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#20 「雑用」こそ自分をアピールできるプレゼンツール『社会人1年目の働き方』

こんにちは、森本千賀子です。
社会人1年目。
「早く一人前にならなくては」
「早く成果を上げてみとめられなくては」
「どのようにがんばればいいのかよくわからない」
と焦りを感じることもあるでしょう。

そんな社会人1年目の皆さんに、成果・成長に結びつく働き方、社会人1年目の今ならではの効力がある働き方、具体的なノウハウをご紹介していきます。あなたの課題の突破口となり、成長の一助となれば幸いです。

part① 絶対に心得ておきたい6ヶ条   # 1 ~ # 8
Part② 基本のスキル・知識を身につける # 9 ~ #19
part③ 求められる人材になる      #20 ~  ←今回はこちら
part④ ・・・
part⑤ ・・・
part⑥ ・・・

『後悔しない社会人1年目の働き方』

■人が嫌がるような雑用を率先して引き受けていた

入社してまだ右も左もわからない新人には、何かと「雑用」がまわってきますよね。それを「つまらないなぁ」と思いながら、しぶしぶ適当にこなしているとしたら、とてももったいないですよ!

私は、新人時代、人が嫌がるような雑用を率先して引き受けるようにしていました。会議に使用する大量の資料のコピーをとるとか、ファイルの整理をするとか、先輩社員たちが、「めんどくさい」と思うような仕事です。

そもそも、新人にはまだそれくらいしかできません。仕事のやり方や会社のしくみを覚えながら少しずつ業務をこなせるようになっていく段階の新人は、部署にとってはまだまだ「お荷物」な存在です。だからこそ雑用を引き受け、最大限の工夫をすることで皆の役に立たなければ、と考えていました。

たとえば、「これ、コピーとっておいて」と言われたら、ただコピーをとるのではなく、まず「どんな場面でどのように使うのか」を想像します。わからなければ、先輩に「どんな使い方をするんですか」とたずねます。その上で、「両面コピーにして2つ折りにしたほうがいい」「ここをホチキスで留めておいたほうがいい」などを考え、「こうしたらどうですか」と提案するのです。それが的を射た提案であればプラス評価につながりますし、違っていたとしても今後に生かせる「ノウハウ」を獲得できます。

このほか、会議での資料の準備や議事録の作成なども快く、率先して行いました。

■打ち上げのお店選びも「大事な仕事」として

部署で打ち上げの飲み会をする際には、お店を選んで予約するのも「大事な仕事」として引き受けました。ここでも先輩たちの「ニーズ」を探り、みんなが満足するようなお店を探すことを心がけました。「お店選びのセンス」というのは、意外と先輩たちからの高評価につながるものです。

自分から「私がやります」と声をかけて引き受け、最善の結果につながるよう工夫する。それによって「気が利く新人だな」「使えるヤツだな」と思ってもらうことができます。そうすると、いろいろな仕事が舞い込んできます。

■任される仕事のレベルがどんどん上がっていきます

もちろん最初は雑用ばかりですが、それぞれに「プラスアルファ」「プラスワン」の工夫をしていけば、任される仕事のレベルがどんどん上がっていきます。やりがいのある仕事をするチャンスが早く巡ってくるのです。 

そもそも、「雑用」という概念は持たないようにしましょう。職場において派生する業務は、どれも意味のある、欠かせない「仕事」なのです。どんな些細な仕事でも、その人ならではの個性が表れます。先ほどお伝えしたコピーとりもしかり。たとえば、お客様にお茶を出す仕事ひとつとっても、「おいしく淹れる」「出すタイミング」「差し出すときの表情や言葉がけ」など、工夫するポイントはたくさんあります。自分次第で、仕事のクオリティーを高めることができるのです。

それを周囲はちゃんと見ていてくれて、評価や信頼獲得につながります。「雑用」ではなく、「自分を成長させ、自分の価値を高める大切な仕事」として取り組んでほしいと思います。

これから入社を控え社会人一年目として希望に燃えている、もしくはどんなふうに頑張っていけばいいか不安に思っている人、新人としてこの一年を過ごしたもののまだまだ力不足を感じている人。そんな若手ビジネスマンに向けて「後悔しない社会人1年目の働き方」についてお伝えしています。

また、社会人1年目の方だけでなく、若手ビジネスマンの育成、指導をされている 上司・先輩世代の方にもヒントになればと思っております。

『後悔しない社会人1年目の働き方』
仕事場でのルール、「社会」のオキテ、気配りの作法、モチベーションの保ち方、挫折した時の復活の仕方などについて、自身の経験や後輩指導の経験はもとより、企業トップ・人事担当の視点も持つ森本千賀子ならではの考え方・アイデアを伝授します。


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