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『ラジオを聴くだけで稼げるListen to Earnのアイディア』~【新しいWeb3ビジネスのアイディアのタネ】・Web3ニュース2022.5.17

今日は「ラジオを聴くだけで稼げるListen to Earnのアイディア」に注目!
・株式会社PitPa、番組リスナー向けNFT会員証のアップデートを実施〜ゲーミフィケーションを取り入れ、聴取者のロイヤリティ向上を目指す〜

のニュースから、
radiko立ち上げに関わり年間3000時間ラジオを聴く熱烈なラジオ好きのモリプトの考える
ラジオ×NFT、真のListen to Earn
妄想設計してみました。


おつかれさまです。モリプトタツヤです。

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■ポッドキャストを聴いて稼ぐ、新しいカタチのLISTEN TO EARNを実現へ~PitPaの事例

↑ポッドキャストの活性化にNFTを活用。

ラジオが好きすぎてradikoの立ち上げから
携わっていたこともあり
大変興味深いソリューションです。

ポッドキャストを聴いて稼ぐ、新しいカタチのLISTEN TO EARNを実現へ

株式会社PitPaは、本日付けで弊社制作のポッドキャスト「JOI ITO’S PODCAST - 変革への道-」(ナビゲーター:伊藤穰一)の番組リスナー向けに発行しているNFT会員証のアップデートを実施したことをお知らせいたします。

新バージョン「HENKAKU Kamon」の特徴は、ゲーミフィケーション要素を導入した点にあります。番組を聞くことで、仮想通貨をベースにしたトークンやポイントが貯まるLISTEN TO EARNの仕組みが組み込まれており、リスナー自身がより能動的に番組コンテンツに触れ、エンゲージメントを重ねていくことが可能となります。

​Listen to Earn
という言葉は用いているものの、
リリース中にも説明がある通り
法定通貨などに換金ができないトークン
が付与されるかたちで、
だからこそゲーミフィケーションという
キーワードの方を押し出しています。

その前に基本的な仕組みを整理します。

3月にローンチしたNFT会員証は、番組で採用されたお便りをお送りいただいた方やDiscord Community参加者には無償で配布していました。

今回のアップデートからは、ここにもゲーム要素を設け、コミュニティ内で貢献や番組聴取など、ある一定の「貢献」や「行動」を通じてトークンを稼ぐことを条件付けています。発行料として1000HENKAKUと定め、まずはコミュニティ内で「貢献」をし、ある一定量のコミュニティ通貨を稼いだメンバーから会員証の発行が可能となります。
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今年3月末に発表したNFT会員証は、Dynamic NFTの技術を使い聴取頻度や採用されたお便りの数、リスナーの貢献度に応じて表示されるポイント数やステータスなどが変化していくものとして発行していました。今回のアップデートはこれを一歩前進させ、さらに双方向性を高めた仕様となっております。
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2022年3月には、NFT保有者しか入場ができず、入場料をコミュニティで発行したトークンで支払うクローズドイベントを実験的に開催しました。同様のイベントは、デジタルとリアルを組み合わせてエンゲージメントを高める施策として、今後も継続的に開催する予定です。

・番組NFT会員証は、番組にお便りを送る、Discordに参加するなど、もともと番組のファン・リスナーに配布される。
・番組NFT会員証を持っている人がより「貢献」するとステータスなどが変化するDynamic NFT
・番組への「貢献」でHENKAKUトークンがもらえる。
・HENKAKUトークンを用いて有償版NFT会員証が買える。
(グレードアップできるような位置づけ)
・他のトークンの用途としてクローズドイベントの参加費用がある。

という構成です。

総じて
番組ファンが番組を支援する装置
としてのNFTの活用の仕方

となっています。

つまり
もともと熱心な番組ファンが対象
です。

トークンの使途がより幅広く、または
法的制約をなんとか乗り越えて
換金または換金に近い商品と交換など
を実現できれば、
新規リスナーのEarn目的での獲得
にも使えると思います。

