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ドリルがうまくいかないとき|曖昧な希望を持たない

スイミングのレッスンでは、
さまざまなドリルをして、
泳ぎ方を覚えていきます。

ドリルワークの取り組み方は
本当にさまざまで、
私も以前は「奥義書」として
300近くのドリルを書き止めていました。

ドリルは薬のように…

・用法
・容量
・一緒に服用すると効果的なもの
・一緒に服用してはいけないもの

などがあり、
コーチはそれらを調合したりしなかったりで
レッスン参加者の状況に合わせて
レッスンに取り入れます。

しかし、すべてのドリルワークが
かならず役に立つ、
…というわけではありません。

たとえば、
片手クロール。


クロールのレッスンでは
超ド定番のドリルですが、
この片手クロールは、
左右のバランスが取れていない方や
左右の切り替えがまだわからない方には
完全に効果が発揮されません。

(その場合は、
片手にプルブイを持って片手クロールがおすすめ)


このようなことを、
発言すると、
「片手クロールが
その左右のバランスを
練習するための練習では?」

「左右の切り替えを
知るための練習では?」
と、思われるコーチもいるかもしれません。

確かに、
効果がゼロというわけではありません。

薬も、消炎剤(痛みの止め)を飲めば
間接的に痛みは治りますが、
本来、根本的な原因にアプローチをしなくては
焼け石に水になってしまいます。

なので、
風邪ひいたら、
とりあえず、これ飲んでおけば…
の「総合風邪薬」のような存在が
「片手クロール」なのかも知れませんね。

もちろん
実際に「片手クロールが役に立った」
という人もいるでしょう。

逆に、
他の誰かが役に立ったと思うドリルも、
また別の人からしたら
「意味がわからない」となるかも知れません。

大事なのは
「レッスンやドリルワークはその程度のもの」
と思うことです。


やってみて「効果実感」なものは
せいぜい全体の3割程度だと
考えていた方が良いと思います。

イチローの打率だって
3割ですから(笑)


人によって、
得意な動きや不得意な動きが違いますし、
上達度によっても、
役に立つドリルや役に立たないドリルも
違います。


また、ドリルの種類も
年々増えているので、
気の利いたコーチなら、
新しい情報を収集して、
それを試してみたりします。

お試しでやったドリルが、
必ず役に立つ保証はありません。

うまくいけば定番ドリルになりますし、
イマイチだったらそれっきり物置行きです。


なので、
レッスンでやったドリルが
できなかったからと言って、
落ち込む必要はありません。


それがたまたま、
あなたに向いてなかっただけの話です。


曖昧な希望を
数百あるうちのたった一つのドリルに
持たないこと。

それが私の思う
「ドリルワークの取り組み方」です。


でも、もし…

皆さんの担当コーチが
レッスンに持ってきてくれるドリルが
「効果実感!が4割以上」なら、
それはそのコーチが
皆さんを
よーく見てくれているからだと思います。

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