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短編小説

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#花火

【短編小説】死ね

【短編小説】死ね

 あなたの腰の上で大股開いて踊ったあの夏の夜。
「もうそろそろ終わりかな、花火」
 わたしの下で寝そべるあなたは言った。その瞬間、外から打ち上げ花火の音が聞こえてきた。それまでは聞こえなかったのに。あなたの声しか聞こえなかったのに。
「観に行けばよかったね」
 わたしの言葉にあなたは「うん」とつぶやいた。
 わたしはあなたを殺したいと思った。殺そうと思った。だから殺した。こころの奥底で。殴って殺し

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