番組側から見ると熱意のあるファンは
最も大事にするべきですが、
新規リスナーの獲得、リスナー数増
も非常に重要な要素です。

Earn目的のリスナー獲得はヨコシマ!
と言うなかれ。

↑NHK放送文化研究所の調査論文によると

もし、ラジオを聴く習慣のない人にラジオを一週間聴いてもらった場合、どのようなことが起きるのか」について調査を行った。当初の予想では、調査依頼が終われば、聴き続けたいとする人は少ないと考えていたが、その結果は大いに予想を覆すものであった。なんと「引き続き聴きたい」とする人が94%にもおよび、2週間後に再び調査を行ったところ、実際に75%もの人が聴いていたのである。

実験名目で強制的にラジオを聴かせたら
かなりの割合で習慣化した。

という研究結果が出ています。

特定・ひとつの番組だと合わない人も
いると思いますが、
多数のラジオ・ポッドキャスト全体でなら
自分に合う番組をどれか見つけられる。

そのきっかけとしてEarnを活用。
ゲーミフィケーションと言ってもいいです。

最初はEarn目的で聴き始めたけれど
デイリーミッションのように
聴く・投稿する・ツイートする・拡散する
などをこなしているうちに
番組の本当のファンになった。
ラジオを聴く習慣がなかったのに
ラジオを聴くようになった。

こういう構造が作れると思っています。

STEPNがEarnで暗号資産の敷居を下げた
ように、
歩くこと自体が楽しくなるように、
Listen to Earnでラジオを再価値化
できると考えています。

■ラジオ業界にNFTを活用する具体案

ここからはいち個人による、ラジオが好きすぎるあまりの妄想です。
ラジオ業界でNFTはこんなふうに使えるはずだと考えています。


1.まず番組を聴くことで「番組NFT」をもらう。

番組NFT
番組のリスナー宣言として「番組NFT」をもらう手続きをします。
ラジオの場合、習慣的に朝つけるみたいな人も多いので、聴いた番組のNFTを自動的に配布すると無意識の番組が無数になってしまいます。

この番組のリスナーになります宣言的に番組NFTをもらう手続きをした方が目的聴取している番組が明確になります。

特定の番組をしっかり応援するのも楽しいですし、たくさんの番組を聴いてたくさんの番組NFTを集めても楽しいですよね。
他の人に「こんなにたくさん聴いてる!」「昔から聴いてる古参だ!」「一回も聴き逃さず全部聴いてる!」「ポッドキャストまで聴いてる!」
と見せ合えるとSNSで盛り上がりそうです。

モリプト自身も1日10時間、年間3000時間以上ラジオを聴いていると公言していますが、それを証明できる番組NFT、欲しいです。

番組NFTをまとめた番組帖
御朱印帖のイメージです。
聴いたことがある証明としてたくさんの番組NFTが一覧でき、人に見せることもできます。

番組帖をSNSのプロフィールで開示・設定することで、SNS上でラジオリスナーが大勢いることが可視化されます。
中でもお気に入りの番組NFTはプロフィールアイコンにすることで同じ番組を聴いている人が見つけやすくなります。
同じ番組でも人によって少し違う見た目になるジェネラティブな要素を入れたほうがよいですね。

リスナーが可視化されることで同じ番組を聴いている同士が自然と集まり、SNS内で目立つ存在になることでスポンサーの目に留まったり放送局の営業提案に使ったりすることもできるようになります。


2.聴く・投稿する・拡散するなど番組に貢献することで番組NFTを育てる

リワード・デイリーミッション
番組がやってほしいことをEarnのリワードとして設定します。
聴いてほしい、投稿してほしい、拡散してほしい、ラジオCMのスポンサーのサイトに訪れてほしいなどなど。

