ひとり鴨川らんなー
京都で3日目の朝を迎えた、関仁 です。
本日は、午前中に伏見稲荷神社へ行き、3つの御朱印の授与を目指し、迫り来る鳥居をくぐり抜け、10時間前に登った際にも受けた疲れという名のモンスターが更にレベルを上げ襲いかかって来る脅威にも立ち向かい、何とかこの朱き迷宮の頂点へと辿り着いた。
まあ、修験者気分で登ろうとも思ってたし。
暗い中の登頂もスリルと興奮があって楽しかったけど、日中は見落としてたあれやこれやと出会えて、より楽しい冒険となった。
根上がりの松は、「値上がりを待つ」ということで株などの取引にご利益があると崇められているそうです。松の株だし。
なお、膝をつけるようにしゃがんで松の足の間をくぐったり、松を撫でた手で自分の体の不調な部分をさすったりすると、健康等の良い効果があるそうです。
そして、私、やってみました!
…効果の実証実験は覚えてれば、また書きます。
その後は、ホテルに預けていた荷物を受け取り、地下鉄と徒歩で本日のホテルへ。
昔ながらのビジネスホテルで、窓の外の町並みも派手でなく、ここに暮らしている気分を味わえる景色。
控えめに言って、そーぐっど!
荷物をホテルに置いた後は、鴨川リバーサイドウォークをし、初めて見る楽器(アジアン系)やギターとコンボのセッション、子供たちのドッヂボールに健康長寿たちのペタング、大学生のダンスやサッカー、そしてカップル・シングル問わず、草原に寝転んだり、キャンピングチェアで本読んだりと時間を忘れて優雅に過ごしてました。
地元に暮らす人々の鴨川を囲みながらの思い思いの休日の過ごし方を見させてもらえました。
あと、やたらランナーと会うなと思ったら、イベントも開催してた模様。
子供たちは川に入り、水遊びを楽しんでおり、家族とのかけがえのない時間かつ自然と触れ合う時間を過ごしており、これは教育上、非常に良いのでは?と感じました。
私の憧れ、鴨川デルタと再会を果たし、しばし眺めた後、下鴨神社へ。手前の河合神社にも寄り、旅の感謝を。
下鴨神社でも感謝を伝え、そして可愛いタヌキたちは居ないかなー、と境内をキョロキョロしてました。
今日は疲れを癒やす日と決めていたので、その後、早めの入浴とサウナのために、更に北上し
「栄盛湯」さんへ。番台はあるが誰もおらず、硬貨だけ一人分ずつ積んであったので、「嗚呼、お客さんの自主性なのね」と私もコインの小山をお供えした。
2〜3人分の広さのお風呂が2つ?と水風呂とサウナ。
常連さんも居たので、挨拶だけして常連さんが出ている時だけ湯に浸かり、後はサウナと浴場の隅で内気浴。ものすごく、ととのい〜☀️を感じました。
隣の食堂で地元ご飯かつ美味い親子丼を頂き、大満足。冷えた水もサウナ上がりの私には有り難かったです。
お上さんの「おおきにぃー」が、あ、私は今、京都に居るんだ、と思わせてくれました。
帰りは銭湯付近の町をブラブラしながら駅に向かい地下鉄を利用。三条駅で降りて、昼の景色とはうってかわった鴨川を目にし、思わずスターバックスへ。店員のお兄さんに、私の今の気分にあった飲み物を選んでもらってニコニコで、鴨川リバーサイドウォーク in ナイトを決行。
サウナで血行がととのった私の足は軋むことはおりませんでしたが、カップルと僅かなグループが等間隔に並ぶ鴨川リバーサイドは私の心を少し軋ませました。
この風景を幼心で見ていたら、自分も鴨川サイドをペアと過ごすんだ、というビジョンが植え付けられただろうか。
大学生でもこの風景を見ていたら、精神性がもう少し違ってたかもしれない。。。
いや、大学生はもう手遅れでした。たぶん、四畳半神話大系の主人公みたいに、もう凝り固まってます。←
仕事を辞めてから、独り身が寂しいと思えるようになりました。
これは、ひとつの転機だな。と思っています。
何が正しい生き方か、なんて尺度は、川に映る納涼床のごとく曖昧に波打っていると思います。今も、ましてこれからは。
「このまま、一人かも分からんなー。」そう思いながらも、一人で聞く川の音が心地よいのです。
さて、試しにシングルで鴨川リバーサイドに座ってみようと、誰も座ってない直線上に座ってみると、このnoteを書いている内に、やや距離はあるもののカップルに挟まれました。
鴨川リバーサイド、恐るべし。
しかし、「京都の街が何故だか好き。」という私の感覚は、この鴨川が長く緩く流れていることも関係していると思います。
水が流れる音、水面に揺れる灯り、それらが街の人々に安らぎを与え、その安らぎが人々の「はんなり」や気遣いという形に出て来るのではないかと。
こうしてリバーサイドに集まり、ちょっと愚痴を言いたい気分の時は、川の水が音を立てて段差を落ちていく辺りに座り、気持ちを吐き出して流してしまえるし、恋人の耳元でスイートなツイートをしたい時は、流れが平坦で音も穏やかなポイントに座ればいい。
大きな川があり、そこを囲む生活習慣。とても理に適っていると思う今宵でした。
2022/5/28
せきひと
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