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『2023年のブロックチェーン業界で、最も興味を惹かれたニュースは何ですか?』~【web3&AI-テックビジネスのアイディアのタネ】2023.12.21


■2023年のBCG業界で、最も興味を惹かれたニュースは何ですか?

いよいよ年の瀬も押し迫ってきました。弊社BLOCKSMITH&Co.は来週28日木曜日が仕事納めです。

年末の恒例行事として、メディアさんから「今年のトレンドまとめ」のアンケートや取材などをいただきます。1年を振り返るちょうどいい機会をいただけてありがたいもので、某メディアさんから上記の「2023年のブロックチェーンゲーム業界でのトピックス」というお題をいただきました。

ゲームやブロックチェーンに限ってはいませんが、関連しそうなトレンドニュースを毎日追いかけているモリプトとしては得意分野です。

今日はメディアさんからのご依頼を受けて社内でネタ出しした時に私が取り上げたトレンドニュースをそのままお伝えしたいと思います。


2023年のブロックチェーン界隈は「実社会との接続」に進んだ1年

モリプト的には2023年のブロックチェーン界隈は「実社会との接続」に進んだ1年だったと捉えています。
裏返して、架空世界から距離を取った1年だったとも考えています。

メディアさんからのお尋ねは「ブロックチェーンゲーム業界」の注目ニュースでしたが、もう少し広くブロックチェーン業界全般と捉えて、以下順不同で2023年のブロックチェーン業界の注目トピックス5選を挙げます。

・三菱東京UFJ信託銀行「Progmat」設立

→暗号資産が実社会につながるキッカケになりそう。
 Progmat CoinがPayPayや楽天キャッシュと等価交換することを織り込んでいるところが興味深いと感じます。


・暗号資産決済で日本円即時変換、「Slash Payment with JPYC Pay」

→これも暗号資産が実社会につながるキッカケになりそう。
 Slashの交換業免許の取得状況が気になるし、全部の暗号資産が使えるようにはきっとならないだろうとも思いますが、JPYCと提携で「街中で暗号資産が使える」という世界が本当に実現されるかも?と少し信ぴょう性が上がった気はします。


・「家賃3万のNFTシェアハウス」が予想以上の大成功。開始1年、成功の鍵は“報酬トークン”

→衣食住の「住」にNFTやトークンが絡んできた。
 技術的には必ずしもブロックチェーン・NFT・トークンじゃなくてもいいやり方ですが、マーケ的にはNFTが響く人にターゲティングしたのはいいんじゃないかと。


・人気アイテムの所有権をNFT化──配送しない越境ECを目指すWeb3マーケットプレイス「Unikura」

→RWA(Real World Assets)はやっぱり注目。
 NFTに実存価値を与えるひとつのやり方。土地や有価証券をセキュリティトークンで売買する方が金額ボリュームは大きいけれど、ポケモンカードなど身近なものをRWA NFTで売買する方が暗号資産やNFTの裾野を広げるなぁと可能性を感じます。


・Google が ウォレット アプリの新しい活用方法を共有

→Web3業界でウォレットといえば暗号資産ウォレットを指しますが、Googleが提唱するウォレットは「身分証明書から入場券や駐車券など各種チケットまで全部をペーパーレスで管理しよう。家の鍵、オフィスの鍵もウォレットにいれるし名刺もウォレットに入れる。」としているところに、Web3の視野の狭さを指摘されたようなガツンとした衝撃を受けました。


この1年、BCG業界に変化を感じましたか?

こんな質問もいただきました。上記のトレンドニュースも「実社会との接続」が進んだという目線で選びましたが、ブロックチェーンの使われ方の変化も同じ方向性を感じています。

一言でいうと、「バーチャルからリアルに。」ですね。

実社会から切り離されたVirtual World向けのサービスやソリューションのほうに注目されていた2022年以前と違い、2023年はReal Worldに一気にブロックチェーンが入ってきた印象です。

Web3のマスアダプションにはReal Worldとの接続が必要だと考えていたので良い流れが来たなと感じています。


2024年は本格的な普及期に(したい!)

あと10日で2023年も終わり、2024年に突入します。

来年は2月には現物ビットコインETFが解禁されそうですし、時期を合わせてGoogleが1月29日に暗号資産関連の広告を解禁する予定だと報じられています。そして4月にはビットコインの半減期が来て値上がり祭りを世界中の人が期待しています。

投機マネーの流入による活性化も期待されますが、それだけだと短期の暴落などでまた人々の関心が離れてしまいます。

やはり、きちんとブロックチェーン技術が実社会で使われ、足場堅く普及することが一番の期待です。

来年2024年には弊社のプロダクト『QAQA(カカ)』も正式版に移行予定です。『QAQA(カカ)』自体の普及とクイズを通じたWeb3のマスアダプションに全力を挙げていきます!

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