デイリーやウィークリーのミッションを設定すると行動を促しやすいですね。
毎回聴く、隅々まで聴く、などは聴取ログと組み合わせて自動化できるはずです。

ラジオCM連動
民放ラジオの特徴であるラジオCMは時限的なNFTを発行することでCM接触者を逆引きで探せるように。もちろん許諾しているリスナーに限り。
スポンサープログラムによって大きくEarnできる仕組みも提供可能。
そのようなラジオ広告商品も開発できるでしょう。

聴くだけ」以上のアクション
貢献度に応じてトークンをEarnするわけですが、大量のスマホやPCで再生し続けるだけで聴いていないのに稼げる不正はある程度防ぐ必要があります。

聴くだけでもわずかに稼げますがより積極的に参加すれば大きくEarn。
番組NFTのグレードが高いほどEarn効率も上がる、など、参加ハードルは低く保ちつつも「聴く」以上のことを促すトークノミクス設計とします。

マルチプラットフォーム・クロスプラットフォーム
ラジオ放送だけでなく番組連動のポッドキャストやオンラインイベントなどもNFTで共通化して貢献度を合算。

さまざまなプラットフォームを横断して相互運用性を実現することで「NFTである意味」を作り出します。
そうでなければWeb2的に特定のプラットフォーム内でポイント制を構築するのと同じになりますし、ラジオ番組から見ると番組軸でさまざまな施策を実施しているので、マルチプラットフォーム横断的に参加してもらえることが求められます。


3.NFT販売益とEarnを番組トレジャリーに

アップグレード版としてのプレミアム番組NFTの販売
広く多くの人にListen to Earnに参加してもらえるように無償の番組NFTも配布しますが、より効率的にEarnするため有償の番組NFTも「販売・購入」します。

番組がスポンサーの広告料だけでなくリスナーにも支えられて制作されるのがWeb3時代です。

有償の番組NFTの販売益は番組の制作予算などに充てられます。
番組支援の仕組みとして活用しつつ、リスナー間ではヘビーリスナーとして自慢できます。

リスナーがEarnしたトークンも番組に還元可能に
さらに、リスナーがEarnしたトークンも番組に一部分配され、かつリスナーの意志で番組に寄付も可能とします。
自分のために稼ぐ・使うのもよいですが、結構な人が番組支援のためにトークンを提供するのではないかと予想します。

番組共通のトレジャリーウォレット
有償番組NFT、寄付されたトークンなどは番組共通のトレジャリーウォレットに格納されます。

番組NFTを持っているリスナー、パーソナリティのガバナンス投票でトークンの使い道を決定します。
そう、パーソナリティも含めた番組側もリスナーと同じ立ち位置です。

番組ノベルティを作る、
スピンオフ番組の制作費にする、
メタバースにサテライトスタジオを建設する、
イベントの実施費用にする、
映画化する、
番組を宣伝してリスナーを増やす、
リスナーにPR活動を委託する報酬にする
(報酬制は現在法的には難しいようですが)

などを番組とリスナーが一体になって実行する、双方向性を持たせる仕組みとしてNFTを活用します。


■「ラジオを聴くだけの簡単なお仕事です。」

から始まり、気づけば世の中やSNS上にラジオリスナーが大勢いることが可視化される状態。

ラジオリスナーの人数が、最初はEarn目的だったにせよ現在の何倍も爆発的に増えて、リスナー獲得、スポンサー獲得に好循環を一気にもたらす状態。

これが真のListen to Earnの威力だと考えています。

実際に実現するにはさまざまな調整・合意が必要です。すぐには実現できないと思われます。各種権利者との合意、番組が主語になることの非中央集権化と企業収益の相反性、リスナーのNFTへの理解やリテラシー、トークノミクスの法的課題などなど。

がしかし、とあるひとつの番組、ひとつの放送局、ひとつの系列など、できるところから実例は作れるのではないかと思います。


■Listen to Earnな番組NFTにトライしたくなったら

Fan to Earnのひとつの例として、どこかの番組なりで実現できるといいなと考えています。
もし興味のある番組があればTwitterのDMなどでぜひお声がけください。
一緒に作ってみましょう!

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