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読書記録

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今まで読んだ本、おすすめしたい本の記録です
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#夏の読書感想文

読書記録23『なぜ本屋に行くとアイデアが生まれるのか』嶋浩一郎

こんにちは、だるまです。夏休みも終わりが見えてきました。 今日の本今日ご紹介する本は『なぜ本屋に行くとアイデアが生まれるのか』です。この本は、内沼晋太郎の『本屋の逆襲』の中で触れられておりずっと気になっていました。 そう思ったらなんと、下北沢の本屋「B&B」を一緒に立ち上げた方でした。 巻末にはお二人の対談が収録されています。 筆者の主張内容はタイトルの通りですが、文章から伝わってくる筆者の主張は 「本屋さんって楽しいよね!!!ね!!!!」 と言うものです。非常に同意

読書記録20『朝3分間のデカルト』小川仁志

こんにちは、だるまです。9月に入り急に寒くなりました。今回紹介する本は『朝3分間のデカルト』です。 どんな本?ビジネス・自己啓発書に見えて(だるまには見えなかった)実は哲学入門書。 デカルトの著作から、現代に生きる私たちが生かせる教訓を抽出し意訳した一冊。「1項目3分間で読める」をコンセプトにしてわかりやすくまとめています。 刺さった言葉小川さんの意訳とデカルトの言葉を載せていきます。 中庸をとっておけば間違いない 「わたしは、等しく受け入れられているいくつもの意見

読書記録18『まちづくりの仕事ガイドブック』饗庭伸ほか -都市を学ぶ学生の将来とは‐

都市関係の本3冊目は、お仕事に関する本です。 この本では、まちづくりに関わる63つの仕事を分野ごとに見開きでまとめています。 その分野で新しく起業した人のインタビューも掲載しているため、仕事の様子が想像できます。 興味のあった仕事63つの仕事の中で「何でもノート」にメモしたものをまとめます。自分の興味の範囲が見えてきたらいいなと思います。 5つの分野ごとに紹介します。 ①コミュニティとともにプロジェクトを起こす ○エリアマネジメント 不動産やまちづくり会社で、一定

読書記録17『丹下健三と都市』豊川斎赫 -スターだらけの丹下研-

こんにちは、だるまです。夏休み都市関連の本2冊目!『丹下健三と都市』を読み終わりました。 丹下健三について夏休みに行く予定の展覧会の、予習を兼ねて。 丹下健三は大大大先輩であり、都市工学の創始者であり、「東京カテドラル聖マリア大聖堂」や「代々木体育館」、「東京都庁舎」などを手掛けた建築家です。 内容について肝心の内容ですが、だるまにとっては少し難しく把握しきれませんでした。 章立てはこちら 第一章 国土と風景 第二章 都市と祝祭 第三章 メタボリストの躍進 第四章 

読書記録16『お探し物は図書室まで』青山美智子

こんにちは、だるまです。2021年4月にフリーペーパー「LOVE書店!」で見かけた本屋大賞候補作『お探し物は図書室まで』を読みました。 結果は2位で、とても面白かったです。クジラも読んでみたいですね。 内容コミュニティハウスの一角にある図書室の司書さん・小町さゆり(ベイマックス級に大きな女性)と、レファレンスに来た人々の物語。レファレンスに来る人はそれぞれ悩みを抱えていて、小町さんの選書をきっかけに動き出す、ほっこりした本です。 なんだか見たことある設定のように思えるか

読書記録15『街並みの美学』芦原義信-学術書のよみ方-

こんにちは、だるまです。 都市関連の本1冊目!ようやく都市の本1冊目読了しました。これは、学術書なのか? 違うかもしれませんが勉強のために読んだので、まとめたいと思います。 今回読んだ本は『街並みの美学』芦原義信(1979)。 日本の都市を学ぶ入門書といえます。 といった内容です。 学術書をよむ本書は、学術的な関心から「街並み・景観」について引用元やエビデンス、筆者の意見をまとめた本なので、学術書と呼べそうです。 学術書は総じて「難しそう」「読み切れない」という印

読書記録番外編 -本の同窓会-子供の頃読んだ本

こんにちは、だるまです。ふと『都会のトム&ソーヤ』を思い出して感慨深くなった夏の夜です。 はじめに “エモい”本たち小さい頃読んだ本を思い出すと、幼き記憶が蘇ってきてEmotionalな気分になります。 今に劣らず図書館っ子だっただるまは、小さい頃はシリーズものを読むのが好きでした。 今思い出せる、好きだった本を紹介します。 小学生の頃、読んでいた本『名探偵』シリーズ 杉山亮 ミステリーや謎解きが好きで、名探偵シリーズは何度も読み返していました。 絵と文があり、絵に

読書記録14『世界はフムフムで満ちている』金井真紀 -思ったより世界は広い-

こんにちは、だるまです。レポートが終わり、夏休みを迎えました🌻めでたい!! はじめにさて、夏休み一発目の本はこちら。『世界はフムフムで満ちている』 88の職業にインタビューをし、それを見開き1ページにまとめエッセイぽくした本。イラストも描かれていて、ほっこりします。 こちらのnoteで紹介されていて、読みました! 職業のチョイスが良い将来なりたい職業ランキング圏外にありそうな、ニッチな職業がたくさん出てきます。 例えば、板金工、ヴィオラ奏者(ヴァイオリンでないところ

読書記録13 7月に読んだ本まとめ【13冊+3冊】

こんにちは、だるまです。7月最終日、相も変わらずレポートに追われています。 今月読んだ本1.『Au オードリー・タン 天才IT相7つの顔』アイリス・チュウ,鄭仲嵐 台湾のマスクアプリを3日間で作成するPJを総括したオードリー・タンの列伝。エピソードは天才なのですが、どこか平凡で、会いに行ったら普通に話せる気がする不思議な人です。 2.『これからの本屋読本』内沼晋太郎 今月は珍しく本を購入しました。影響を受けています。 3.『社会人大学人見知り学部卒業見込』若林正恭

読書記録10 『商店街のジャンクション』村木美涼 自分でない何かになること

こんにちは、だるまです。オリンピックの開会式ですね。 商店街のジャンクション今回ご紹介する本はこちら、『商店街のジャンクション』 著者とは『箱とキツネと、パイナップル』で初めて出逢いました。『商店街のジャンクション』の方は、図書館で偶然見つけすぐ手にとりました。 『箱とキツネと、パイナップル』での題材は、 狐憑き×夢×平凡 で、だるまの興味にどストライクでした。 『商店街のジャンクション』の題材は、 着ぐるみ×自分探し×思い込み で、これまたどストライク。 自分では

読書記録9『ナナメの夕暮れ』若林正恭

こんにちは、だるまです。 はじめに「大人になった」若林のエッセイを読みました。 最近若林ネタが多すぎる気がしますが、そこはご愛嬌ということで。若林の書く文章が好きです。 今回は2015~2018年に連載されたエッセイをまとめた『ナナメの夕暮れ』。 グッと来た部分グッと来たエッセイが3つありました。 それぞれ紹介します。 1.現実を生きるための 若い頃、ぼくはリアルに生きることを目指していた。この世界と自分の真実だけを芯で捉えて生きてやろうと息巻いていた。それがリア