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読書記録56 10月の本まとめ

3冊でした。卒業研究で文字はたくさん見ているけれど、本はあまり読みきれなかった。古本まつりに行けたのでよし。

読んだ本

1.『古都』(1968)川端康成

初出は1961-1962。戦後の所得倍増あたりの時代で、意外と最近なんだと今気が付いた。
睡眠薬に侵されながら書かれたこともあり、夢や幻が多く出てくる。その割に話の筋はしっかりしていて、好対照というか、怖い。
京都の行事や地名が多く出てきて、聖地巡礼したくなる本。

2.『ぼんやりの時間』(2010)辰濃和男

10月後半に、久しぶりに通読出来た本。まさにぼんやりできずに、あくせくしていたから内容がぴったりだった。
古今東西いろいろな「ぼんやり」録をまとめ、自身の「ぼんやり」についても書いてある。「ぼんやり」していたっていいじゃないかと自信が持てる。

3.『お嬢さん』(1960)三島由紀夫

恋を知らぬ社長令嬢の結婚までと、結婚してから数年間のお話。最近の小説としてドラマ化されてもおかしくない内容。
三島由紀夫だからと身構える必要なく、一気に読める。

買った本

『ぼんやりの時間』(2010)辰濃和男

神田古本まつりが3年振りに開催され、行ってきました。岩波新書が200円だったので、即買い。古本市は幸せの海!



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