっせい ‐面白いエッセイとは‐

こんにちは、だるまです。淹れた珈琲が美味しくてにんまりしています。お湯を少し冷まして、ちょろちょろと注ぐ時間がたまらなく好きです。

珈琲といえば、アマゾンプライムで観ている『珈琲いかがでしょう』。なぜ観ているかというと、中村倫也が好きだからです。すごいファンというわけではないです。「水曜日が消えた」は観ました、「凪のお暇」は観たい。

そんな中村倫也のエッセイ集『THE やんごとなき雑談』と、翌々日に読んだ万城目学の『ザ・万歩計』を引き合いに、エッセイとは?を考えていきます。

ずるい

いきなりですが、芸能人のエッセイはずるいなあと思います。もちろんいい意味で。

今回の本で言えば、
中村倫也は考えてから行動するタイプなんだ!掃除が大好きなんだ!動物好きなんだ!ブラックコーヒー飲めないんだ!など、内面(ただし見せられるものに限る)を知ることができます。

憧れの人や、好きな人のことを知りたいと思ったらエッセイは最強です。

もう一点、その人の話し方や声が分かるからずるいです。
読んでいると、あの良い声で脳内再生されてしまいます。中村倫也の話し方が好きなので幸せな気持ちになりました。

一方で

一方で、そのような条件込みで評価してしまうので、純粋な面白さを判断するのが難しいです。

声も顔も分からない作者で、ただ文章が面白いエッセイというのはすごいなと思います。

ということで、万城目学の『ザ・万歩計』に登場していただきます。

「え、こんな形で登場?脇役なん?」と困惑するマキメ氏。ちゃんと主役で語るnoteも書く予定なのでお許しください。

『ザ・万歩計』

マキメ氏のエッセイを読んでいて思ったのは、

自分の内面についてあまり話してないな

ということです。宇宙の彼方まで思想を飛ばしてくれる童謡『やぎさんゆうびん』に感動したり、渡辺篤史の建物番組のすごさについて語ったり。

小説家になるまでの話もありますが、万太郎という架空の人物として客観的に書いています。

その時自分がどう思ったとか、自分はどういう人間なのか深いところは書かず、意識が外に向いています。

あと、面白いエッセイはどこか示唆的なものがあります。学んだこととか、その後の人生で大事になったものとか。

マキメ氏で言えば、「遥かなるモンゴル」は今のだるまの悩みに解決をもたらしてくれるエッセイでした。

結局

面白いエッセイとは、

  • あまり自分の内面について書かれてない=意識が外に向いている

  • 人生の示唆となる学びや発見が書かれている

とまとめました。
が、結局はその時の自分を肯定してくれるか、自分と同意見かどうかが基準になってるのだと思います。

当たり前の結論に帰着してしまいました。ごめんなさい。

どちらも面白いので、おすすめしておきます!

かしこ


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