春の嵐がやってきた ~自粛の副作用~
今年の3月頃、うちの実家に嵐がやってきました。
嵐というのは両親の「別居騒ぎ」のことです。
それはそれは、大きな嵐でした。
きっかけは、1カ月ほど入院していた母の退院でした。
母が入院したのは人生初のことです。
2月の初め、検査のために病院を訪れたところ、そのまま急遽入院となったのでした。
着替えその他、必要な物を家に取りに帰る間もありません。
父が後から病院に届けに行くことになりました。
最初は滅入っていた母でしたが、看護師さんや同室の方々との会話もあり、少しずつ心がほぐれていったようです。
一方、父の方もいろいろと大変だったようです。
これまで基本的に家事は母に任せきりでした。
私が心配して「ちゃんとご飯を食べているの?」と電話すると、「最近、すぐ隣にスーパーができたから大丈夫」と気丈な返事。
しかし時折、母が父を電話で励ましたりしていたようでした。
そうして迎えた退院日。
また元の生活に戻るかと思っていたら、全くそんなことはありませんでした。
「お父さんが家に帰ってこない。」
夜中に母からの突然のメールでした。
何事かと思って電話をすると、大喧嘩をしたとのこと。
共に老い、最近は互いに感謝しているとも言っていた両親。
しかし、よもやよもやの大嵐でした。
(まさか、またこんな日が来るとは思わんかった。)
そんな思いを胸に、仕事が終わった帰り道、両親それぞれに電話で連絡を取っていました。
話を聞いてみると、どうも母が1か月入院したことで、両親それぞれが「自分はとても大変だった」との思いを持ち、お互いに不満を持ってしまったようでした。
「こんな時こそ、ありがとうの思いが大事やで」と伝えると、父も母もハッとして分かってくれたようでした。
その後、嵐は収まったものの、先月は母が骨折。
コルセットをつけた母の姿が、スマホの写真で送られてきました。
今年に入ってから、立て続けにトラブルが続いています。
自粛生活が始まって一年以上が経ちます。
今回の母の入院や骨折、そして両親のケンカは、コロナによる自粛と無関係ではないと個人的には感じています。
外に出かけたり、人と会って話すことがめっきり少なくなっていました。
そうして一年も経つと、当然心にも体にも影響が出てきます(特にコロナを怖がっていた人にとっては)。
皆さんや皆さんのご家族は、いかがでしょうか。
この一年間、コロナに伴う変化の中で、恐怖や不安、怒り、そういった「心の毒素」をいつの間にか蓄積・放出してしまってはいないでしょうか。
そうしてその毒素の作用でもって、コロナ以上に大きな健康被害や人災を起こしてしまってはいないでしょうか。
こんな時こそお互いに「ありがとう」の気持ちを持つことが、結果的に最も被害を小さくするように感じます。
P.S.
運動も大切です。体を動かせば心も動く。
ちなみに、なかやまきんに君は一時期、給料の3分の2をプロテインに費やしていたことがあるそうです。
何というか・・・「すがすがしい」の一言に尽きます。
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