５月２１日の文学フリマ東京３６に『２５歳ズ』として出店しました
2022年の6月19日に、友人からこんなLINEが届きました。
「っつーか忙しい？」
「本作ろうぜ」
そこから約一年後、友人と一緒に制作した本が完成しました。
タイトルは、『無自覚デコンストラクション』です。
20代のちょうど真ん中の僕たちは、ちょっと情けない。
無自覚のうちに更新されていくSNSも、生活も、全部が全部、過去からの脱構築みたいなものに思えれば、見える世界が、少しは変わるかもね。
作成した本について
タイトル「無自覚デコンストラクション」
デコンストラクションとは「脱構築」を意味する哲学用語です。
今回書いた6つの小説を読み返してみると、無自覚的に自意識を深堀り、分解し、それを再構築していました。「無自覚のうちに自意識を見つめ直していた」という点からこのようなタイトルになっています。表紙の猫ちゃんは讃（さん）というキュートな名前が付いていて、これは共同制作者の角田がキャンバスに描いてくれたものです。
余談ですが、本の題名を決める際に「椎名林檎の『無罪モラトリアム』みたいな、漢字と横文字を組み合わせたタイトルって恰好良いよね…」とアホみたいな提案を角田にしたら、センスの塊みたいなタイトルを考えてくれました。自分が考えたタイトル案のメモを見返したら「ルーフバルコニー」とか書いてあって、ホント彼が居て良かったと思いました。
収録内容
今回、自分が書いたのは小説が3つとエッセイが2つ。角田が書いたのは小説が3つとエッセイが1つ。解説を含め、合計11つの作品が収録されています。
どちらがどの小説を書いたのかは、秘密です。巻末の解説でお互いの作品に触れていますので、そこで確認していただけると幸いです。（森林のnoteを定期的に読んでくれている方は、僕が何を書いたのか大体分かるような気がしますが…）
また、文学フリマ３６で公開した見本誌を、このnote限定で共有します。25歳ズが書いた文学たちを、ちょっと覗いてみてください。
著者について
本の著者名として『25歳ズ』という名前を命名しました。お互いが25歳であるという一点のみで付けた名前です。今年で26歳ズになります。
そんなわたしたち25歳ズの、イカれたメンバーを紹介するぜ！
角田 柊（かくた しゅう）
1997年東京都生まれ。
猫を飼いたいと思っている。
20歳の頃、中村文則さんに「なりたいものになればいい」と助言を受け、人生がやや面白くなってくる。
Instagram→@____.sch
森林（もりばやし）
1997年長野生まれ
中学生の頃、伊坂幸太郎さんの「フィッシュストーリー」を読んだことが小説の原体験。
新卒で入った会社を半年で辞め、ライターになるべく転職を繰り返し、現在はなぜかエンジニアとして働いている。
My Hair is Badが好き。
Twitter→@moriba_to
Instagram→@moriba1011
表紙の絵やデザイン、ロゴなどは角田が、本文の書式やヘッダー、校閲などは森林が担当しました。実物が届いた時に表紙のクオリティと中のデザインに「角田ってすげ〜！」となり、本文の誤字脱字を幾つか見つけ、「世の中の本ってすげ～…」となりました。
そんな感じでわたしたちが25歳ズです。よろしくお願いします。
【お知らせ】２５歳ズのWEBストアが出来ました！
今回執筆した小説『無自覚デコンストラクション』ほか、各種グッズについてご購入できるWEBストアを作成しました！下記ページからご購入いただけますので、ぜひご検討ください◎
2000円以上お買い上げで10%、3000円以上お買い上げで¥500OFFのクーポンを発行しています。詳細は「セット割引について」の商品ページをご覧ください。
商品について
bokenasu sotreでは、現在3つの商品を販売しています。
（１）小説『無自覚デコンストラクション』
識 別：書籍（文庫判A6サイズ）
ページ：300P
価 格：1,000円
先述した11つの文章を収録した作品集です。今のところ再刷予定は無いので、ご購入いただけるのは今だけになります。
（２）御守りブックカバー Kinari/Hisoku ※在庫僅か
識 別：グッズ
大きさ：文庫判A6サイズが入る大きさ
価 格：1,500円
「御守り」をテーマに作成したブックカバーです。全て手作業のため個体差がありますが、ひとつひとつ丁寧に作りました。猫のイラストはスクリーン印刷での手刷りです。
Kinari/Hisokuの2カラー展開となっています。
（３）『無自覚デコンストラクション』ステッカーセット
識 別：グッズ
個数：1セット9個入り
価 格：800円
「無自覚デコンストラクション」をテーマに作成しました。本作に収録されている6つの小説を象徴するステッカーを含めた、1セット9つ入りのセットになっています。個人的には「余煙の中で」の煙草のデザインが一番好きです。
最後に
角田が僕に「本作ろうぜ」と誘ってくれた6月19日は、太宰治の桜桃忌でした。後で彼に聞いてみたら、本当にたまたまその日に思い立ち、僕を誘ってくれたそうです。恐らくただの偶然なのでしょうが、太宰の魂が角田に乗り移って、僕らを25歳ズとして駆り立ててくれたのだろうと、半分本気で思っています。
これから先26歳となる僕達がどうなっていくのかはまるで分かりませんが、25歳の今にしか書けない物語が出来たと思っています。『無自覚デコンストラクション』を、どうかよろしくお願いします。
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