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Q&A|スポーツ心理学|心の地盤


Q.悩みや不安があると
そこから抜け出せなくなり、
やらなきゃいけないことができなくなったり
練習に集中できなかったりして
自暴自棄になってしまいます。

どのようにして
そのような状態から抜け出したら
良いのでしょうか?


A.ご質問ありがとうございます!

まず初めにご理解して頂きたいことは
世の中には
「メンタルが強い人」と
「メンタルが弱い人」の
2種類の人がいるということです。

そして、
メンタルが強い人には
それ故の悩みがあり、
メンタルが弱い人にも
それ故の悩みがあるということです。

なので、
メンタルが強いのも
メンタルが弱いのも
個性ということになります。

私は
前職の警察官を退職するときに
うつになったので
メンタルが弱いタイプだと
認識しています。

私も、
過去に何度か経験したことがありますが…

不安や悩みに心が支配されていくには
「思考の流れ」があります。

まずは
その流れから…

①心が支配されていく思考の流れ

人は、何か問題にぶつかると、
このように思考が流れていきます。

①「もっと良い方法があるんじゃないか?」
と、具体的な行動を考えるところから…



②「このままで良いのだろうか?」
と、少しずつ抽象的になっていき…



③「そういえば、あのときも…」
「いつも自分は失敗ばかりして…」
と、生産性のない悩みへシフトしていきます。



最終的には
④「こんな状態の自分なんて
存在しない方がいいんじゃないか?」
と、自分の地盤を疑い始めます。

こうなると、
もう精神はグラグラです。

悩んでも悩んでも
答えがないわけですから…

その結果、
不眠症になったり
倦怠感を感じやすくなったりします。

性格も豹変してしまい、
人に辛く当たったり、
他人のせいにしたり、
引きこもったり、
負のループに突入してしまいます。

②一つ目の対策方法
「思考を一旦頭から出す」

ここで大切なのが、
「思考が③になる前食い止める」
ということです。

「思考が③になる前に食い止める」コツは
「悩みを紙に書き出す」です。

悩みを書き出すと、
①②のような、
「では、どうしたら良いのか?」の
行動改善にフォーカスが当たります。

アスリートが
日々の練習を記録する
練習ノートを書いたりするのも
それが理由です。

しかし、
ノートなどに書き出すことせずに
頭の中で考え続けていると
どうしても③④へ移行していきます。

尚、
考えることが苦手な人や
頭を使うことが
すぐ面倒になってしまうしまう人は
一気に④へ突入してします。

これも個性です。

③二つ目の対策方法
「心のアレルギーに気付く」

そして二つ目の対策方法は
「自分はメンタルが弱く
心の基盤をグラつかせやすい個性を
持っているんだ」
ということに気付くことです。

自分には
このような個性があると
認識することで、
未然に防ぐこともできます。

例えば…

自分は花粉症だから
花粉症の薬を飲んでおく。

自分は卵アレルギーだから
卵は避けて、
いざというときに常備薬を携帯する。

自分は喘息だから
ホコリの多いところは避け、
吸入薬を携帯する。

のように…

不安アレルギーや
心配アレルギーのようなものなのです。

不安や心配に対して
過剰に反応してしまうわけですから
日々、何も考えずに行動してしまうと
社会でとても苦労してしまうわけです。

わたしもその一人です。

メンタルが弱い人は
「メンタルを強くしたい!」
と、考える傾向がありますが、
それは
卵アレルギーを卵をたくさん食べて
克服するのと同じです。

まずは、

「私は心配アレルギーなんだ。」

と、認識するだけです。

ただ、
一つ気をつけなくてはいけないことは他人に
「自分は不安アレルギーだから私に合わせて」
と、強要はしてはいけないということです。

逆に
周りから変に気を使われるのも
少し居心地が悪いですよね。

例え、
「不安アレルギー」でも
腐らず努力していれば
「一生懸命さ」が伝わり
必ず協力者や応援者が増えていくものです。

④まとめ

私はこの
「思考を頭から出す」
「心のアレルギーに気付く」
を認識することで
今では不安や心配で
自分の基盤を攻めてしまわないように
予防ができるようになりました。

10、20代の頃は
「自分はなんと不自由な心に
生まれてしまったのだろう…」
と思っていました。

30代で
このような色々と工夫の仕方や
対策を勉強しました。

40代になった今では
何とか生きていかれるようになりました(笑)

まだまだ発展途上ですが…


皆様の毎日が
少しでも豊かに
そして笑顔が増えることを
願っています。

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